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Iru miru 健康通信 武田総合病院 乳腺センター部長 新藏 信彦 「乳がん」

2024/01/18 メディア 武田病院グループ


※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。


shinkuradr.jpg武田総合病院 乳腺センター部長 新藏 信彦
「乳がん」

 乳がんとは?

 多くは乳管というミルクを運ぶ管の細胞から出てくる悪性腫瘍です。乳がんは現在、女性で一番多い悪性腫瘍で、日本では年間約10000人が乳がんと診断されています。これは女性の9人に1人が一生の間に乳がんに罹患する計算になります。

 原因は?

 はっきりとはわかっていませんが、飲酒、閉経後の肥満、ホルモン補充療法、家族歴などがリスク因子と言われています。

 検査は?

 有効な予防法がありませんので、定期的に検診を受けることで早期発見につなげることが大切です。また乳房のしこりや変形や皮膚のくぼみ、血性の乳頭分泌など、気になる症状があればためらうことなく専門の医療機関を受診してください。まずマンモグラフィーや乳腺超音波検査を行いますが、異常が見つかれば針生検などの組織検査を行います。最近は乳がんの中でもどのようなタイプなのかも調べてそれぞれの患者さんに合った治療法を選択していきます。

 治療法は?

 乳がんの治療は局所の治療と、全身の薬物治療を分けて考える必要があります。局所の治療には手術(乳房切除術や乳房部分切除術など)と、放射線治療がありますが、多くの場合、それだけで治りきるわけではありません。乳管から外に出たがん細胞が全身に広がっているかもしれないからです。乳がんを再発させないためにはそれを抑える薬物療法が重要です。従来のホルモン療法や化学療法に加え最近は免疫チェックポイント阻害剤や分子標的治療薬など様々な薬剤が認可され、治療成績もますます向上しています。さらに近年、乳癌卵巣癌症候群と呼ばれる遺伝性乳癌の遺伝子検査やオンコタイプDXという乳がん術後の再発率を予測する遺伝子発現検査も保険で行えるようになりました。

 乳がんの治療は年々複雑になってきていますので、それをまとめた診療ガイドラインに書かれた標準治療を医師だけでなく看護師さんや薬剤師さんなど多くの職種が協力して行うことができる医療機関での診療をお勧めします。