パーキンソン病外来
概要
主に50歳以降に発症し小股歩行やふるえなどの運動障害が出現する進行性の疾患です。中脳黒質のドパミン神経細胞の変性、脱落により神経伝達物質の一つであるドパミンが減少することで起こると考えられています。
パーキンソン病の日本での有病率は、日本全体で20~30万人以上の患者さんがいると推定されています。
外来診療表
診療方針
診療対象となる方
パーキンソン病およびパーキンソン症候群と診断された方が対象です。
原因である不足したドパミンを補うことで症状を緩和する薬物治療が重要です。
効果の異なる複数の薬を組み合わせることによって効果的な治療を行うなど、きめ細かい対応が可能です。どの薬を選ぶのか、どのくらいの量を服用するのかについては、それぞれの患者さんの症状、年齢などを考慮して適した治療を選択します。
患者さんへのメッセージ
診療は薬物療法とリハビリなどの運動療法が中心で、通常、発症後20年程度は自立生活可能な疾患になっており、新薬の開発も栄えて天寿がまっとう可能な疾患となりつつあります。一部の患者さんでは脳深部刺激治療などの外科療法も有効です。
さらにiPS細胞由来のドパミン神経細胞移植などの治療も行なわれつつあります。
1日にL-dopa製剤を4回以上、なかでは10回服用しておられる患者さんもあり、ドパミン神経細胞移植が広く一般化されるようになって欲しいです。
非常勤医師紹介
久野 貞子