本日は高知大学医学部をご卒業後、当院で2年間の臨床研修を終えられ、2026年度より当院の消化器内科で内科専門研修を始められた山本 あきら子先生にインタビューをお願いしたいと思います。
——山本先生、まず当院を臨床研修先に選んだ理由は何ですか?
病院見学の際に、当院の雰囲気がとても良かったことが一番の理由です。また、セミナーや勉強会が豊富にあり、学ぶ機会が多く与えられていると感じたこと、そして内科系の診療科が揃っていることから、こちらを選びました。
——勉強会などは、具体的にどのようなものに興味がありましたか?
見学の際、水曜日の午後に開催されている「救急症例検討会」に参加させていただきました。話し合いの様子や研修医セッションの雰囲気を見て、「楽しそうだな」と感じたのが印象的でした。
——ありがとうございます。その症例検討会は私が2009年から始めて、もう16、17年目になります。そこに興味を持ってもらえて嬉しいです。実際に働いてみて、病院の雰囲気はどうでしたか?
2年間研修しましたが、最初に見学した時に感じた良い印象は最後まで変わりませんでした。他の病院もいくつか見学しましたが、アットホームな雰囲気の中でも、武田総合病院が一番自分に合っていると感じました。
——山本先生は普段からのびのびと楽しそうに研修されていて、私も面接の時から楽しそうな学生さんだなと思ったことをよく覚えています。臨床研修に入る時の志望科は、消化器内科か皮膚科だったそうですが、実際に研修してみていかがでしたか?
消化器内科の研修はとても楽しかったです。2年目になると内視鏡(カメラ)を触らせてもらえたり、積極的に手技を手伝わせてもらえたりしたので、将来の働くイメージが湧きやすく、進路を選びやすかったです。
——皮膚科の研修はどうでしたか?
皮膚科も楽しかったです。入院患者さんの褥瘡(床ずれ)管理などで他科の患者さんに関わる機会も多いですし、処置の内容が多岐にわたるので飽きることがありません。研修医でも褥瘡回診や白癬(水虫)の処置など、多くの経験をさせてもらえました。
——2年間の研修の中で、特に記憶に残っている症例はありますか?
私が「救急症例検討会」で提示した症例なのですが、当直中に担当した感覚性失語の患者さんです。当初は脳梗塞を疑ったのですが、精査の結果、非痙攣性てんかん重積状態であることが分かりました。痙攣のないてんかんの診断を初めて目の当たりにし、非常に勉強になりました。
——それは貴重な経験でしたね。学会発表についても教えてください。
1年目に京都府医学会で、リンチ症候群(Lynch症候群)の症例について発表しました。遺伝的にがんが多発する疾患で、その患者さんも胃がんや前立腺がんを既往に持ち、さらに残胃がんを再発された方でした。ご家族にも大腸がんの方がおられ、遺伝性疾患の難しさを痛感した症例です。
——大変な症例を受け持たれていたんですね。その他、研修期間中の思い出深いイベントや出来事はありますか?
基本的にずっと楽しく研修できましたが、2年目の外科ローテーションは自分にとって大きな転機でした。腹腔内の解剖や血管走行の理解がまだ不十分だと痛感し、猛勉強する機会になりました。消化器内科に進むからこそ、外科的な視点を学べたのは良かったです。手術では胆嚢摘出術の助手や、腹腔鏡手術のカメラ持ちなどを通じて、手術に寄与している実感を持って学ぶことができました。
——山本先生の代から「医師の働き方改革」が本格化しましたが、勤務環境はどうでしたか?
セミナーや症例検討会も勤務時間内に行われますし、時間外に義務的な業務を押し付けられることもありませんでした。もちろん、担当患者さんの対応や処置で残ることはありますが、病院として働き方改革にしっかり取り組んでいると感じました。当直も月に4〜5回、日直が1回と、無理のない範囲でした。
——最後に、見学を考えている学生さんに向けてアドバイスをお願いします。
当院は内科系の診療科が揃っていて、勉強会も豊富です。大規模すぎないからこそ、研修医が手技を経験できるチャンスが非常に多いのが魅力です。当直でも救急車が適度に来るので症例数にも恵まれていますし、何より先生方に質問しやすい環境があります。研修にはうってつけの病院ですので、ぜひ見学に来て、雰囲気を感じてみてください!
——山本先生、ありがとうございました。これからも専門研修、頑張ってくださいね。
ありがとうございました!