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「脳ドック」を受けてみませんか?

「脳ドック」ではどんなことをするの? 

1 )MRI ( MRA )検査

MRIの原理と検査方法
ドームの中へ入って検査をします。
検査中はトントントンと少し大きな音がします。ドームの中では強い磁場が発生しており、この環境で特定の周波数の電磁波(音)が体の中を通ると組織の水素原子核が共鳴して自ら電磁波を放出する現象を核磁気共鳴 Nuclear Magnetic Resonance (NMR)といいます。この体の中から出てきた電磁波を受信コイルで捕らえて画像を作成することをMagnetic Resonance Imaging (略してMRI)といいます。

また、磁場をいろいろ変化させることにより種々の画像を得ることができ、目的に合わせて脳を調べることができるのです。
特に、血管を画像にする場合は血管撮影(Angiography)の意味を込めてMRAと呼ばれています。この点が放射線を当て検査するX線CTとの大きな違いです。また、放射線被爆の心配もありません。

この検査でわかること
脳卒中(脳出血や脳梗塞)の危険因子である未破裂脳動脈瘤や症状のない脳微小出血あるいは無症候性脳梗塞などの異常所見を発見します。軽い頭の打撲でも出血が起こりやすい高齢者では無症状の慢性硬膜下血腫が見つかることもあります。ごくまれに、無症状の脳腫瘍が見つかることもあります。

2 )簡易な認知機能スクリーニング検査(CAD i 2)

近年では、60歳以上の受診者の増加に伴い、「脳卒中の不安」に加えて、物忘れなどの自覚症状から「認知症に対する不安」が脳ドック受診の目的の一つになりつつあります。
まだ認知症を根治する薬の開発にはいたっていませんが、認知症になる一歩手前で、生活習慣の是正や生活習慣病の予防をすることにより認知症になる時期を遅らせる、発症のリスクを軽減できることが明らかになっています。
そこで、当施設の脳ドックにおいても簡易な認知機能のスクリーニング検査(CAD i 2:日本脳ドック学会が推奨しているi PADを用いた簡易なスクリーニング検査)を導入し受診者の不安の対応に役立てています。ただし、この検査で認知症が確定するものではありません。

3 )頸動脈超音波検査(オプション検査)

頸動脈の壁の肥厚やプラーク(血管内壁の傷やアテローム変化による壁に付着したごみのようなもの)の有無を見ることにより、脳梗塞や脳血栓症のリスク判定に役立てます。

誰が結果を説明してくれるの?

1 )診察と検査の判定・結果説明(事後指導)

宇治武田病院に勤務する脳神経外科の専門医が、既往歴や自覚症状の問診と脳神経学的診察を行い、上記の画像検査や血液検査を含めて「脳ドック」の総合判定をします(簡易脳ドックの場合は検査の報告書送付のみで診察はありません)。「異常なし」「年齢的な軽度の変化」の判定からは、健康には問題ないことや生活習慣の改善の必要性などの説明を、「画像検査での異常(未破裂脳動脈や無症候性脳梗塞など)」や「軽度認知障害(MCI)」が疑われる場合は、今後どうしたらよいか(対処方法)などにつき説明を行います。

2 )「画像検査での異常」や「軽度認知障害(MCI)」が疑われた時のフォロー体制

宇治武田病院には脳神経外科と脳神経内科があり、画像検査で異常所見が認められれば、当施設での治療あるいは高次医療機関への紹介を行います。また、2018年3月には、京都府・宇治市の支援事業として認可を受けた京都認知症総合センターが関連施設として病院すぐ横に開設されました。「認知症クリニック」「認知症カフェ」「「認知症対応型デイサービス」をはじめとする認知症に関する一貫した医療サービスが構築されています。もしも、「軽度認知障害(MCI)」が疑われたときには、連携して更に詳しい検査や生活指導・治療などが可能で、受診者にとって大きな支えになると考えています。