病院指標

令和7年度 武田総合病院 病院指標
医療の質指標
1. 年齢階級別退院患者数
| 年齢区分 | 0〜 | 10〜 | 20〜 | 30〜 | 40〜 | 50〜 | 60〜 | 70〜 | 80〜 | 90〜 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 患者数 | 320 | 139 | 145 | 171 | 276 | 639 | 972 | 2333 | 2543 | 827 |
総退院患者8,365名の年齢階級別分布をみると、70歳以上の高齢者が5,703名(68.2%)を占め、前年度(67%)よりもさらに高齢化が進んでいます。特に80歳代が2,543名(30.4%)と最も多く、次いで70歳代2,333名(27.9%)となっており、当院が高度急性期病床(ICU・HCU・SCU)を有し、365日24時間体制で高齢者の急性期医療に対応している実績を反映しています。一方、0歳~9歳の小児患者は320名(3.8%)で前年度(約5%)よりやや減少していますが、小児科専門医が24時間常駐し、夜間・時間外の小児救急にも対応する体制は引き続き維持しています。10歳代~40歳代の患者数は合計731名(8.7%)と少なく、50歳代以降で急増する傾向は、生活習慣病や悪性腫瘍、整形外科疾患等の罹患率上昇と一致しています。
2. 診断群分類別患者数等 (診療科別患者数上位5位まで)
1内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症-手術なし 122 13.03 13.42 3.28% 82.48 0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)-手術なし-処置2:なし 103 14.39 16.10 7.77% 86.91 040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎-手術なし-処置2:なし 98 18.77 20.49 14.29% 85.89 100380xxxxxxxx 体液量減少症 68 10.37 9.56 8.82% 79.82 060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎-処置2:なし 28 6.36 5.49 0.00% 62.71 内科の上位5疾患は、腎臓又は尿路の感染症122名、市中肺炎(75歳以上)103名、誤嚥性肺炎98名、体液量減少症68名、ウイルス性腸炎28名の順でした。上位を占める疾患はいずれも高齢者に多い感染症・脱水関連疾患であり、平均年齢は誤嚥性肺炎で85.89歳、市中肺炎で86.91歳と非常に高く、平均在院日数も誤嚥性肺炎で18.8日、市中肺炎で14.4日と長めで、転院率もそれぞれ14.3%、7.8%と高くなっています。前年度に引き続き、高齢者の肺炎・尿路感染症が上位を占める傾向は同様であり、地域の急性期基幹病院として救急車や高齢者施設等からの入院を数多く受け入れている実態を反映しています。
2小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 0400801199x0xx 肺炎等(1歳以上15歳未満)-手術なし-処置2:なし 73 4.23 5.55 0.00% 4.37 040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎-処置2:なし 39 3.85 5.86 0.00% 3.15 060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎-処置2:なし 38 3.32 5.49 0.00% 7.84 040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 32 4.56 6.20 0.00% 2.16 110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症-手術なし 19 4.90 13.42 0.00% 1.63 小児科の上位5疾患は、肺炎等(1歳以上15歳未満)73名、インフルエンザ・ウイルス性肺炎39名、ウイルス性腸炎38名、急性気管支炎等32名、腎臓又は尿路感染症19名の順で、いずれも平均年齢1~8歳前後の乳幼児・学童が中心です。平均在院日数は3~5日程度と短く、転院率もほぼ0%であり、季節性感染症を中心に短期集中的な入院治療を行っている状況がうかがえます。前年度同様、肺炎・気管支炎・ウイルス性腸炎が上位を占めており、24時間小児科専門医常駐体制のもと、夜間・時間外の小児救急にも幅広く対応しています。
3外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 060335xx0200xx 胆嚢炎等-腹腔鏡下胆嚢摘出術等-処置1:なし-処置2:なし 103 3.81 7.05 0.00% 63.71 060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)-ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 69 5.10 4.56 2.90% 74.41 060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍-結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等-処置1:なし-処置2:なし 36 15.47 14.80 2.78% 75.36 060241xx97xxxx 痔核-手術あり 35 1.26 5.36 0.00% 70.63 060035xx99x5xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍-手術なし-処置2:5あり 34 4.47 4.36 0.00% 75.32 外科の上位疾患は、胆嚢炎等に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術103名、鼠径ヘルニア69名、結腸悪性腫瘍(切除術)36名、痔核(手術あり)35名、結腸悪性腫瘍(手術なし)34名の順で、このほかに虫垂炎も40名あり、腹腔鏡下手術を中心とした低侵襲治療が広く行われていることが読み取れます。平均在院日数は胆嚢炎3.8日、鼠径ヘルニア5.1日、痔核1.3日と短期入院が中心である一方、結腸悪性腫瘍(切除)は15.5日とやや長く、悪性疾患手術の周術期管理の違いが表れています。転院率は全体的に低く(0~2.9%)、良性疾患を中心に早期の在宅・社会復帰が実現できていることを示しています。1990年から腹腔鏡下胆嚢摘出術を導入して以来培ってきた低侵襲手術の実績が、幅広い良性・悪性疾患への腹腔鏡手術適応拡大につながっています。
