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京都新聞朝刊 医療のページ 十条武田リハビリテーション病院 泌尿器科顧問 寺地 敏郎「男性更年期障害」

2023/06/29 メディア 武田病院グループ

※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。

terachidr01.jpg男性更年期障害」 認知機能落ちたり無気力に

十条武田リハビリテーション病院 泌尿器科顧問 寺地 敏郎

 

男性の更年期障害とは。

40歳を過ぎた頃から、テストステロンなどの男性ホルモンの分泌が減ることにより出てくる、心身のさまざまな不調のことです。「LOH症候群」ともいいます。男性ホルモンは性機能だけでなく、筋肉や骨の生成を促したり、記憶力を保ったり、社会性を活発にする働きがあります。男性ホルモンが減少すると、認知機能が落ちたり、無気力になってうつを発症したりすることが珍しくありません。また、女性の更年期と同様にほてりや発汗などが起こることもあります。

診断、治療は。

血液検査などで男性ホルモンを測定し、症状のアンケートも参考にして治療の要否を検討します。男性ホルモンを2~4週間おきに筋肉注射する方法や、性腺刺激ホルモンを注射して男性ホルモンの生成を促す方法があります。男性ホルモンの注射は、精子を作る機能を抑制する可能性があるため、子どもを持つ予定の有無を確認します。また、前立腺がんに罹患(りかん)して男性ホルモンをブロックする治療をしている人には注意が必要です。ホルモン治療以外に漢方薬という選択肢もあります。

予防法は。

食事療法や運動療法が予防に有効です。中でも、有酸素運動や適度な筋トレは効果的です。30分から1時間くらいのスロージョギングなどの有酸素運動を週に3日以上続けると、精巣(睾丸(こうがん))が男性ホルモンを生成するのを助けると言われています。男性ホルモンは性機能に関連するだけでなく、社会性を保つための重要なホルモンです。適切な治療を受けることで、メタボリックシンドロームや糖尿病の治療にも役立つため、加齢とともに不調を感じている人は、ぜひ一度受診してください。