アンチエイジング外来を開設しました
2025/06/04 インフォメーション 十条武田リハビリテーション病院
人間の「老化」を完全に止めることはできませんが、近年の研究により、老化のスピードを遅らせることは可能であると分かってきました。
そして、「老化」には「生理的老化」と「病的老化」があります。
「生理的老化」とは年齢に伴う老化であり、「病的老化」とは病気に伴って引き起こされた老化のことを指します。
アンチエイジング外来では、この両方の老化の進行を予防することを目的として開設いたしました。
一般的にアンチエイジングというと美容医療と考えられがちです。
もちろん見た目を若く保つことはとても大事です。それだけでポジティブに毎日を過ごせます。
しかし、真の若さを保つためにはココロもカラダも健康であることが必要です。
本来のアンチエイジングとは、見た目のみならず、自分の健康と向き合い、「健康寿命 * 」を延ばすための取り組みのことを指します。
まずは最も分かりやすい見た目のアンチエイジングとして、当院ではボトックス注射を2025年2月から行っております。
今後はアンチエイジングドックを開設し、健康な人々のさらなる健康増進、美への追究など、トータルアンチエイジングに尽力します。
*・・・健康寿命:健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のこと
当院では、アンチエイジングの一環として、筋肉の収縮をやわらげる「ボトックス注射」を導入しました。
使用している製剤は、アラガン社製の「ボトックスビスタ」です。
生産から配送まで厳格な管理のもと取り扱われており、その効果と安全性は確かな実績に基づいて証明されています。
部位 | 対象 |
◆ 顔のしわ ◆ 多汗症(ワキ汗、手汗) ◆ 肩 ◆ あご ◆ エラ |
20歳~64歳 性別問わず |
19歳以下の方は施術をお受けいただけません。
65歳以上の方も施術は可能ですが、事前にご相談が必要となります。
(なお、ボトックスで改善が難しいしわもございますので、あらかじめご了承ください)
- やってみたいけど、なかなか踏み切れない
- "いかにも"な美容クリニックには行きにくい
- 医師・コメディカルの体制が整った病院だと安心できる
- 馴染みの病院でやっているなら話を聞いてみたい
- 興味はあるが男性なので美容クリニックには行きづらい
→ 是非、当院にご相談ください!
ボトックスは、様々な症状や目的に対して効果が期待できる治療法であり、現在ではその使用方法に関する明確なガイドラインも確立されています。ただし、ボトックスはボツリヌス菌由来の毒素を希釈して使用する医療行為であるため、十分な配慮と専門的な知識が求められます。
当院では、ボトックス治療の正しい訓練を受けた医師2名(いずれも認定資格取得済み)が適切な用法に基づき治療を行います。
私たちが最も大切にしているのは、治療前後の丁寧なカウンセリングです。
患者さんにとって「十分に説明を受けられて不安なくボトックス投与を受けられる、ここ(病院)で受けて良かった」と思ってもらえるよう努力を続けてまいります。
1. カウンセリング(約30分) |
来院 → 受付
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2. カウンセリングから1週間後 |
来院 → 受付
ボトックス効果の判定のため、施術前後に写真撮影を行います。 |
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3. 投与から2週間後 診察 |
来院 → 受付
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当外来の最大の特徴は、丁寧なカウンセリングを行っていることです!
人はそれぞれ異なり、心身の状態や生活環境は非常に複雑です。そのため、年齢や体重といった限られた情報だけで薬を投与するのは危険です。
正確に状態を把握し、健康を維持するためにも、定期的なカウンセリングの継続をおすすめします。
● 診療日・診療時間
毎週月曜日 午前
※初回投与、またはコース変更時は1~3の流れになります。
1.カウンセリングと3.診察は、それぞれ1,000円が必要です。
● 各コースと施術料金
顔のしわが気になる
コース | 部位 | 価格 |
Aコース(ソフト) | 眉間のみ | 14,000円(税込) |
Bコース(ソフト) | 目尻のみ | 14,000円(税込) |
Cコース(ソフト) | 眉間+目尻 | 27,000円(税込) |
Dコース(ハード) | 眉間のみ | 17,000円(税込) |
Eコース(ハード) | 眉間+目尻 | 30,000円(税込) |
Fコース | あご | 3,600円~12,000円(税込) |
※いずれも自費
汗が気になる
コース | 部位 | 価格 |
多汗症 |
ワキ汗 | 65,000円(税込) |
手汗 | 65,000円(税込) |
※いずれも自費
※手汗は手外科医による麻酔あり
肩こり・肩太りが気になる
コース | 部位 | 価格 |
肩(ソフト) |
肩 |
50,000円(税込) |
肩(ハード) | 65,000円(税込) |
※いずれも自費
エラの張りが気になる
コース | 部位 | 価格 |
エラ(ソフト) |
エラ |
17,000円(税込) |
エラ(ハード) | 33,000円(税込) |
※いずれも自費
● Q&A
▼ Q&A(眉間・目尻・顎・額)
Q.いつから効果が出てきますか?