4整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折-人工骨頭挿入術 肩、股等 118 39.02 24.75 27.12% 85.01 160760xx01xxxx 前腕の骨折-骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 36 7.06 5.86 5.56% 70.78 160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)-手術なし 33 25.12 18.99 18.18% 83.88 07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)-人工関節再置換術等 20 23.30 18.55 0.00% 71.95 160760xx02xxxx 前腕の骨折-骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿等 20 2.65 3.07 0.00% 54.40 整形外科の上位疾患は、股関節・大腿近位の骨折に対する人工骨頭挿入術118名が突出して多く、前腕等の骨折(観血的手術)36名、胸椎・腰椎骨折(手術なし)33名、股関節症等(人工関節再置換術等)20名、前腕骨折等(骨内異物除去術)20名と続きます。大腿骨近位部骨折の平均年齢は85.01歳と非常に高齢で、平均在院日数も39.0日、転院率27.1%と、高齢者の骨粗鬆症性骨折に対する手術後、リハビリテーション目的の転院が多い実態が表れています。胸椎・腰椎骨折(手術なし)も平均在院日数25.1日、転院率18.2%と同様の傾向です。院内に回復期リハビリテーション病棟を有していることが、これらの高齢者急性期手術後の継続的なリハビリ提供を可能にしています。
5脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎-その他の手術あり-処置2:なし 87 13.89 15.27 0.00% 71.60 010060xx99x40x 脳梗塞-手術なし-処置2:4あり-副病:なし 65 25.99 16.51 12.31% 77.14 160690xx02xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)-経皮的椎体形成術 37 20.32 20.04 8.11% 81.51 160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)-手術なし 37 23.65 18.99 10.81% 83.84 160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷-手術なし-処置2:なし-副病:なし 34 11.09 7.84 11.76% 76.21 脳神経外科の上位疾患は、脊柱管狭窄症等に対する手術87名、脳梗塞(手術なし)65名、胸椎・腰椎骨折に対する経皮的椎体形成術37名、同骨折(手術なし)37名、頭蓋・頭蓋内損傷(手術なし)34名の順です。脳梗塞は平均在院日数26.0日、転院率12.3%とリハビリ移行例が一定数あり、経皮的椎体形成術は平均在院日数20.3日ながら転院率8.1%と、圧迫骨折に対する低侵襲治療により比較的早期の自宅退院が可能となっている様子がうかがえます。脳卒中に対しては専門の脳卒中ケアユニットを併設し、救急隊の要請はもとより、近隣の開業の先生方との“病診連携”により、くも膜下出血、脳出血、脳梗塞、頭部脊椎外傷など緊急を要する依頼に対し、脳卒中ホットラインを設けて、24時間、365日、脳外科医が対応可能な体制をとっています。脊椎・脊髄疾患の手術治療と、脳卒中ケアユニットによる24時間対応の脳卒中診療の両輪で、地域における脳神経疾患診療の中核を担っています。
6呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 040040xx02x0xx 肺の悪性腫瘍-肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの等-処置2:なし 65 10.19 9.75 0.00% 73.86 040030xx97xxxx 呼吸器系の良性腫瘍-手術あり 13 8.54 8.45 0.00% 62.15 040200xx01x00x 気胸-肺切除術等-処置2:なし-副病:なし 12 9.75 9.44 0.00% 53.67 160450xx99x10x 肺・胸部気管・気管支損傷-手術なし-処置2:あり-副病:なし - - 11.42 - - 0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)-手術なし-処置2:なし - - 16.10 - - 呼吸器外科の上位疾患は、肺悪性腫瘍に対する肺葉切除等65名が中心で、呼吸器系良性腫瘍13名、気胸(肺切除術等)12名、肺・胸部気管支損傷(手術なし)9名、市中肺炎(75歳以上・手術なし)7名と続きます。肺悪性腫瘍手術の平均在院日数は10.2日、平均年齢73.9歳で、胸腔鏡下手術を中心とした低侵襲治療により比較的短期間での退院が実現できています。気胸手術は平均年齢53.7歳と若年層が中心であり、肺癌手術とは異なる患者層への対応も特徴です。低侵襲化をさらに進め、ロボット支援下手術も導入するなど、患者負担軽減に向けた取り組みを継続しています。
7心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患-下肢静脈瘤手術等 39 2.33 2.57 0.00% 72.69 050163xx03x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤-ステントグラフト内挿術-処置2:1あり 22 13.68 14.77 4.55% 81.32 110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-動脈形成術、吻合術 その他の動脈等-処置2:なし-副病:なし 13 6.92 7.23 0.00% 72.62 050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。)-ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等-処置1:なし-処置2:1あり - - 20.68 - - 110280xx03x0xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-内シャント血栓除去術等-処置2:なし - - 3.74 - - 心臓血管外科の上位疾患は、下肢静脈瘤に対する手術等39名が最も多く、非破裂性大動脈瘤・腸骨動脈瘤に対するステントグラフト内挿術22名、慢性腎不全に対する動脈形成術・吻合術13名、弁膜症に対するロス手術等7名、シャント血栓除去術等6名と続きます。下肢静脈瘤手術は平均在院日数2.3日と短期の入院である一方、大動脈瘤のステントグラフト治療は13.7日、弁膜症手術は16.9日を要しており、疾患の重症度に応じた入院期間の違いが明確です。開胸手術を要する重症弁膜症から、低侵襲なステントグラフト治療、透析患者のシャントトラブル対応まで、幅広い血管疾患に対応していることが特徴です。
9眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患-手術あり-片眼 166 2.84 2.47 0.00% 77.10 020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患-手術あり-両眼 101 4.90 4.24 0.00% 77.09 020220xx97xxx0 緑内障-その他の手術あり-片眼 11 3.00 4.39 0.00% 77.55 020240xx97xxx0 硝子体疾患-手術あり-片眼 - - 4.73 - - 020200xx9710xx 黄斑、後極変性-手術あり-処置1:あり-処置2:なし - - 5.34 - - 眼科の上位疾患は、白内障(片眼手術)166名、白内障(両眼手術)101名が突出して多く、緑内障(その他手術・片眼)11名、硝子体疾患(片眼手術)7名、黄斑・後極変性(手術)5名と続きます。白内障手術は平均在院日数2.8~4.9日、平均年齢77歳前後、転院率0%と、計画的な短期入院手術として安定的に運用されています。緑内障や硝子体疾患等の手術症例も一定数あり、白内障を中心としつつ網膜硝子体疾患まで幅広い眼科手術に対応しています。
10耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 030400xx99xxxx 前庭機能障害-手術なし 43 4.19 4.67 0.00% 70.95 030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎-手術なし 29 7.03 5.60 0.00% 39.07 030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 29 2.17 5.74 0.00% 43.45 030340xxxxxxxx 血管運動性鼻炎、アレルギー性鼻炎<鼻アレルギー> 19 2.11 5.10 0.00% 41.26 030428xxxxx0xx 突発性難聴-処置2:なし 14 7.93 8.10 0.00% 69.00 耳鼻咽喉科の上位疾患は、前庭機能障害(めまい)43名、扁桃周囲膿瘍・急性扁桃炎等29名、慢性副鼻腔炎29名、血管運動性鼻炎・アレルギー性鼻炎19名、突発性難聴14名の順となっています。慢性副鼻腔炎の平均在院日数は2.2日と短く、内視鏡下鼻副鼻腔手術による日帰り~短期滞在手術が積極的に行われていることが表れています。一方、突発性難聴は平均在院日数7.9日とやや長い入院期間となっております。めまい疾患から鼻副鼻腔疾患まで、内科的治療から手術まで一貫して自科で完結できる診療体制が特徴です。
11神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 010060xx99x40x 脳梗塞-手術なし-処置2:4あり-副病:なし 44 16.68 16.51 13.64% 77.11 030400xx99xxxx 前庭機能障害-手術なし 17 4.06 4.67 0.00% 67.24 010230xx99x00x てんかん-手術なし-処置2:なし-副病:なし 16 8.00 6.63 6.25% 70.25 010060xx99x20x 脳梗塞-手術なし-処置2:2あり-副病:なし 15 12.20 16.60 6.67% 81.73 010160xx99x00x パーキンソン病-手術なし-処置2:なし-副病:なし 14 14.36 17.22 7.14% 76.64 脳神経内科の上位疾患は、脳梗塞(処置2:4あり)44名、前庭機能障害17名、てんかん16名、脳梗塞(処置2:2あり)15名、パーキンソン病14名の順です。脳梗塞関連の入院が合計59名と最多で、平均在院日数はそれぞれ16.7日、12.2日、転院率も13.6%、6.7%とリハビリ目的の転院が一定数見られます。パーキンソン病は平均在院日数14.4日で、神経難病の急性増悪期対応から慢性期管理まで幅広く対応しています。脳卒中ケアユニットとの連携により、超急性期の脳梗塞治療を含む専門診療を地域に提供しています。
12皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 080020xxxxxxxx 帯状疱疹 26 8.50 9.44 0.00% 74.88 080010xxxx0xxx 膿皮症-処置1:なし 23 11.26 13.00 0.00% 69.87 070395xx99xxxx 壊死性筋膜炎-手術なし - - 16.67 - - 080190xxxxxxxx 脱毛症 - - 3.28 - - 080110xxxxx0xx 水疱症-処置2:なし - - 28.95 - - 皮膚科の上位疾患は、帯状疱疹26名、膿皮症23名が中心で、壊死性筋膜炎(手術なし)4名、脱毛症4名、水疱症2名と続きます。帯状疱疹・膿皮症はいずれも平均年齢70歳前後の高齢者に多く、平均在院日数もそれぞれ8.5日、11.3日と、重症化しやすい高齢者の皮膚感染症に対する入院加療が中心です。皮膚科の主な治療には、一般的な薬剤による加療、光線治療(ナローバンドUVB/半身型・TARNAV )、外来での処置(液体窒素処置、鶏眼・胼胝処置、切開処置、熱傷処置、褥瘡処置ほか)、重症乾癬、重症アトピー性皮膚炎へ生物学的製剤の使用、水疱症患者さんへのγグロブリン製剤使用、持続陰圧閉鎖療法、外科治療(腫瘍摘出術ほか)、巻き爪のワイヤー法、男性型脱毛(AGE)治療等があります。
13泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 11012xxx02xx0x 上部尿路疾患-経尿道的尿路結石除去術-副病:なし 114 6.91 5.16 14.91% 66.51 110070xx03x0xx 膀胱腫瘍-膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術-処置2:なし 57 6.68 6.79 3.51% 78.30 110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症-手術なし 53 12.11 13.42 22.64% 79.43 110310xx01xxxx 腎臓又は尿路の感染症-経尿道的尿管ステント留置術 49 13.76 13.44 55.10% 81.51 11012xxx03xxxx 上部尿路疾患-体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 33 2.94 2.36 0.00% 53.18 泌尿器科の上位疾患は、上部尿路結石に対する経尿道的尿路結石除去術114名が最多で、膀胱腫瘍に対する経尿道的手術57名、腎臓又は尿路の感染症(手術なし)53名、同(経尿道的尿管ステント留置術)49名、上部尿路結石に対する体外衝撃波腎・尿管結石破砕術33名と続きます。腎盂腎炎等の尿路感染症は転院率が22.6%、55.1%と高く、高齢者における重症尿路感染症の管理後、他院への転院を要する症例が一定数存在することがうかがえます。結石治療については低侵襲な経尿道的手術・体外衝撃波治療が中心であり、負担の少ない治療を基本方針として結石・悪性腫瘍・尿路感染症治療に幅広く対応しています。また、超高齢者への泌尿器治療にも積極的に取り組んでいます。尿路悪性腫瘍に関しては、ほとんどの手術で低侵襲の腹腔鏡手術を行っています。さらに、患者負担の低減につながる手術支援ロボットダヴィンチを使用した手術も行っています。また、手術だけでなく抗がん剤や免疫療法などの薬物治療も積極的に行っており、放射線治療もグループ病院の宇治武田病院と連携して行っています。
14呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)-手術なし-処置2:なし 109 18.16 16.10 10.09% 84.94 040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:あり-処置2:なし 55 2.04 2.99 3.64% 75.15 040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎-手術なし-処置2:なし 41 18.51 20.49 24.39% 86.12 040040xx99040x 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:4あり-副病:なし 35 8.97 7.92 2.86% 76.14 040110xxxx00xx 間質性肺炎-処置1:なし-処置2:なし 23 19.30 18.39 17.39% 83.17 呼吸器内科の上位疾患は、市中肺炎(75歳以上・手術なし)109名が最も多く、肺悪性腫瘍(手術なし)55名、誤嚥性肺炎41名、肺悪性腫瘍(処置2:4あり)35名、間質性肺炎23名と続きます。市中肺炎の平均在院日数は18.2日、平均年齢84.9歳、誤嚥性肺炎はさらに転院率24.4%と高く、長期入院・転院後リハビリの必要な高齢者の重症呼吸器感染症に対応しています。肺悪性腫瘍の化学療法目的入院は平均在院日数2.0日と短く、外来化学療法への移行が進んでいることを示しています。COPDや間質性肺疾患等の慢性呼吸不全から急性期の肺炎・肺癌治療まで、地域密着型の包括的な呼吸器診療を展開しています。
15循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 050130xx9900x0 心不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-他の病院・診療所の病棟からの転院以外 141 13.38 17.31 4.26% 83.11 050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患-経皮的冠動脈形成術等-処置1:なし、1,2あり-処置2:なし 124 3.47 4.12 0.00% 73.84 050070xx03x0xx 頻脈性不整脈-経皮的カテーテル心筋焼灼術-処置2:なし 123 4.25 4.43 0.00% 68.87 050050xx9920xx 狭心症、慢性虚血性心疾患-手術なし-処置1:2あり-処置2:なし 60 3.03 3.26 0.00% 75.32 050210xx97000x 徐脈性不整脈-手術あり-処置1:なし、1,3あり-処置2:なし-副病:なし 60 8.28 9.57 3.33% 80.35 循環器内科の上位疾患は、心不全(手術なし)141名が最多で、狭心症・慢性虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈形成術124名、頻脈性不整脈に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術123名、狭心症(手術なし)60名、徐脈性不整脈(手術あり)60名と続きます。心不全は平均在院日数13.4日、平均年齢83.1歳と高齢者の急性増悪例が中心である一方、カテーテル治療(PCI・アブレーション)は平均在院日数3~4日と短期集中治療となっています。24時間常時循環器内科医が院内に常駐し、急性冠症候群への緊急カテーテル治療体制を整えていることが、これらの高い手術症例数を支えています。さらに、健康運動指導士と協力してスポーツを取り入れた心臓リハビリテーションを施行しており、早期の社会復帰および慢性期のQOL改善にも力を注いでいます。
16糖尿病科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)-処置2:1あり 96 11.72 13.56 2.08% 72.20 100120xx99xxxx 肥満症-手術なし 18 10.22 12.11 0.00% 48.00 10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)-処置2:なし 13 9.00 10.24 0.00% 58.31 100380xxxxxxxx 体液量減少症 12 10.58 9.56 25.00% 82.58 10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)-処置2:1あり 11 7.82 12.49 0.00% 52.18 糖尿病科の上位疾患は、2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く)処置2:1あり96名が突出して多く、肥満症(手術なし)18名、2型糖尿病(処置2:なし)13名、体液量減少症12名、1型糖尿病11名と続きます。2型糖尿病の教育入院を中心に、平均在院日数は9~12日程度で、食事・運動・薬物療法を組み合わせた血糖コントロール目的の計画的入院が主体となっています。医師に加え、日本糖尿病療養指導士や管理栄養士等によるチーム医療体制のもと、増加傾向にある糖尿病患者への専門的診療を提供しています。
17血液透析科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 050130xx9900x0 心不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-他の病院・診療所の病棟からの転院以外 12 14.25 17.31 16.67% 72.92 110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし - - 11.00 - - 110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-動脈形成術、吻合術 その他の動脈等-処置2:1あり - - 32.55 - - 110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-動脈形成術、吻合術 その他の動脈等-処置2:なし-副病:なし - - 7.23 - - 110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:なし-処置2:1あり - - 14.01 - - 血液透析科の上位疾患は、心不全(手術なし)12名、慢性腎炎症候群・慢性腎不全(手術なし)8名、同(動脈形成術・吻合術)5名・4名、同(手術なし・処置2:1あり)3名と、いずれも小規模ながら透析患者に合併する心不全・シャント関連疾患が中心です。血液透析科では、(1)慢性腎臓病(CKD)、急性腎障害(AKI)の管理および治療、(2)透析療法を有する各科手術患者の管理、(3)急性血液浄化療法を行っています。そして必要時にはLDLコレステロール吸着療法や血漿交換等の血液浄化療法を行っております。また当院では透析患者の6割が下肢閉塞性動脈硬化症を有しておりますので、看護師と臨床工学技士による透析日の下肢観察を行い、皮膚血流をSPPにより頻回に測定し、すこしでも異常あれば下肢動脈ECHOあるいはMRIによる精査をするなど早期発見に努めております。本症に合併した重症虚血肢に対しては総合病院のメリットを活かして、皮膚科、形成外科、循環器科と合同で血管内治療を含めた管理治療を行ってADLの改善を図っております。また腎不全以外にも急性血液浄化療法を必要とする場合には病態に応じてサイトカイン吸着膜を使用しており、エンドトキシン吸着療法(PMX-DHP)、血漿交換療法なども積極的に実施しております。
