【スペシャリスト活動レポート vol.1】
慢性心不全看護認定看護師 荒木 有紀
心不全患者さんへの意思決定支援「いきかたノート」を活用しています
現在、日本は心不全患者さんが増加し、「心不全パンデミック」状態となっています。心不全は、増悪と寛解を繰り返し患者さんの生活に影響を及ぼす疾患であり、病状の進行に伴い、治療方針の選択肢が多岐にわたります。強化している取り組みとして、京都心不全ネットワークが作成した「いきかたノート」を活用し、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)を促進しています。ACPは、患者さん自身が将来の医療・ケアに関する希望を明確にし、医療者と共有するプロセスです。これにより、患者さんは自分の価値観や希望に基づいた医療・ケアを受けることができ、逆に受けたくない治療を避けることが可能になります。
「いきかたノート」は、患者さんが自分の価値観や希望を整理し、医療者と共有するためのツールです。このノートを通じて、患者さんは自らの人生の目標や治療に対する希望、不安を具体的に記入することができます。患者さんとの対話を通じて、希望や価値観を地域全体につなげることを目指しています。患者さんが自分らしい生き方を選択できるよう、地域の皆さんとともにサポートしていきたいと考えています。
当院のスペシャリストご紹介
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