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京都新聞朝刊 医療のページ 武田総合病院 呼吸器外科部長 橋本 雅之「肺がんの低侵襲手術」

2023/12/01 メディア 武田病院グループ

※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。

hashimotodr.jpg肺がんの低侵襲手術」 切除小さく、数日で退院も

武田総合病院 呼吸器外科部長 橋本 雅之

 

低侵襲手術とは。

一般的に、比較的早期(ステージ1・2期)の肺がんには手術治療を行い、進行した肺がんには抗がん剤や放射線治療を選択します。低侵襲手術とは、体への負担をなるべく減らして行う手術を指します。肺がん手術では、以前は胸部を大きく切り開いていましたが、現在ではほとんどの場合、内視鏡を用いて小さな傷で行っています(胸腔鏡手術)。その中でも近年は、さらに体への負担を軽くするためにロボット支援手術や、一つの傷から行う単孔式手術などもできるようになりました。手術で切除する肺の大きさについても、以前は肺葉と呼ばれる大きな肺のかたまりごと切除する方法が一般的でしたが、最近では肺区域と呼ばれるより小さい切除へと低侵襲化が進んでいます。

メリットは。

低侵襲手術により、術後数日での退院、早い時期の復職が可能になりました。また、体力に不安のある高齢の方にも手術を受けていただくことができます。手術支援ロボットは、鉗子(かんし)と呼ばれる道具に複数の関節がついており、まるで胸の中に手が入ったような感覚で動かせるため、細かい作業を得意としています。特に肺区域切除のような非常に細かい作業を必要とする手術で力を発揮すると期待されます。

注意点は。

がんの位置、ステージなどから、低侵襲手術が難しい場合もあります。手術は、安全性・根治性・低侵襲性の三つのバランスが重要で、一人一人の患者さんに最適な方法を選ぶ必要があります。手術が必要となった方は主治医とよく相談してください。また、肺がんは早期であるほど、切除範囲が小さくて済み、根治も期待できます。もし検診で要精密検査と言われたら、怖がってためらうのではなく、「早く見つけて早く治す」ために、まずは受診をしてみましょう。