18血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 130060xx97x40x 骨髄異形成症候群-手術あり-処置2:4あり-副病:なし 23 10.91 18.69 0.00% 79.48 130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫-手術なし-処置2:4あり 18 5.44 8.09 0.00% 75.50 130030xx99xbxx 非ホジキンリンパ腫-手術なし-処置2:Bあり 14 12.86 11.45 0.00% 80.29 130010xx99x5xx 急性白血病-手術なし-処置2:5あり 13 9.15 9.14 0.00% 81.15 0400802497xxxx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)-手術あり 12 29.00 29.21 0.00% 81.17 血液内科の上位疾患は、骨髄異形成症候群23名、非ホジキンリンパ腫18名・14名、急性白血病13名、市中肺炎(75歳以上・手術あり)12名の順となっています。造血器腫瘍関連の入院が上位の多くを占め、平均在院日数も骨髄異形成症候群10.9日、非ホジキンリンパ腫5.4~12.9日と化学療法サイクルに応じた入院期間となっています。市中肺炎(手術あり)は平均在院日数29日と長く、免疫抑制状態にある血液疾患患者の合併症管理の重要性を示しています。看護部・薬剤部・栄養部門・緩和ケアチーム等、院内各専門スタッフと密に連携したチーム医療により、専門性の高い血液疾患診療を提供しています。
19消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)-内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 113 2.50 2.56 0.88% 74.35 060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎-限局性腹腔膿瘍手術等-処置2:なし-副病:なし 43 9.44 8.76 2.33% 79.81 060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎-処置2:なし 37 4.24 5.49 0.00% 55.81 060190xx99x0xx 虚血性腸炎-手術なし-処置2:なし 29 8.48 8.41 0.00% 69.52 060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患-手術なし 28 7.54 7.58 0.00% 66.61 消化器内科の上位疾患は、大腸ポリープ等に対する内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術113名が最も多く、胆管結石・胆管炎に対する内視鏡的処置等43名、ウイルス性腸炎37名、虚血性腸炎29名、憩室性疾患(手術なし)28名と続きます。大腸ポリープ切除は平均在院日数2.5日と短期入院が中心である一方、胆管結石・胆管炎は9.4日、ウイルス性腸炎・虚血性腸炎は4~8日程度で、疾患の重症度に応じた入院期間となっています。内視鏡治療を中心とした低侵襲な消化器診療を軸に、悪性疾患から炎症性疾患まで多様化する消化器疾患に対応しています。消化器センター(消化器内科)では、食道・胃・腸・肝臓・胆嚢(たんのう)・膵臓(すいぞう)などの病気を診断し、治療を行います。主な疾患では、悪性疾患(癌)やポリープ、潰瘍など。さらには腸炎、肝炎、肝硬変、対象となる病気は、お腹の臓器の悪性疾患(がん)、ポリープ、潰瘍、腸炎、肝炎・肝硬変、胆石など。最近では、逆流性食道炎(胃食道逆流症)の治療も増えています。いずれにしましても、多様化する消化器疾患に対し最新の治療をご提供しています。
3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
| 初発 | 再発 | 病期分類基準(※) | 版数 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
| 胃癌 | - | - | - | 12 | 47 | - | 1 | 8 |
| 大腸癌 | - | 16 | 48 | 11 | 102 | - | 2 | 9 |
| 乳癌 | - | - | - | - | 58 | - | 1 | 8 |
| 肺癌 | 47 | 14 | 33 | 44 | 84 | - | 1 | 8 |
| 肝癌 | - | - | - | - | 12 | - | 2 | 6 |
※1:UICC TNM分類, 2:癌取扱い規約
5大癌の病期分類別患者数をみると、肺癌が231名(39.7%)と最も多く、次いで大腸癌187名(32.1%)、胃癌76名(13.1%)、乳癌71名(12.2%)、肝癌17名(2.9%)の順となっており、肺癌・大腸癌が上位を占める傾向は前年度と同様です。病期が判明している症例に限ってみると、肺癌はStageⅠが47名と最多で、胸腔鏡下手術等による早期発見・早期治療の症例が一定数含まれていることがうかがえます。
4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
| 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|
| 軽症 | 32 | 10.44 | 55.75 |
| 中等症 | 173 | 17.90 | 82.64 |
| 重症 | - | - | - |
| 超重症 | - | - | - |
| 不明 | - | - | - |
成人市中肺炎207例の重症度別内訳は、軽症32例(15.5%)、中等症173例(83.6%)、重症2例(1.0%)で、前年度(中等症78%)に比べ中等症の占める割合がさらに高くなっています。平均年齢は軽症55.75歳、中等症82.64歳、重症76.00歳、平均在院日数は軽症10.44日、中等症17.90日、重症15.50日となっており、軽症から中等症にかけて年齢・在院日数とも明確に上昇する傾向が確認できます。高齢者の肺炎入院が中心となっている状況は、地域の高齢化と当院の急性期対応体制を反映したものと考えられます。
5. 脳梗塞の患者数等
| 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
|---|---|---|---|---|
| 3日以内 | 190 | 27.22 | 78.23 | 21.67% |
| その他 | 13 | 22.85 | 82.38 | 0.99% |
脳梗塞入院患者203名のうち、発症3日以内の入院は190名(93.6%)と前年度(90%)を上回り、SCU(脳卒中ケアユニット)を活用した早期からの専門治療体制が一層徹底されていることがうかがえます。平均在院日数は発症3日以内群で27.22日、その他の群で22.85日、平均年齢はそれぞれ78.23歳、82.38歳とほぼ同様の高齢層が中心となっています。転院率は発症3日以内群で21.67%と高く、急性期治療後にリハビリテーション目的で院内の回復期病床へ転棟する症例が多くみられます。24時間対応のSCU(6床)と血栓溶解療法をはじめとする超急性期治療体制が、早期入院率の高さを支えています。
