認知症初期集中支援事業

認知症ケアについては、早期対応の遅れから認知症の症状が進行し、生活に支障が生じてから医療機関を受診されるなど「事後的な対応」となるケースや初期における継続的なアセスメントが不十分であり、必ずしも適切な支援につながっていないケースがあります。
そのため、京都市では、認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で暮らし続けられるために、認知症の人やその家族に早期に関わる「認知症初期集中支援チーム」を設置することとしています。
認知症初期集中支援チームとは
認知症サポート医と看護師・社会福祉士等(医療・介護の専門職)で構成しています。
認知症またはその疑いがある方・ご家族を訪問し、心配な事やお困り事の相談・病院受診や介護保険サービス利用支援などを一定期間(概ね6カ月間)集中的に行います。
対象となる方は?
40歳以上の下京区・南区・東山区民の方で、在宅で生活されている以下のような方
- 認知症診断を受けていない。
- 医療受診をしていない。
- 介護保険のサービスに繋がらない、又は中断している。
- 認知症の症状で対応に困っている。 等
費用はかかるの?
費用は一切かかりません。なお医療機関の受診や、介護保険サービスを利用する場合は、一部負担金などがかかります。
認知症初期集中支援チームサポートの流れ
下記の流れで、概ね6カ月程度の支援期間となります。
- 事務局へ相談
- 認知症初期集中支援チームが家庭訪問など相談対応
- 医療機関受診や介護保険等サービス利用など支援の方向性をサポート
- 継続支援できる関係機関へ引継ぎ後、必要に応じ状況の確認・初期集中支援終了
認知症チェックリスト
京都市地域で気づき・支える~認知症総合支援事業「認知症?「気づいて相談!」チェックシート」より。
自分でチェックする場合 | ひとつでも思い当たる場合、まずはお気軽に相談ください。 |
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家族・身近な人がチェックする場合 | いくつか思い当たる場合、まずはお気軽に相談ください。 |
- ものをなくしてしまうことが多くなり、いつも探し物をしている。
- 財布や通帳など大事なものをなくすことがある。
- 曜日や日付を何度も確認しないと忘れてしまう。
- 料理の味が変わったと家族に言われた。
- 薬の飲み忘れや、飲んだかどうか分からなくなることがある。
- リモコンや洗濯機などの電化製品の操作がうまくできない。
- いらいらして怒りっぽくなった。
- 一人でいるのが不安になったり、外出するのがおっくうになった。
- 趣味や好きなテレビ番組を楽しめなくなった。
ご相談・お問い合わせ先
京都市認知症初期集中支援事業(下京区・南区・東山区エリア)受託事業者
京都市下京区・南区・東山区認知症初期集中支援チーム
(事務局:武田病院内)
TEL:075-361-0300(専用電話)
月曜日~金曜日 9:00~17:00
日曜日・祝日・年末年始はお休みです。