- 実習では緊張の連続です…。緊張せず楽しく実習する方法がありますか?
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朝の計画発表や、実習指導者から質問や指摘をされたら「頭が真っ白!」ということありますよね。実際に学生さんの過半数が「実習は辛く緊張の連続」と感じていると言われています。
しかし、文部科学省の実習に関する指針では、“緊張しながら実習を”とされています。患者さんへの看護や、実習指導者への報告・連絡・相談は、とても緊張しますよね。これはごく当たり前のことであり、誰もが感じることです。
その中から学び取る大きな財産があると考えてみれば、看護師になった時に大いに役立つと思います。
- 実習をうまく乗り越えるコツがあれば教えてください。
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実習前日にバイタルサイン測定やケアをしている自分の姿をイメージしておくと、当日スムーズに動けることもあります。
また「聞かれそうな質問を想定して、簡単な質問集を作っておく」、「友達と想定問答をして練習する」、「カンファレンスで誰がどのような発言をするかを決めておく」など、実習メンバーと事前準備をしておくのも良いかと思います。
- 看護記録やレポートに追われて、寝る時間が確保できません…!
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事前学習や看護計画、記録等は時間がかかりますよね。
事前学習は実習メンバーと協力し合ってまとめたり、計画立案も分からないことは実習指導者に積極的に聞いてください。
受けた質問に答えられなければ、「少し考える時間をください」、「その部分をまとめてきます」、など返答し、必ずメモを取りましょう。そして翌日に返答しましょう。
記録は実習場で可能な限り書き、残りを学校や自宅で仕上げるなど、時間を有効に使って、寝る時間を意識的に確保しましょう。くれぐれも遅刻だけはしないように気を付けてください。
患者さんは皆さんが元気に来てくれるのを待ち望んでいますよ!
- いつもSOAPの書き方、看護記録に悩んでいます…。
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以下のようなことに注意して記録してみましょう。
- ・患者さんの言葉・訴えや、表情・態度などから読み取れること
- ・病状や治療内容、治療に対する患者さんの思いや取り組み
- ・バイタルサイン・日常生活(食事・排泄・活動・睡眠)等が必要に応じて記載できているか
更に、患者さんの病状に対する自分の解釈は合っているか、看護計画は病状に即しているかを、タイミングを見計らって実習指導者に確認してみましょう。
実習指導者が忙しそうだったら、いつ確認したらよいか等、ひと声かけて約束を取るようにしましょう。
もし忙しそうな顔をされても、「患者さんのためだから」と自分に言い聞かせて頑張ってくださいね!
(最終的には自分のためにもなります!)
- 検査データを見ても正常か異常かの判断が難しいです。
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看護師は患者さんのケア等を通してデータの推移を常に読み解き、全体像を把握しています。
学生さんの立場ではまだ難しいので、検査値をすぐ調べることが出来るポケットサイズの資料を持ち歩くのもいいでしょう。患者データのポイントを絞って把握しましょう。
分からない場合は担当医師に聞いたり、薬のことは薬剤師に聞くのも方法の一つで、看護師以外の職種とコミュニケーションを取る練習にもなります。
- 実習中は心身ともに疲労困憊で、休日は何も出来ません…。
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実習中は多忙のあまり心の余裕が無くなりがちです。ON・OFFの切り替えを上手に、自分なりに気分転換できる方法を見つけましょう。またよく食べてよく寝ましょう。
更に、頑張っている自分を褒めてください!達成できる小さな目標を立てて、出来た自分を日々褒めるのもおすすめです。
「今日は自分から明るく挨拶をしよう」とか、「患者さんに丁寧にお礼を言おう」など、Step by Stepで出来ることからやってみてくださいね。