6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
1外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 134 0.25 2.66 0.00% 64.94 K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 57 0.93 3.30 5.26% 73.47 K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 38 2.16 13.90 2.63% 74.97 K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 30 0.33 3.97 0.00% 45.93 K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 26 0.92 5.04 7.69% 67.88 外科の手術上位は、腹腔鏡下胆嚢摘出術134件が最多で、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)57件、腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術38件、腹腔鏡下虫垂切除術30件、乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術)26件と続きます。平均術後日数は胆嚢摘出術2.7日、鼠径ヘルニア3.3日、虫垂切除術4.0日と短く、腹腔鏡手術による早期回復が実現されている一方、結腸悪性腫瘍切除術は13.9日を要し、悪性疾患周術期管理の違いが表れています。1990年に全国2番目の施設として腹腔鏡下胆嚢摘出術を導入して以来、良性疾患から胃癌・大腸癌、乳癌に至るまで腹腔鏡手術の適応を拡大してきた実績が、この症例構成に反映されています。
2整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K0461 骨折観血的手術(大腿) etc. 92 3.03 35.27 22.83% 82.07 K0811 人工骨頭挿入術(股) etc. 59 3.73 34.02 28.81% 83.88 K0462 骨折観血的手術(前腕) etc. 56 2.38 8.32 7.14% 64.30 K0821 人工関節置換術(股) etc. 33 1.09 27.12 3.03% 74.18 K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕) etc. 27 0.78 1.41 0.00% 58.00 整形外科の手術上位は、大腿骨折に対する骨折観血的手術92件、股関節の人工骨頭挿入術59件、前腕骨折観血的手術56件、股関節の人工関節置換術33件、前腕の骨内異物除去術27件の順です。大腿骨関連手術(骨折観血的手術・人工骨頭挿入術)は平均年齢82~84歳と高齢者が中心で、平均術後日数もそれぞれ35.3日、34.0日、転院率22.8%、28.8%と、高齢者の骨粗鬆症性骨折術後にリハビリテーション目的の院内の回復期病床へ転棟を要する症例が多いことを示しています。前腕骨折は平均年齢58~64歳と比較的若く、術後日数も1.4~8.3日と短期間で回復しています。骨折から人工関節置換まで幅広い整形外科手術に対応し、術後は回復期リハビリテーション病棟で集中的なリハビリを提供する体制を整えています。
3脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) 65 2.69 20.66 0.00% 70.83 K142-8 顕微鏡下腰部脊柱管拡大減圧術 50 1.72 11.16 0.00% 71.60 K142-4 経皮的椎体形成術 41 5.59 17.29 9.76% 82.00 K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 40 0.35 23.18 22.50% 79.85 K1342 椎間板摘出術(後方摘出術) 36 3.08 12.44 0.00% 59.67 脳神経外科の手術上位は、脊椎固定術・椎弓切除術・椎弓形成術65件、顕微鏡下腰部脊柱管拡大減圧術50件、経皮的椎体形成術41件、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術40件、椎間板摘出術(後方摘出術)36件の順です。慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術は平均年齢79.85歳と高齢者が中心で、平均術後日数23.2日、転院率22.5%とやや高く、高齢者に多い本疾患術後のリハビリ移行が一定数みられます。一方、経皮的椎体形成術は平均年齢82歳と高齢ながら転院率9.8%にとどまり、低侵襲治療により早期の在宅復帰が可能となっています。脊椎・脊髄疾患から脳血管障害まで、開頭手術・脊椎手術・血管内治療の3本柱で幅広い脳神経外科疾患に対応しています。
4呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 34 1.88 7.65 0.00% 75.38 K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除)(内視鏡手術用支援機器使用) etc. 16 1.50 6.63 0.00% 74.94 K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) etc. 16 1.19 7.38 0.00% 70.13 K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 11 4.18 4.55 0.00% 54.36 K5132 胸腔鏡下肺切除術(部分切除) 11 1.64 5.91 0.00% 60.00 呼吸器外科の手術上位は、胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除)34件を筆頭に、区域切除・肺葉切除がそれぞれ16件、肺嚢胞等に対する胸腔鏡下肺切除術(楔状部分切除・部分切除)が各11件となっており、肺悪性腫瘍・良性疾患を含めほぼ全例が胸腔鏡下手術で行われています。平均術後日数はいずれも4.5~7.6日と短く、転院率も全項目で0%と、低侵襲手術による順調な術後回復・早期退院が実現できています。今後さらなる低侵襲化を進め、肺癌に対するロボット支援下手術の導入にも取り組んでいます。
