痛風治療
痛風ってどんな病気?
痛風(つうふう)は、血液の内にある「尿酸(にょうさん)」という物質が多くなって、関節にたまってしまい、ある日突然、足の親指などが赤く腫れて激しく痛む病気です。
この尿酸が高くなっている状態を「高尿酸血症(こうにょうさんけっしょう)」といいます。
つまり、「高尿酸血症」が進んでしまうと「痛風発作(ほっさ)」が起きるのです。
発作が起きた時の治療
急に関節が痛くなる「痛風発作」のときは、まず痛みと腫れを抑える治療をします。
よく使われるお薬
・ナイキサン、ボルタレンなどの痛み止め(NSAIDs)
・コルヒチン(痛風専用の薬)
・ステロイド薬(どうしても必要な場合)
発作のときは、患部を冷やして、安静にすることも大事です。
発作中には尿酸を下げる薬を新しく始めないでください。
(悪化する可能性があります。)
発作が治まったあとの治療
痛風の発作が治っても、根本的な原因である「尿酸が多い状態」を改善しないと、何度も発作が繰り返されるようになります。
そのため、発作が落ち着いてから、次のような治療を始めます。
尿酸を下げるお薬
1. 尿酸を作るのを抑える薬
→例:フェブリク、ザイロリック
2. 尿酸を外に出しやすくする薬
→例:ユリス、ユリノーム、プロベネシド
これらの薬を続けることで、尿酸値を6.0㎎/dL以下に保つことが目標になります。
日常生活で気をつけること
痛風の治療では、薬だけでなく「生活習慣」もとても大事です。
水をたくさん飲む | 1日2リットルを目安に。尿酸が体から出やすくなります。 |
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お酒は控える | 特にビールは尿酸値を増やします。 |
食事を見直す | レバー、魚卵、干物などプリン体の多い食べ物を減らす |
体重管理 | 肥満は尿酸値を上げます。ダイエットも効果的。 |
続けることが大切です
痛風は、「一時的な痛み」ではなく、長く付き合っていく病気です。
発作がないときでも治療を続けることで、再発を防げますし、腎臓病や心臓病のリスクも減らせます。
分からないことや不安なことがあれば、いつでも聞いてくださいね。