A.実感しやすい人は24時間以内に効果を感じますが、多くの場合が約1週間で効果を実感し始めます。効果を実感するのに時間がかかる場合もあります。
Q.どのくらい効果は持続しますか?
A.平均3~4カ月ですが、個人差があります。短期間で効果を失う場合がありますが、繰り返しの投与により、徐々に効果持続時間は延びると言われています。
Q.投与量の違いで効果は変わりますか?
A.効果には個人差があります。投与量は効果のピークと持続時間に関係します。効きすぎたと実感された場合は次回の投与量を減らすことで対応可能です。ただし効果持続時間は短縮される可能性があります。
Q.効果が出ないことはありますか?
A.ボトックスでしわが改善しない原因には加齢性の肌変化がボトックスの効果を上回ると考えられていますので、ボトックス以外のアプローチが必要と考えます(*)。ボトックスの効果を実感するためには、普段からのスキンケアが非常に大事となります。
*・・・ヒアルロン酸投与やレーザー治療による改善が期待できる場合がありますので、ご希望の場合は、北山武田病院 美容皮膚科 等をご紹介いたします。
Q.合併症はありますか?
A.薬液がターゲット外の筋肉に及んだ際に、主要なものとして眉毛下垂、眼瞼下垂、笑いにくくなる、口角下垂などがあります。施術後、当日にボトックス投与部位をマッサージしてしまうと、薬液が広がってしまう危険性があるため、ご注意下さい。万が一症状が出てしまっても、多くは3週間以内に軽快します。他、投与部に内出血を認めることもありますが、投与部を圧迫することで予防いたします。
Q.長期投与することによる影響が何かありますか?
A.何十年にもわたって数百単位という高容量のボトックスを投与され、効果が持続し、患者さんに有益であることは、他部位の治療で証明されています。それによる新たな有害事象はありません。当院では、皆さまに長期にわたりボトックスビスタをご使用いただけるよう、適切な部位に適切な量を投与いたします。
Q.痛みはありますか?
A.ボトックス投与前後に十分にアイシングを行うことで痛みをコントロールいたします。
Q.投与後の針痕や、でこぼこ感は残りますか?
A.非常に細い針を使用しますので、針痕は問題ないと思います。浅い部分に投与する部位は一時的に膨らみますが、すぐに馴染みますので、でこぼこ感は残りません。
Q.コース変更のときはどうすれば良いですか?
A.お顔の評価とカウンセリングが必要となりますので、受診の予約をお願いいたします。
Q.2回目以降、コース変更しない場合はどうすれば良いですか?
A.前回投与から少なくとも3カ月間隔をあけて、電話でご予約お願いいたします。その際にカウンセリングは不要です。
▼ Q&A(エラ)
Q.どのような効果が得られますか?
A.エラの骨に付着した筋肉にボトックスを投与すると、筋肉が小さくなり小顔効果が得られます。また、噛みしめや歯ぎしりなどによる顎関節への負担や奥歯への擦り減りの改善を期待できます。
Q.いつから効果が出てきますか?
A.眉間や目尻などの表情筋とは異なり、効果が出てくるまでに1カ月前後かかることがあります。
Q.どのくらい効果は持続しますか?
A.平均3~4カ月ですが、個人差があります。短期間で効果を失う場合もあります。
Q.合併症はありますか?
A.他の筋肉に拡散した場合、思い切り笑えなくなることがあります。施術後は投与部をマッサージしないでください。他、皮膚のたるみ(ご高齢の場合)、開口障害(まれ)、咬筋のふくらみ(約1週間で以内に消退する可能性があります)などがあります。
Q.長期投与することによる影響が何かありますか?
A.何十年にもわたって数百単位という高容量のボトックスを投与され、効果が持続し、患者さんに有益であることは、他部位の治療で証明されています。それによる新たな有害事象はありません。当院では、皆さまに長期にわたりボトックスビスタをご使用いただけるよう、適切な部位に適切な量を投与いたします。
Q.痛みはありますか?
A.ボトックス投与前後に十分にアイシングを行うことで痛みをコントロールいたします。
Q.投与後の針痕や、でこぼこ感は残りますか?
A.非常に細い針を使用しますので、針痕は問題ないと思います。浅い部分に投与する部位は一時的に膨らみますが、すぐに馴染みますので、でこぼこ感は残りません。
Q.他の部位への投与を希望するときはどうすれば良いですか?
A.お顔の評価とカウンセリングが必要となりますので、受診の予約をお願いいたします。
Q.2回目以降、コース変更しない場合はどうすれば良いですか?
