リウマチのリハビリテーション
リハビリ治療の重要性
関節の炎症や痛みにより筋力や動きが低下しやすいため、リハビリはリウマチ治療の一環として重要です。
関節を守りつつ、筋力や可動域を維持・改善し、日常生活の動作をしやすくすることを目的に、診断初期から継続的に行います。
当院の取り組み
医学的リハビリテーション(理学療法・作業療法)
医師の指示のもと、入院・外来の患者さんに対してリハビリテーションを行っています。
リウマチの症状や進行度は一人ひとり異なるため、それぞれの状態に合わせた個別のリハビリプログラムを実施します。
近年は薬物療法の進歩により、リウマチの炎症や疾患活動性をコントロールできるようになりました。そのため、より積極的に運動療法を取り入れ、関節の動きを広げる「関節可動域運動」や「筋力増強訓練」、体力向上のための運動を効果的に行っています。
また、日常生活で必要な動作(立ち上がり、階段、家事など)の練習も行い、安心して生活できるようサポートします。
基本的なプログラム
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関節可動域運動・ストレッチング
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筋力増強運動
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階段昇降
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調理動作
応用的なプログラム

自転車エルゴメーター
自主トレーニングの指導
それぞれの生活スタイルに合わせ、日常で使う機会が少ない動きは自主トレーニングで補うことで、運動量を維持し、生活の質を高めていきます。
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掃除機をかけながらお尻・膝回りの筋肉の運動
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物を取るときにふくらはぎの筋肉の運動
座位やベッド上で行える自主トレーニング
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両肩関節の運動
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体幹を回旋する運動
ほかにも、自宅でできるトレーニングをご紹介しています。
初めのうちは専門スタッフの指導のもとで行い、慣れてきたらご自分でも続けてみましょう。無理のない範囲で、毎日の習慣にしていくことが大切です。
装具療法
装具とは、体の機能を補ったり、痛みを和らげたりするために使用する器具のことです。代表的なものに、コルセットやサポーターなどがあります。
リウマチ疾患の方は、手や指、膝の関節を保護のため、動きを助ける装具を使用することがあります。靴型装具や足底板(インソール)などを使うことで、痛みの軽減や歩行の安定を目的とします。
装具は医師の処方のもと、理学療法士や義肢装具士と相談しながら、患者さんの体に合わせてオーダーメイドで作成したり、既製品から適したものを選んだりします。

指の装具
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膝の装具
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肘の装具
リウマチの手・肘・膝などの装具は関節の補助・保護を目的に使用します。
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足底板(インソール)
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靴型装具
足の痛みをやわらげたり、歩きやすくなる事を目的に使用します。
自助具・補助具の検討・導入
当院では、患者さん一人ひとりの生活スタイルや身体の状態に合わせて、自助具・補助具の提案・導入を行っています。
自助具とは
関節リウマチなどによる関節の変形や筋力低下があっても、できるだけ自分の力で日常生活を送ることを支援するために工夫された器具です。

リーチャー
床に落ちた物や少し遠くにある物を、無理なく取るときに使います。

片手爪切り
台座の安定性があり、片手が不自由でも簡単に操作できます。
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太柄スプーン
持ち手が太くて握りやすく、握力の低下がある方でもしっかりと握りやすい設計になっています。
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補助箸
バネやジョイント構造により、箸の開閉を容易にし、少ない力で食事動作を支援します。
補助具とは
動作が行えない、または行いにくい場合に、その動作を助けるための器具です。これらを使用することで、安全に、そして安心して日常生活を送ることができます。
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杖
歩行時のバランスをとり、正しい高さや持ち方で使うことで、転倒予防にもつながります。
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肘置き付きシルバーカー
腕で支えることで安定して移動できます。長時間の歩行や休憩をサポートする座面も備えています。