スタッフからのメッセージ

作業療法士庄司 智紀

勤務先:宇治武田病院  入職:2007年

宇治武田病院を選んだ理由

私が宇治武田病院を選んだ理由としては中枢神経疾患、整形外科疾患、小児分野と幅広い疾患を対象とした作業療法を提供している点です。学生時代から幅広い分野に興味があった私としては一つの施設で様々な経験が積めることが非常に魅力的でした。その反面、全ての分野の知識・技術を身につけることが出来るのかという不安もありました。しかし、施設見学の時から感じていた通り、職種に関係なく垣根のない明るく話しやすい職場環境であった為、諸先輩方にも気さくに質問・相談ができ、広い視野で患者さんの評価・治療を提供できる様になってきたと思います。

仕事をする上で大切にしていること

当たり前の事ですが患者さんのニーズをしっかり把握し、それに答えるように自分の持っている知識・技術を最大限に出し切るということを大切にしています。作業療法士として働きだしてからは患者さんからは先生と呼ばれることが多くなりました。その様な環境の下でセラピスト本位の考えで治療を行っていないかは常に立ち止り考えるようにしています。セラピストは患者さんの運動・動作を良くするプロであると思いますが、決して偉いわけではなく、患者さん主体で意欲的に取り組めるようなリハビリを提供することが大切だと思います。

実際の臨床場面で感じたこと

入職した当初は毎日のリハビリを楽しく行い、何カ月後かに患者さんが笑顔で生活を送れるように作業療法を提供できれば良いなと思い日々臨床に取り組んでいました。しかし、リハビリを終了した後の5年後・10年後の患者さんの生活を考えると果たして現在のリハビリ内容で患者さんは笑顔で過ごせているのかという疑問・不安がありました。患者さんが日常生活、仕事、趣味活動など生き生きとした生活を送れるように何年も先を見据えた作業療法を提供する必要があり、その為にはより細やかな心身機能への働きかけが重要であると感じています。

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