A.前回投与から少なくとも3カ月間隔をあけて、電話でご予約お願いいたします。その際にカウンセリングは不要です。
▼ Q&A(多汗症:ワキと手のひら)
Q.多汗症とはなんですか?
A.暑さや精神的な緊張およびストレス、それ以外の原因により、多量の汗が出て、日常生活に支障を来す状態のことを言います。多汗症には、明らかな原因がなく生じる場合(原発性多汗症)と、他の病気や使用している薬の影響で生じる場合(続発性多汗症)があります。
Q.多汗症へのボトックスの効果はどんなものですか?
A.ボトックスは、ボツリヌス菌が作り出すA型ボツリヌストキシンという天然のタンパク質を有効成分とする薬剤です。交感神経から出る汗腺への伝達物質をブロックすることで効果が出ます。様々な研究の結果、ボトックスを汗が多く出ている部分の皮膚に直接注射すると、汗腺から分泌される多量の汗を抑えられることが分かりました。
Q.どれくらいで効果が出ますか?
A.通常、投与後2-3日~2週間で効果は現れ、通常4~9カ月持続します。効果の程度や持続期間には個人差があります。
Q.繰り返しの投与により、効果が減弱する可能性はありますか?
A.タンパク質が主成分であるため、治療を続けていくうちに、体内に抗体が作られ、効果が減弱する可能性があります。抗体産生のリスクを低減させるために、再投与時は、4カ月以上の間隔をあける必要があります。
Q.副作用はありますか?
A.ワキに関しては、国内の臨床試験では、144人中3人(2.1%)に副作用が報告されました。内訳はワキ以外からの発汗3人(2.1%)、手足の痛み1人(0.7%)でした。手のひらに関しては、ボトックスが深部に広がった場合に筋力低下を来すことがあります。
Q.長期投与することによる影響が何かありますか?
A.何十年にもわたって数百単位という高容量のボトックスを投与され、効果が持続し、患者さんに有益であることは、他部位の治療で証明されています。それによる新たな有害事象はありません。当院では、皆さまに長期にわたりボトックスビスタをご使用いただけるよう、適切な部位に適切な量を投与いたします。
Q.痛みはありますか?
A.ボトックス投与前後に十分にアイシングを行うことで痛みをコントロールいたします。
Q.コース変更のときはどうすれば良いですか?
A.評価と説明が必要となりますので、カウンセリング受診の予約をお願いいたします。
Q.2回目以降、コース変更しない場合はどうすれば良いですか?
A.前回投与から少なくとも4ヵ月間隔をあけて、電話でご予約お願いいたします。その際にカウンセリングは不要です。
アンチエイジング外来は保険診療ではなく、自費で受けていただく自由診療で行っています。自由診療だからこそ、受診される方には「安心できて納得できる」治療を受けていただくことが重要と考えています。
価格については、訓練を受けた医師・スタッフが、確かな体制のもとで行うボトックス投与として、リーズナブルな設定です。また、カウンセリングと診察には1,000円の費用を設定しておりますが、これは私たちが初診時のカウンセリングを非常に重要視しているためです。この費用に見合う、価値ある医療を提供できるよう、日々努めております。
通常の外来受診でも、ご自身の健康について様々な質問をされる患者さんがたくさんいらっしゃいます。このように質問をいただけることは、我々への信頼と考えています。そうした関係性を築くことは治療を進めるうえで大切と感じています。ただ、時間の制約もあり、この全てには対応しきれないのが現実です。
アンチエイジング外来でしたら、十分な時間をとってお話をお聞きすることが出来ます。患者さん・クライアントがご自身の健康を考え、さらに元気になるため、当アンチエイジング外来を是非、ご利用ください。
十条武田リハビリテーション病院
075-671-2351(代表)
〇 内科 部長 井上 裕匡(写真・左)
- 日本抗加齢医学会 専門医
- 日本リハビリテーション医学会 専門医・指導医
- 日本病態栄養学会 NSTコーディネーター
- 日本医師会認定 健康スポーツ医
- 日本皮膚科学会 会員
- 日本美容医療リスクマネージメント協会 会員
アンチエイジング(抗加齢)や予防医学という言葉はありますが、それだけでは漠然としています。
「自分は何に気をつければ良いのか」・・・その道しるべとなって、クライアント(患者さん)の進むべき方向を示すのが、当外来の役割と思っています。
〇 手外科センター/整形外科 副部長 岸田 愛子(写真・右)
- 日本抗加齢医学会 専門医
- 日本整形外科学会 専門医
- 日本リウマチ学会 専門医
- 日本手外科学会 会員
- 日本美容皮膚科学会 会員
- 日本美容医療リスクマネージメント協会 会員
本人が「自身の健康に目を向けること」が重要です。
当外来は検査して終わりではなく、そこからどう改善すべきか、クライアントと医師およびコメディカルが一緒になってより良い方策を考える丁寧な対応を行ってまいります。