リハビリテーション科
概要
回復期リハビリテーション病棟の業務に加え、急性期、周術期のリハビリテーション・訪問リハビリテーションに取り組み、シームレスなサポートが行える体制を整えています。
基本方針
- 急性期から生活期まで、安心で、満足度の高いリハビリテーションを提供する。
- 安全で質の高いリハビリテーションを提供するために、知識と技術の研鑚を重ね、機能回復と社会復帰に努める。
- 患者さんの立場に立ったリハビリテーションを提供する。
治療方針
リハビリテーション科は
- 早期から介入を開始し、諸機能の回復、持てる能力を活かした患者さん主体の生活の獲得を目指し各種療法を展開していく。
- 患者さんが「お一人でできることを一つでも増やせる様、かつそれが日常生活の中で活かせるように」を目標に、多職種が一丸となったチームアプローチのもと各種療法を展開していく。
診療体制
外来診察体制
リハビリテーション科医師による相談外来を実施しております。
第2、第4金曜日 15:00〜 完全予約制となっております。
お問い合わせ、ご予約は下記へお願い致します。
十条武田リハビリテーション病院 患者サポートセンター 075-671-2523
施設のご案内
施設基準の紹介(リハビリテーション科関連)
基本診療料 | 回復期リハビリテーション病棟入院料1 (平成30年8月1日) |
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加算 | 体制強化加算1 |
特掲診療科 | リハビリテーション料 脳血管疾患等リハビリテーション料1 廃用症候群リハビリテーション料1 運動器リハビリテーション料1 呼吸器リハビリテーション料1 |
人員配置の紹介(令和5年4月1日現在)
医師 | 2名(リハビリテーション専門医) |
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理学療法士 | 53名(内 在宅部3名) |
作業療法士 | 33名(内 在宅部1名) |
言語聴覚士 | 11名 |
訪問リハビリテーション(介護予防訪問リハビリテーション)
回復期リハビリテーション病棟もしくは一般病棟の入院生活から在宅生活への架け橋として訪問リハビリテーションを実施しております。
目的: | 入院生活とは違う部分、新たな思い、問題などへ、一緒に取り組ませていただきます。 在宅復帰後の生活環境への対応、生活リズム、活発な行動、役割を持っていただけるように取り組ませていただきます。 |
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疾患別リハビリテーションの適応期間
- 脳血管疾患等リハビリテーション料の対象患者
発症、手術又は急性増悪から180日以内 - 廃用症候群リハビリテーション科の対象患者
診断又は急性増悪から120日以内 - 運動器リハビリテーション料の対象患者
発症、手術又は急性増悪から150日以内 - 呼吸器リハビリテーション料の対象患者
治療開始日から起算して90日以内
リハビリ疾患別割合、入院・外来割合(2022年度)
疾患別割合
入院・外来割合
疾患別割合
入院・外来割合
各療法取り組み
多様な状況で、能力を発揮して生活を送っていただけるように、基礎・基本を大切に確実な療法を提供していくことを重要視し、スタッフ一丸となって取り組んでいます。
新分野においても検証を積極的に行っています。
理学療法
【1】装具
足関節や膝関節に装着して使用します。それにより、早期から立つ・歩くなどの練習を積極的に行うことができます。
【2】電気治療器
「機能的電気刺激 IVES」は筋肉に電気刺激を用いて筋の働きを促します。これにより、筋力低下の予防や、再学習に役立てます。
【3】免荷歩行器
「免荷歩行器 POPO」は、体重を引き上げることにより、下肢への負担を軽減させ、歩行練習を行うことを助けます。
【4】生活機能練習
実際の生活に近い形での練習を積極的に行っています。公共交通機関を使って移動する、買い物やデパートへ行く、自宅やその周辺での活動練習を入院中から行います。
作業療法
【1】「そのひとらしさ」を引き出す取り組み
作業療法の目標設定プロセスを支援・改善することを目的として、iPadアプリ「作業選択意志決定支援ソフト ADOC」を用いた関わりです。
患者さんの希望を引き出し、一緒に目標を決め、共有を図り、「やりたいことの実現」を目指しています。
【2】日常生活動作練習
食事や更衣、トイレ、整容、入浴などの日常生活動作に対しての支援・介入を行います。
【3】家事応用動作練習
調理や掃除、洗濯などの家事動作に対して支援・介入を行います。
また、生活機能練習として、買い物や公共交通機関の利用も行います。
(※理学療法の紹介を参照)
【4】園芸
治療手段の1つとして野菜や植物の栽培をしています。
患者さんとともに苗植えから収穫、調理などを行います。
【5】レクリエーション
練習にも季節ごとにレクリエーションを取り入れています。
季節を感じたり、他の患者さんとの交流の場として、ゲームや物作りなどを行います
言語聴覚療法
【1】高次脳機能訓練
失語症・注意障害・記憶障害など目に見えにくい症状について専門の検査などを用いて評価・練習を行います。
【2】構音訓練
口元の機能改善および明瞭な発音の再獲得を目指します。
【3】嚥下訓練
嚥下造影検査など必要な観察・評価を行い、完全に飲み込みが行えるよう練習を行います。