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2018.09.27 京都新聞朝刊 医療のページ 武田病院 脳卒中センター長 滝 和郎「脳卒中治療」

※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。


脳卒中治療

血管内治療で負担は小さく

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武田病院 脳卒中センター長 滝 和郎

 

脳卒中について。

脳の血管が詰まる脳梗塞と血管が破れる脳出血・くも膜下出血に分けられます。脳梗塞の中でも、不整脈により心臓にできた血栓が脳血管に流れて閉塞(へいそく)する脳塞栓の治療はt-PA(血栓溶解剤)静脈注射と血管内治療があります。t-PAは血管内に詰まった血栓を溶かして血流を回復させる療法ですが、出血を引き起こす可能性もあり、発症から4時間半以内に投与しなければならない制限があります。

血管内治療について。

血管内治療はステント(筒状の金網)を使って直接血管内から血栓を回収する療法です。以前は、治療可能時間は6時間以内といわれていましたが、近年、臨床試験が進んでおり、脳梗塞の発症時刻が分からなくても、患者が健康であった状態を確認した最終時刻から16~24時間以内であれば治療の有効性が報告されています。高齢であっても一定の条件を満たしていれば手術することができます。早ければ早い方が良いので、MRI検査やCT検査で脳梗塞の大きさや神経症状を確認して迅速な治療が重要です。t-PAと併用することで2倍以上の治療成績が出てきています。またくも膜下出血の場合は、再発しやすいため、破れた瘤(こぶ)の部分にプラチナ製コイルを詰め、必要であればステントで固定をします。血管内治療は患者の負担が低い治療です。

気を付けることは。

顔や腕の片側にまひがある、言葉を発しにくくなるといった異常を感じたら脳梗塞の初期症状が疑われるので、すぐに医療機関を受診してください。くも膜下出血は激しい頭痛が特徴的ですが、脳ドックを受ければ発症前の脳動脈瘤(りゅう)の時点で見つけることができます。早期発見、早期治療に努めましょう。

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