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【重要】EV-ICD(血管外植込み型除細動器)の植え込みを開始しました。

2025/08/01 インフォメーション 武田病院

当院では、従来よりも低侵襲で、血管合併症のリスクを軽減できる新しい植込み型除細動器(EV-ICD:Extravascular Implantable Cardioverter Defibrillator)の植え込みを開始しました。
このEV-ICDは、国内で導入している医療機関がまだ限られている中、当院ではいち早く導入し、先進的な不整脈治療を提供しています。

■EV-ICDとは
EV-ICD(Aurora EV ICD™ MRIデバイス+Epsila EV™ MRIリード)は、心室細動や心室頻拍といった致死性不整脈を自動で検知し、電気的治療で心拍を正常に戻す植え込み型デバイスです。
最大の特長は、リード(電極)を血管内ではなく胸骨の下に留置することで、血管損傷や血管閉塞などの合併症リスクを軽減できる点にあります。
また、植込み位置も左脇の下(左中腋窩)に変更され、より低侵襲な治療が可能となりました。

■Aurora EV ICD MRIシステムの特長
抗頻拍ペーシング(ATP)により、ショック治療を回避できる可能性があります。
 ・心休止防止ペーシングにより、一時的な心停止に対応します。
 ・コンパクトなデザイン(33cc)と高い快適性
 ・
予測電池寿命 約11.7年
 ・
1.5T/3T条件付きMRI対応

  Aurora_EV-ICD植込み図(正面).png   Aurora_EV-ICD植込み図(側面).png

EV-ICDは、従来のICD(経静脈式)と同様の高機能を持ちながら、体への負担を最小限に抑えた次世代の除細動器です。
不整脈による突然死のリスクを抱える患者さんにとって、より安全で快適な治療選択肢となることが期待されます。
当院では、専門の不整脈科医師・心臓血管外科、メディカルスタッフがチームとなって、EV-ICDの植え込み手術を行っています。
今後も当院では、最新の医療技術を取り入れ、患者さん一人ひとりに最適な治療を提供してまいります。