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クリティカルパス

クリティカルパスとは?

病院では、医師、看護師だけでなく、薬剤師、栄養士、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、放射線技師、臨床工学技士、医療事務職員などコ・メディカルスタッフを含めた様々な職種が連携を取り合い、それぞれの専門性を生かして患者さんの治療や検査・処置にあたっています。

クリティカルパスとは、医療チーム(医師、看護師、コ・メディカルスタッフ)が、特定の疾患、手術、検査ごとに、共同で実践する治療・検査・看護・処置・指導などを、時間軸に沿ってまとめた治療計画書です。クリニカルパス、あるいは単にパスとも呼ばれています。

クリティカルパス(以下パス)は、元来産業現場の工程管理を効率よく行なうための手法でしたが、近年この手法は、医療界においても医療の効率化や質の管理、チーム医療の推進、インフォームドコンセントの充実、医療事故の防止などにおいても有用であることが認知され、多くの医療施設において導入されています。

当院におきましても平成13年より順次パスの導入をはじめ、平成26年1月までに83種類のパスが作成され運用されています。最近では新規入院患者さんの4割以上の方にパスが使用されています。院内クリティカルパス委員会で、これらのパスが適正に運用されるように管理しています

クリティカルパスで示されるのは標準的な経過です

パスにお示ししているのは、過去の症例の調査研究などから求めた標準的な治療経過です。言いかえれば順調に経過した場合の見本です。当然、患者さんごとに個別性がありますので、すべての患者さんの治療経過がパスにお示しする通りに進むわけではありません。標準的な治療経過と異なる経過をとる患者さんの場合は、その経過に応じて適切に対応させていただくシステムになっています。

パスは、すべての患者さんに対して、オートメーションの流れ作業のように画一的な医療を行なうためのものではありませんのでご安心ください。むしろパスで標準的な経過を提示しているため、患者さんの経過に何らかの異常がある場合には、早期にそれを発見、早期に対応することが可能となります。

クリティカルパスにより患者さん中心の医療が行われます

パスは原則として、医療者用と患者さん用の2種類が作成されています。患者さん用パスは、医療者用パスに対応したもので、わかりやすい言葉を用いたりイラストを挿入したりして患者さんが理解しやすいように工夫して作成したものです。(パスの種類によっては、患者さんの理解を助けるために患者さん用パス以外に当院オリジナルの説明用パンフレットを作成しているものもあります。)

この患者さん用パスにより、患者さんに多くの利点があります。

などですが、さらに、患者さんがある疾患に対する治療を受けられる場合、複数の病院のその疾患に対するパスを比較することにより、ご自身の希望にあった医療を提供してもらえる病院を選択することも可能となります。

また、パスは定期的に見直してよりよいものへ改定していくものですが、この際には患者さんの声を反映させるように心がけています。そのため、しばしば患者さんにはアンケート調査にご協力をお願いしています。

このように、パスは、主治医が一方的に患者さんに医療を押し付けるためではなく、患者さんに医療内容を十分にご理解していただいた上で、安心して、安全で確実な医療を受けていただくために活用されています。