外来

放射線科

概要

放射線科は、画像診断の専門家として正確な診断、診療方針の決定に貢献しています。
また、低侵襲治療としてインターベンショナルラジオロジー(IVR)による治療を行っています。

診療方針

CT、MRIを中心に放射線科領域の技術革新は目覚しく、それに伴い一般臨床領域における画像診断の重要性や専門性はさらに増しています。

また低侵襲治療の一翼を担っているインターベンショナルラジオロジー(IVR)も重要な分野となっています。このような現状の中で、放射線科としては以下のような業務を追行するように心がけています。

1. 検査の最適化

的確な画像診断を行うために、また見逃しを防止するためには、検査方法を工夫することが重要です。CT、MRIをはじめ各種画像診断の撮像方法、造影剤の使用方法を最適化することにより、より容易に正確に診断出来るように工夫しています。また、より正確な診断や治療方針決定のために、さらに画像診断が必要な場合、検査の種類や方法について提案しています。

本館に隣接する武田病院画像診断センターでは2006年からPET-CT(※)検査を施しており、2019年4月までに約73,000件のPET-CT検査を行ってきました。この実績と経験を活かした検査、読影を行っております。読影および診断は核医学専門医、PET認定医が行っています。

PETとは、positron emission tomography (陽電子放出断層撮影) の略で、放射性薬剤を体内に投与し、その分析を特殊なカメラでとらえて画像化します。PET-CTは薬剤の集積部位がどの臓器に一致しているのか、高い精度で判断することができます。

PET-CT検査についての詳細につきましては武田病院画像診断センターのホームページをご参照ください。

2. 正確な診断

各種検査により得られた画像を読影し、所見を捕らえ、正確に診断することを心がけています。院内で施行されるCT、MRI、PET-CTについては原則としてすべて放射線科医が読影、診断しています。その他、X線写真や他施設で撮像された画像検査を含め、当科に依頼があれば、読影、診断を行っています。外来検査を含め緊急検査に対しては至急読影をもって対応し、診断・治療がより迅速に行えるように心がけています。

3. インターベンショナルラジオロジー(IVR)領域への対応

現在、血管造影の手技や超音波、CTなどを用いたIVR領域は放射線科診療領域の重要な位置を占めています。肝癌や肝硬変による静脈瘤に対する治療や、消化管出血あるいは虚血に対する治療など消化器関連疾患は消化器内科、外科と協力して対応しています。また、透析シャント不全の血管形成術やステント留置など透析関連のIVRは血液透析科と協力し施行しています。

体幹部領域の動脈瘤塞栓術、喀血や臓器損傷による出血に対する動脈塞栓術、超音波やCTを用いた穿刺術(膿瘍ドレナージなど)や生検なども施行しています。他科から依頼を受けた場合、あらゆるIVRに対して適応を考慮し積極的に対応していますが、当科からも低侵襲治療の立場から、各種疾患に対するIVRを紹介、提案し、適応に準じて施行しています。

4. コンサルトへの対応

各科からのコンサルトに対し、出来るだけ丁寧に正確に対応し、最終的に患者さんの利益が損なわれないようにサービスすることを心がけています。

放射線科における専門性、最新治療

当院放射線科の設備としては、一般撮影装置 3台(フラットパネル方式 2台、CR方式 1台)、マンモ 1台、MRI装置 2台(1.5T)、CT装置 1台(320列マルチディテクター)、PET-CT 2台、フラットパネル方式(DSA可能)、透視撮影装置 2台、骨塩定量装置などが導入されており、これらをフルに活用し日常診療の充実を図っています。特に最近ではボリュームレンダリング法、MIP法、MPR法など画像の3次元処理を行い、最高レベルの画像を提供、正確な診断、治療方針の決定に貢献しています。また、被検者およびスタッフの被ばくを最小限にとどめるため、パルス透視やフィルターの使用、短時間での的確な検査を施行し、不必要な被ばくをさせないように指導するなど、ハード、ソフト面双方から努力しています。

当院には放射線治療施設がなく、当科で施行される治療は低侵襲治療の一翼を担うIVRが中心となっています。学会レベルで認められていることについては、適応を考慮し積極的に施行しています。

装置や被ばくついての詳細につきましては放射線科のホームページをご参照ください。

インフォームド・コンセント

各検査、治療を行う場合、原則として依頼科医師によって行われていますが、必要に応じて放射線科でも行っています。また、IVRを施行する場合、通常、主治医によりインフォームド・コンセントが行われているが、必要に応じて、主治医と同席することや、あるいは放射線科医が患者および家族に説明、同意書を頂くこともあります。

診療体制

金﨑 周造
  • 放射線科 部長
浜中 恭代
  • 放射線科 副部長
麓 佳奈子
  • 放射線科 医長

外来担当

当科は外来を開設していません。紹介患者さん等に関しては適宜対応しています。

不在時の支援体制

日常診療時間内は必ず放射線科医が院内にて業務にあたる体制となっています。
時間外に関しては、常勤医師が必要に応じてPHS、携帯電話等にて対応し、緊急時に備えています。

診療実績

症例数、治療、成績など(平成30年度実績)

X線単純撮影検査 30,657件
血管造影・IVR 115件(放射線科担当分)
MRI検査 6,367件
CT検査 16,765件
その他(消化管透視など) 1,546件

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診療内容の評価

症例の評価、診療方針、治療方針効果判定、については他科と合同で開催するカンファレンスにて検討しています。カンファレンスの内容はそのまま、医師自身にフィードバックされ、後日よりの診療業務に反映されています。また検査方法等については、放射線科のスタッフと協力し画像、検査内容のチェックを適宜行い、改善しています。放射線科全体として1ヶ月に1回定期的にカンファレンスを開催し、医師、技師ともに、放射線診療内容の最善化を図っています。

臨床研究のテーマ

  • MD-CTを用いた冠動脈の描出、および評価
  • MD-CTを用いた透析シャント不全の評価
  • MD-CTを用いた腹部血管解剖の評価
  • MD-CTを用いた腸間膜虚血の評価
  • MRI、CTを用いた体脂肪の評価
  • 透析シャントPTA後の開存期間、開存率の評価  など

教育計画

放射線科領域の学会、研究会は非常に多く開催されていますが、出来るだけ参加するように心がけ、最新の知見や知識を身につけるよう努力しています。院内においても、脳神経内科脳外科合同カンファレンス、消化器カンファレンス、整形外科・放射線科合同画像診断症例検討会に参加しています。

将来計画

臨床診療における画像診断および低侵襲治療の一翼を担うIVRの重要性、専門性は今後さらに増していくと考えられます。医療の進歩、発展はめざましく、将来に対応するためには、さらなる人材確保と個人のスキルアップが必要と考えています。放射線科領域全般にわたり迅速かつ的確に対応出来るように心がけ、各診療科、患者さんに対するサービスをさらに充実させたいと考えています。