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Iru miru 健康通信 医仁会武田総合病院 皮膚科 部長 松井 美萌 「フットケア~あなたの足を健康に~」

2023/01/27 メディア 武田病院グループ


※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。


matsuidr.jpg医仁会武田総合病院 皮膚科 部長 松井 美萌
「フットケア~あなたの足を健康に~

 水虫とは?

 水虫は白癬菌というカビの一種です。カビなので湿ったところを好みます。足底、足指間などの皮膚に白癬菌が入り込むと水疱や、ガサガサする、かゆみを生じることがあります。爪に白癬菌が侵入すると、爪が厚くなり濁ったような色調になり爪を切ることも難しくなることがあります。水虫は治療すれば良くなりますので、皮膚科を受診して治療しましょう。

 (リンパ浮腫や糖尿病の)合併症で気をつけたい足の状態。

 高齢や肥満の方では歩行が減り、足の筋肉も衰えてきます。すねは第ニの心臓ともいわれており、足を使うことで全身の血液やリンパの流れを心臓などに戻す助けをしていますが、次第にその力が落ちてきます。そのような状態が続くと下肢のリンパに腫れを生じ、さらに悪化すると傷ができることもありますので注意しましょう。糖尿病を患っている場合、足底にタコができやすかったり、小さな傷が治りにくいことがあります。血糖値が高い方では、ばい菌に負けやすい傾向もあります。血糖をしっかりと管理することが重要です。いずれにしても内科の主治医や皮膚科医に相談しましょう。

 冬に注意したいやけどは?

 うっかり暖房器具の前で眠ったり、足にカイロを当てたまま長時間過ごすことで、低温熱傷というやけどになることがあります。低めの温度でも長時間さらされると皮膚の深いところまでやけどを生じてしまいます。熱さや痛みがわかりにくい方は特に気を付けましょう。冬でなくてもですが、熱いお茶やカップラーメン、湯沸かしポットなどでもやけどを生じやすいです。乳児や子どもがいる場合は、置く場所に注意して熱傷を防ぎましょう。

 

 毎日当たり前に支えてくれている足ですが、皮膚を清潔にして動かすことが大切です。足を動かして体重をかけることで、筋肉も使われ血液もよく巡り、さらには足の爪のフィットも良くなります。散歩をしたり、室内でも無理のない範囲でストレッチや足踏みをするなど、動くことが億劫になりがちな冬場でも足を使って健康的に過ごせるようにしましょう!