5心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K617-6 下肢静脈瘤血管内塞栓術 34 0.24 1.12 0.00% 73.53 K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 19 1.26 11.16 5.26% 81.47 K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 15 0.60 5.07 0.00% 73.33 K5612イ ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) - - - - - K5603ニ 大動脈瘤切除術(上行・弓部同時)(その他) - - - - - 心臓血管外科の手術上位は、下肢静脈瘤血管内塞栓術34件が最多で、腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術19件、内シャント造設術(単純)15件、胸部大動脈のステントグラフト内挿術7件、大動脈瘤切除術(上行・弓部同時)6件と続きます。下肢静脈瘤血管内塞栓術、ステントグラフト治療等の低侵襲な治療から、体外循環を要する大動脈基幹手術まで、疾患の重症度に応じた治療選択を行っています。
7眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 266 0.89 1.72 0.00% 77.03 K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 12 0.92 2.58 0.00% 75.83 K2682イ 緑内障手術(流出路再建術)(眼内法) 10 1.00 1.00 0.00% 76.40 K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) - - - - - K2821イ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(縫着レンズ挿入) - - - - - 眼科の手術は水晶体再建術(眼内レンズ挿入)が266件と圧倒的に多く、硝子体茎顕微鏡下離断術12件、緑内障手術(眼内法)10件、その他の硝子体手術3件、縫着レンズによる水晶体再建術3件と続きます。白内障手術の平均術後日数は1.7日、転院率0%と、計画的な短期入院手術として安定的に運用されており、片眼2泊3日・両眼4泊5日という入院期間の目安どおりの運用が実現できています。白内障を中心としつつ、緑内障・網膜硝子体疾患まで幅広い眼科手術に対応する体制を維持しています。
9泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 99 1.39 4.97 17.17% 67.14 K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 82 0.50 12.54 40.24% 80.24 K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 59 1.10 5.10 3.39% 78.98 K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 32 0.06 1.94 0.00% 53.22 K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) etc. 23 3.57 4.52 34.78% 74.74 泌尿器科の手術上位は、経尿道的尿路結石除去術(レーザー)99件が最多で、経尿道的尿管ステント留置術82件、膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)59件、体外衝撃波腎・尿管結石破砕術32件、膀胱結石摘出術23件と続きます。
経尿道的尿管ステント留置術は転院率40.2%、膀胱結石摘出術は34.8%と高く、いずれも重症尿路感染症や高齢患者を背景とした転院例が多くなっています。
結石治療は経尿道的手術や体外衝撃波治療など低侵襲な選択肢を中心に据え、悪性腫瘍に対しては手術支援ロボットダヴィンチも活用するなど、患者負担の軽減を重視した治療方針としています。10循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 107 2.35 2.89 0.93% 74.62 K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 90 1.24 5.27 5.56% 80.53 K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 89 0.98 2.51 0.00% 71.64 K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 37 1.19 3.51 0.00% 63.27 K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 36 1.81 2.06 0.00% 76.31 循環器内科の手術(手技)上位は、経皮的冠動脈ステント留置術107件、四肢の血管拡張術・血栓除去術90件、経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺・心外膜アプローチ)89件、同(その他)37件、経皮的冠動脈形成術36件の順で、カテーテルを用いた低侵襲治療が中心となっています。平均術後日数はいずれも2~5日と短く、転院率もほぼ0~5.6%と低水準で、狭心症・不整脈・末梢動脈疾患に対する迅速な低侵襲治療から早期の社会復帰につながっています。24時間常駐の循環器内科医による緊急カテーテル治療体制が、これらの高い症例数を支えています。
11血液内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 12 16.00 10.42 0.00% 74.83 K6262 リンパ節摘出術(長径3cm以上) - - - - - K0461 骨折観血的手術(大腿) - - - - - K331 鼻腔粘膜焼灼術 - - - - - K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - - 血液内科の手術は、抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置術12件が中心で、これは外来化学療法導入前の血管確保を目的とした処置です。
造血器腫瘍治療を中心とする血液内科では、手術よりも化学療法が治療の主体であり、外来化学療法への円滑な移行を見据えた入院管理を行っています。12消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 134 1.13 2.04 0.75% 76.01 K6852 内視鏡的胆道結石除去術(その他) 25 1.00 6.48 0.00% 75.12 K688 内視鏡的胆道ステント留置術 18 3.22 13.39 11.11% 84.39 K654 内視鏡的消化管止血術 15 0.73 8.20 20.00% 80.80 K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 14 0.79 6.29 0.00% 75.14 消化器内科の手術(内視鏡治療)上位は、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)134件が最多で、内視鏡的胆道結石除去術25件、内視鏡的胆道ステント留置術18件、内視鏡的消化管止血術15件、内視鏡的胃・十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜)14件と続きます。
