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リウマチブログ

2020/05/14レポート

個別相談 その2

質問

2014年より抗リウマチ薬を飲み続けていますが改善が見られず、痛みや腫れが続き変形も進んでいます。薬の量や種類もよって胃腸や肝臓・腎臓の数値も悪くなり、どの薬が良いかどうかもわからなくなり、現状のまま続けているが、現在の治療でよいかどうか?

回答

薬による胃腸障害や肝臓・腎臓の数値の悪化があると、十分な量の薬を使えずに治療効果が得られないことがあります。抗リウマチ薬のうち、現在日本で広く使用されているのは、MTX(リウマトレックス等)、ブシラミン(リマチル)、サラゾスルファピリジン(アザルフィジン)、イグラチモド(コルベット、ケアラム)、タクロリムス(プログラフ)です。これらが体に合わない場合や、この方のように、関節の腫れが続いてリウマチの病勢(疾患活動性)が落ち着かない場合に、生物学的製剤(注射薬)を使う必要があるかもしれません。生物学的製剤は、飲み薬の抗リウマチ薬よりも、肝臓・腎臓の数値に悪影響を与える可能性は低いので、一度、主治医にお尋ねになってはいかがでしょうか。但し、肝臓・腎臓の数値の悪化が一時的な場合や許容範囲のこともありますし、投与方法の調整によっては、飲み薬を継続できる場合もあるため、先生とよく相談なさることをお勧めします。

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