ナーシングメッセージ

地域包括支援センターの取り組み

武田病院グループでは、4つの地域包括支援センターを市からの委託を受けて運営しています。私が所属しています下京・中部地域包括センターは、西本願寺の南北を中心とした五学区を担当しています。
地域包括支援センターは、2005年の介護保険制度改正にて各市町村に設置された高齢者の相談窓口であります。地域住民の保健・福祉・医療の向上、虐待防止、介護予防ケアマネジメントなどを総合的に行い、主任介護支援専門員、保健師等、社会福祉士の三職種の専門職配置が基準となっています。

当センターの看護師として高齢者の社会的孤立に焦点をあて”癒しアートcafe” と名づけた活動を2014年よりおこない、精神的健康度を高めるための「居場所作り」に取り組んできました。

そこで、” 癒しアートcafe” について紹介させていただきます。おおむね65歳以上の地域住民を対象に月1回、午前、午後の2部制にし、各定員を8名の少人数の中、和やかに行っています。
方法は、好きな色のハードパステルを削り、15センチ四方の画用紙に指で色をつけ、型にあわせて消しゴムで消し、左右対称の曼荼羅模様を独自に作っていきます。その後、飲み物を飲みながら絵の鑑賞や談笑、また、地域介護予防推進センターによる体操や健康指導をしていただくなど、関係機関との連携も図っています。
内閣府の「高齢期に向けた「備え」に関する意識調査」(平成25年)では、高齢期に行いたい社会参加として「サークル活動・仲間と行う趣味・教養」が一番多くをしめ、「スポーツ・レクリエーション活動」「習い事 」「地域行事のへの参加・手伝い」「ボランティア活動・NPO活動」と、趣味活動を通した社会参加をのぞん でいることがわかりました。

一人暮らしに関わらず、外部との接触機会が少ない高齢者にとって、気軽に集まることができる居場所を提供し、地域に作り出していくことは、QOLを高
めることができる手段のひとつとなり、自助および互助によりエンパワーメントを最大に引き出せるきっかけになると思います。地域包括ケアシステムの図のごとく、当事業所も地域の礎となりながら、今後も高齢者の「居場所作り」の設置や自主的な社会参加活動の取り組みを支援していきたいと思います。


京都市下京・中部 地域包括支援センター 看護師 副主任
岡田 知子



 

たけだ通信116号より(たけだ通信をみる

一覧に戻る

病院見学・インターンシップ・採用に
ご興味のある方は
ぜひお気軽にお問い合わせください!

TEL.075-354-7117

受付時間:月~金 9:00〜17:30
     土曜日 9:00〜13:00

私たちと一緒に武田病院グループで働きませんか?
Copyright © 2017 Takeda Hospital Group. All rights reserved.
pagetop