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Iru miru 健康通信 塩小路クリニック 所長 大庭 章史 「帯状疱疹」

2023/02/24 メディア 武田病院グループ


※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。


Shio_ohba.jpg塩小路クリニック 所長 大庭 章史
「帯状疱疹」

 帯状疱疹って?

 帯状疱疹とは、子どものときに感染した水ぼうそうのウイルスが原因で起こる皮膚の病気です。実は、水ぼうそうが治ったあともウイルス自体は体の中にひっそりと隠れており、過労やストレスなどで免疫力が低下すると再活性化し帯状疱疹を発症します。帯状疱疹の症状は、通常、体の左右どちらかの神経に沿ってピリピリと刺すような痛みから始まり続いて赤い斑点や水ぶくれが帯状に生じるのが特徴です。上半身に生じることが多く、目の周りに現れたものは「眼部帯状疱疹」と呼ばれます。重症化すると視力低下や失明することもあるので、特に注意が必要です。

 後遺症はある? 

 まず、抗ウイルス薬を使用しウイルスの増殖を抑えます。軽症や中等症の場合は内服薬を使用しますが重症や免疫力が低下している場合は入院での点滴治療を行うこともあります。痛みに対しては鎮痛薬を使用します。痛みが強く内服薬で上手く緩和が出来ない場合などでは神経ブロック注射を使用する場合もあります。帯状疱疹の治療は早期にウイルスの増殖や痛みを抑えることがとても重要です。できるだけ早く受診しましょう。

 帯状疱疹は予防できる?

 ワクチンがあります。発症予防を目的としたワクチン接種はリスクが高くなる傾向にある50歳以上の方が対象です。ワクチン接種は、帯状疱疹を発症させないための選択肢であり、完全に予防するものではありませんが、例え発症しても症状が軽くすむ可能性があります。当クリニックでも帯状疱疹ワクチンの接種ができますので、お気軽にご相談ください。