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DAWN Trial: 血栓回収術時間適応拡大か!

脳塞栓症の治療としてtPA静注と血栓回収術の併用が行われている。血栓回収術の時間的適応限界は現状では発症後6~8時間となっているが、発症後6~24時間に拡大したDAWN Trialの結果が注目される。かなり衝撃的な内容であるので以下に要約した。

論文)Thrombectomy 6 to 24 Hours after Stroke with a Mismatch between Deficit and Infarct: Nogueira RG., Jadhay AP.,Haussen DC.等 the DAWN Trial Investigators.
November 11,2017 DOI: 10.1056/ NEJMoa1706442

http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1706442#t=article

北米、欧州、オーストラリア:26多施設ランダム化比較試験
対象:内頚動脈及び中大脳動脈M1の閉塞患者。
A群:80歳以上、NIHSS 10点以上、梗塞巣量21ml未満
B群:80歳未満、NIHSS 10点以上, 梗塞巣量 31ml未満
C群:80歳未満、NIHSS 20点以上、梗塞巣量31以上51ml未満
梗塞巣量測定法:拡散MRIあるいは灌流CT
他の組み込み基準:18歳以上、発症以前の状態の最終確認から6~24時間以内に選択された患者、術前状態がmRS:0-1、CT,MRIで頭蓋内出血無し、CT,MRIで中大脳動脈領域の1/3以上の梗塞がないこと、tPA静注療法の時間適応限界を超えている、あるいはすでに治療したが再開通していない患者。
症例数:206例、1:1でランダム化(血栓回収術+標準的治療 対 標準的治療)
方法:血栓回収術はTrevoを使用
結果:
血栓回収群107例、対照群99例
90日後のmRSでの治療成績を以下のグラフに示した。

image01

という結果で、例えばmRSの0-2を合わせるとコントロール群では13%であるが血栓回収群では48%と飛躍的に治療成績がいい。血栓回収術の時間適応の拡大に大きなインパクトを与える論文で今後この成績をめぐって、いろいろな治験が行われると考えている。本ニュースでは90日後の回復についてのみ紹介したが、本論文にはsubgroupでの検討や、その他の詳しい情報が記載されている。重要な論文なのでぜひ参照されたい。

http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1706442#t=article

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