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京都新聞朝刊 医療のページ 武田総合病院 泌尿器科部長 今村 正明「泌尿器疾患の治療とケア」

2023/07/29 メディア 武田病院グループ

※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。

imamuradr01.jpg泌尿器疾患の治療とケア」 ロボット支援、標準治療に

武田総合病院 泌尿器科部長 今村 正明

 

泌尿器疾患の手術と、体への負担について。

代表的な疾患は、前立腺がんやぼうこうがん、腎がん、尿路結石などです。がんなどでおなかを切る手術は痛みが伴い、術後に動きにくさが出てきます。一方で、手術で臓器の機能が損なわれると、尿が出にくくなったり、尿失禁や排尿障害が起こったりします。従って、手術の負担が大きいほど痛みや機能低下で体の回復にも時間がかかりますが、近年はがんの治療にロボット手術が普及し、少ない負担で手術できるようになってきました。

ロボット手術の特徴は。

ロボットが自動で手術をするようなイメージを持たれるかもしれませんが、正確にはロボット支援手術であり、操作する医師の細かい手の動きをロボットが反映してくれます。10年ほど前から少しずつ広がり、泌尿器科の領域では標準的な治療になってきました。従来の手術より細かい動きができ、医師が見たまま正確に切れるのが特徴です。例えば腫瘍の近くに機能的に重要な部分がある場合、それを見極めて温存しながら腫瘍だけを切ることができます。

術後の排尿ケアは。

手術後に尿が出なくなる患者さんは多いのですが、排尿の機能は問題ないケースもあります。そのような場合は、ベッドで寝てばかりいることで体力が落ちて姿勢が保てなくなることが一因です。座ったり立ったり歩いたりするリハビリを進めて、早く管を抜き、排尿を促します。尿失禁を防ぐための骨盤底筋の運動にも取り組んでもらいます。ロボット手術は、痛みが少ないため術後のリハビリもしやすく、患者さんの回復も早くなります。特に自分で排尿できることは、自尊心を保つことにもつながります。機能を温存して元気に退院できることで、その後も自立していきいきと生活していただけます。