大腸ポリープ切除を中心とした低侵襲内視鏡治療により、多様化する消化器疾患への対応を進めています。
7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
| DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
|---|---|---|---|---|
| 130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
| 異なる | 13 | 0.16% | ||
| 180010 | 敗血症 | 同一 | 11 | 0.13% |
| 異なる | 82 | 0.98% | ||
| 180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
| 異なる | - | - | ||
| 180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 14 | 0.17% |
| 異なる | - | - |
DIC、敗血症、その他の真菌症、手術・術後合併症の発生状況をみると、入院契機と病名が異なる(院内発症)敗血症が82例(発生率0.98%)と最も多く、全体の中で最大の割合を占めています。次いでDICが13例(0.16%)、手術・術後の合併症が19例(同一14例・異なる5例、それぞれ0.17%・0.06%)、その他の真菌感染症が3例(0.04%)となっています。手術後の術後合併症の発生率については、医療の質の指標にもなっており、当院も積極的にデータを提供し、また全国的データとベンチマークを行い、自院の改善につなげています。
1.リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
| 肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) | 分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) | リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率 |
|---|---|---|
| 1,043 | 992 | 95.11% |
実施率は95.11%です。引き続き実施率の向上に向けて取り組んでいます。
2.血液培養2セット実施率
| 血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数(分子) | 血液培養2セット実施率 |
|---|---|---|
| 2,313 | 1,575 | 68.09% |
実施率は68.09%でした。感染対策の取り組み(ASTのラウンド、医師への声かけ、病院全体の研修実施、啓発活動)を継続し、実施率の向上に向けて取り組みを継続していきます。
3.広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
| 広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数(分母) | 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数(分子) | 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率 |
|---|---|---|
| 579 | 535 | 92.40% |
実施率は92.40%となり前年の実施率(89.31%)から向上しました。感染対策の取り組み(ASTのラウンド、医師への声かけ、病院全体の研修実施、啓発活動)を継続し、引き続き実施率の向上に向けて取り組みを継続していきます。
4.転倒・転落発生率
| 退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数(分母) |
退院患者に発生した転倒・転落件数 (分子) |
転倒・転落発生率 |
|---|---|---|
| - | - | - |
表に数値が表示されていませんが、転倒・転落発生率は、4.04‰です。医療安全対策の取り組み(リスクマネジメント委員会で対策検討、病院全体の研修実施)を継続し、発生率低下に向けて取り組みを継続していきます。
5.転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
| 退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数(分母) |
退院患者に発生したインシデント 影響度分類レベル3b以上の 転倒・転落の発生件数(分子) |
転倒転落によるインシデント影響度 分類レベル3b以上の発生率 |
|---|---|---|
| - | - | - |
表に数値が表示されていませんが、転倒・転落発生率は、0.35‰です。医療安全対策の取り組み(リスクマネジメント委員会で対策検討、病院全体の研修実施)を継続し、発生率低下に向けて取り組みを継続していきます。
6.手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
| 全身麻酔手術で、 予防的抗菌薬投与が実施された 手術件数(分母) |
分母のうち、手術開始前 1時間以内に予防的抗菌薬が 投与開始された手術件数(分子) |
手術開始前1時間以内の 予防的抗菌薬投与率 |
|---|---|---|
| 1,852 | 1,851 | 99.95% |
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率は、99.95%です。
7.d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
| 退院患者の在院日数の総和もしくは 除外条件に該当する患者を除いた 入院患者延べ数(分母) |
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上 の褥瘡)の発生患者数(分子) |
d2(真皮までの損傷)以上の 褥瘡発生率 |
|---|---|---|
| - | - | - |
表に数値が表示されていませんが、d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率は、0.093%です。
8.65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
| 65歳以上の退院患者数 (分母) |
分母のうち、入院後48時間以内に 栄養アセスメントが実施された 患者数(分子) |
65歳以上の患者の入院早期の 栄養アセスメント実施割合 |
|---|---|---|
| 6,221 | 4,318 | 69.41% |
表では69.41%ですが、現在では、92.05%となっています。
9.身体的拘束の実施率
| 退院患者の在院日数の総和 (分母) |
分母のうち、身体的拘束日数の総和 (分子) |
身体的拘束の実施率 |
|---|---|---|
| 108,867 | 4,222 | 3.88% |
表では3.88%ですが、身体的拘束の実施率は6.76%となり、昨年の実施率9.30%より改善しています。
- 更新履歴
- 2026/9/25 病院指標公開しました