お知らせ

リウマチと歯の健康

関節リウマチと歯の健康 ~口の中からはじめる、全身ケア~

「歯医者に行ったのは、何年ぶりだろう」

-これは、関節リウマチの患者さんとお話ししていくとき、よく聞く言葉です。
リウマチ診療に関わるなかで歯科との連携の重要性を実感することが何度もあります。

  • 入院中の出来事

入院中の患者さんに、当院では近隣の歯科医院から往診をお願いしています。
診察やケアを受けた患者さんが「口の中がすっきりして、久しぶりに気持ちがいい」と笑顔になる姿を見て、歯のケアが心にも影響すると強く感じます。

  • 初診の患者さんとの会話

リウマチと診断したばかりの方が「ここ数年、歯医者にかかっていなかった」とおっしゃる方が少なくありません。中には歯槽膿漏が進行している方もいます。

  • 骨粗鬆症治療にも影響

骨粗鬆症の治療薬(とくにビスホスホネートやデノスマブ)は、口腔内に炎症や抜歯の必要がある場合、使用を控えざるを得ないことがあります。歯の状態が、治療の選択肢を挟めてします現実もあります。

リウマチと歯周病は無関係ではありません

関節リウマチの患者さんは、歯周病(歯ぐきの病気)になりやすいことが報告されています。歯周病菌(とくにPorphyromonas gingivalis)は、免疫に影響を与え、関節の炎症を悪化させる可能性があります。

痛みがないから安心?実は"静かに進む病気・感染症"です

歯周病や歯性感染症は、初期にはほとんど自覚症状がありません。歯ぐきの腫れ、出血、歯のグラつきなどに気づいたときには、かなり進行していることもあります。リウマチ治療で免疫抑制薬を使っている方こそ、感染症への備えが重要になります。

◎歯が悪いと、栄養も落ちる

噛みにくい・痛いなどの理由で、やわらかい食べ物に偏ってしますことがあります。口当たりの良いパンなどは食べられるが、タンパク質やビタミン、カルシウムといった骨や筋肉を支える栄養素が不足している方がいます。

  • 歯が健康 → よく噛める → 食事のバランスが良い
  • 歯が悪い → 噛みにくい → 食事量が減る・内容が偏る → 栄養低下

入院中の口腔ケアが"気づき"のきっかけに

入院中に歯科往診を受けた患者さんの多くが、「もっと早く歯医者に行けばよかった」「きれいに磨けるとこんなに気持ちいいんですね」と驚かれます。
そこから退院後に歯科へ通い始める方も少なくありません。

手が動かしづらくても、できるケアがあります

関節リウマチでは、手指の変形やこわばりによって歯みがきが難しい方もいます。
その場合は歯科への定期受診にくわえて・・・

  • 電動歯ブラシの活用
  • 持ち手の太いブラシの選択
  • 作業療法でブラッシング動作を練習(※医師へ希望を伝えてください)

リウマチ治療チームの中で、歯みがきの"やりやすさ"も一緒に考えていけます。

◎チェックしてみましょう

  • あなたの歯とお口の健康、見直してみませんか?
  • 半年以内に歯科を受診しましたか?
  • 歯ぐきから血が出たり、腫れていませんか?
  • グラグラする歯はありませんか?
  • 口臭が気になることはありませんか?
  • 食べるのがつらく、やわらかいものばかりになっていませんか?
  • 歯みがきが難しく、毎日つらいと感じていませんか?
  • リウマチの薬を歯科医に伝えていますか?

◎まとめ

関節リウマチの治療は、関節だけを見るのではなく、全身の健康を見つめることが大切です。
口腔内の状態は、炎症、栄養、そして治療の選択にまで影響を及ぼします。
「ちょっと気になるけど後回しにしていた」という方も、まずは一度、歯科でのチェックを受けてみませんか?
そして、診察の際にはどうぞお気軽に、私たち医療スタッフにもご相談ください。

当院のリウマチ通信「お口の中の問題」を取り上げたリウマチ通信 リウマチ通信vol.60 (1).pdfもご参照ください。

文責 医師 駒野 有希子

診療時間

午前

9:00~12:00(受付 8:30〜12:00)

午後

13:00~16:00(受付 12:30〜16:00)

夜診

17:30~20:00(受付 16:30〜20:00)

休診

土(午後)・日・祝日

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面会時間

13:00~19:00

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※必ず各病棟スタッフステーションにお声掛け下さい。

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