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Iru miru 健康通信 百万遍クリニック 院長 重富 博之 「五十肩」

2021/11/26 メディア 武田病院グループ


※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。


整形外科 重富博之部長01_採用.jpg百万遍クリニック
院長 重富 博之
「五十肩」


 五十肩ってなに?

 

肩が痛い、腕が上がらない、じっとしていても肩が痛む!
これ五十肩かもしれません。
江戸時代に発刊された福山藩の漢学者 大田全斎によって編集された「俚言集覧」の「凡,人五十 歳ばかりの時,手腕骨節痛む事あり,程過れば薬せずして 癒ゆるものなり,俗にこれを五十腕とも五十肩ともいう」が語源だそうで、「四十肩」はその派生で出て来た言葉だそうです。

 どんな症状なの?

 

中年期以降、特に五十代から増えるこの「五十肩」ですがいろいろな症状があります。
原因は関節を構成する骨、軟骨、靭帯や腱などが老化して肩関節の周囲の組織に損傷や炎症が起きるとされています。それによって肩関節周囲の組織が癒着することでさらに動きが悪くなり凍結肩という状態になってしまうこともあります。もし、ずっと痛みが続く、痛みが増す事がある場合は、石灰が沈着している場合や腱板断裂なども考えられます。
 肩に違和感を覚えてから「急性期」と呼ばれる傷みの激しい期間が2週間~2カ月ほど続きます。その後、痛みは緩和するものの思うように肩を動かすことの出来ない「慢性期」と呼ばれる期間が3カ月~1年ほど続き、やがて痛みは自然消滅します。これが一般的に五十肩と呼ばれる肩の疾患の症状の経緯です。

 どんな治療をするの?

 

治療法は自然消滅していく痛みですので、痛みのある時期をどのように乗り切るかということが、すなわち治療ということになります。ある程度の痛みであればご自宅でのエクササイズ等により緩和されますので、病院を受診されない方も少なくはありません。ただし痛みが強く長引いている場合には、受診されることを強くお勧めします。
 当院では局所の炎症状態を見るために超音波やMRIでの画像診断を行い早期に発見することが可能です。
 また痛みを緩和させるための消炎鎮痛剤や局所麻酔剤、またヒアルロン酸の注入によって炎症を和らげます。この時も超音波を使用して薬液を注入しますので確実に炎症のある部分に効果が出ます。