病院指標

令和6年度 武田総合病院 病院指標
医療の質指標
1. 年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0〜 | 10〜 | 20〜 | 30〜 | 40〜 | 50〜 | 60〜 | 70〜 | 80〜 | 90〜 |
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患者数 | 398 | 147 | 150 | 159 | 301 | 697 | 863 | 2380 | 2433 | 778 |
全体的には70歳以上の高齢者の方が67%を占めており、その比率も年々上昇しています。当院はICU・HCU・SCU等の高度急性期病床を有しており、365日24時間対応をしています。また、小児科専門医師が24時間常駐しており、夜間、時間外のお子様の急病にも対応しておりますので、0歳~9歳のお子様も全体の約5%あります。
2. 診断群分類別患者数等 (診療科別患者数上位5位まで)
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1内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎-手術なし-処置2:なし 110 18.96 20.78 11.82% 85.30 0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)-手術なし-処置2:なし 104 15.14 16.40 7.69% 86.45 110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症-手術なし 93 13.89 13.66 8.60% 82.88 100380xxxxxxxx 体液量減少症 37 8.95 10.26 13.51% 79.41 100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害-手術なし 33 10.46 9.83 0.00% 77.12 高齢者の方の、肺炎・尿路感染症が増加傾向にあり、上位を占めています。地域の急性期基幹病院として、救急車、各高齢者施設や診療所等からも多くの入院症例をご紹介していただいています。
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2小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 0400801199x0xx 肺炎等(1歳以上15歳未満)-手術なし-処置2:なし 112 4.46 5.61 1.79% 4.63 040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 46 3.91 6.22 2.17% 1.33 040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎-処置2:なし 40 3.80 6.98 0.00% 3.20 060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎-処置2:なし 31 3.48 5.55 0.00% 5.45 100210xxxxxxxx 低血糖症 18 2.61 6.14 0.00% 4.83 小児科は肺炎、気管支炎、インフルエンザ等のウイルス肺炎、ウイルス性腸炎が入院件数の上位となっています。京都市南部・宇治市を中心に小児の一般的疾患および専門的疾患(小児循環器、小児神経、小児アレルギー喘息、アトピー、小児内分泌)の診療(外来、検査、入院)にあたっております。
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3外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 060335xx0200xx 胆嚢炎等-腹腔鏡下胆嚢摘出術等-処置1:なし-処置2:なし 99 5.54 7.05 4.04% 66.24 060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)-ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 92 4.38 4.54 1.09% 72.33 060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)-腹腔鏡下胆嚢摘出術等 57 3.09 5.99 1.75% 65.46 060241xx97xxxx 痔核-手術あり 41 1.32 5.38 0.00% 66.68 060035xx99x5xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍-手術なし-処置2:5あり 40 3.85 4.42 0.00% 66.40 腹腔鏡を使った胆のう炎・胆石の手術、鼠径ヘルニアの手術が上位になっています。診療内容は食道癌、胃癌、大腸直腸癌、肝臓癌、膵臓癌、胆道癌などの消化器悪性疾患および胆石症、虫垂炎、鼠径ヘルニア、肛門疾患などの良性疾患一般を対象としています。さらに乳癌など乳腺疾患の診療も乳腺外科として行っています。
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4整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折-人工骨頭挿入術 肩、股等 113 37.45 25.29 17.70% 85.58 160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)-手術なし 29 26.69 19.16 20.69% 81.79 160760xx01xxxx 前腕の骨折-骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 26 4.08 5.95 0.00% 65.23 160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼-骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 23 12.39 14.04 17.39% 79.78 160760xx02xxxx 前腕の骨折-骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿等 19 2.95 3.06 0.00% 47.53 高齢者の方が、転倒等の際に負傷する大腿骨頸部骨折の手術症例が1位になっております。当院では骨粗鬆症を基本にした大腿骨近位部骨折や脊椎圧迫骨折、上腕骨近位部骨折、また外傷による骨折や靭帯損傷などの急性疾患の患者さん、変形性関節症、関節リウマチなどの慢性疾患の患者さんに保存的治療もしくは手術治療を行い、出来る限り早期に、また、残存障害が少なく日常生活に復帰できるように努めています。また、院内に回復期リハビリテーション病棟を有し、手術後は集中的にリハビリに取り組むことができます。
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5脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎-その他の手術あり-処置2:なし 86 18.34 15.41 0.00% 74.58 010060xx99x40x 脳梗塞-手術なし-処置2:4あり-副病:なし 50 27.74 16.89 14.00% 77.62 160690xx02xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)-経皮的椎体形成術 45 23.67 19.46 8.89% 82.40 010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫-慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等-処置2:なし-副病:なし 34 12.21 11.90 11.76% 80.12 160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)-手術なし 34 26.29 19.16 8.82% 80.12 脊柱管狭窄等の脊椎の疾患、および脳血管疾患の症例が上位になっています。高齢者の圧迫骨折に対しては「経皮的椎体形成術」を行うことで、できるだけ早く痛みをとって早く家庭復帰できるようにしており、当日ないし翌日退院が可能です。脳卒中に対しては専門の脳卒中ケアユニットを併設し、救急隊の要請はもとより、近隣の開業の先生方との“病診連携”により、くも膜下出血、脳出血、脳梗塞、頭部脊椎外傷など緊急を要する依頼に対し、脳卒中ホットラインを設けて、24時間、365日、脳外科医が対応可能な体制をとっています。
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6呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 040040xx02x0xx 肺の悪性腫瘍-肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの等-処置2:なし 82 10.02 9.82 0.00% 70.63 040200xx01x00x 気胸-肺切除術等-処置2:なし-副病:なし - - 9.59 - - 040200xx99x00x 気胸-手術なし-処置2:なし-副病:なし - - 9.28 - - 040030xx97xxxx 呼吸器系の良性腫瘍-手術あり - - 8.44 - - 040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:なし - - 13.41 - - 肺がんの手術症例や、気胸の手術症例の入院が上位になっています。肺がんの症例に対しては、呼吸器内科との連携はもちろんのこと、放射線科では画像診断のみならず、微小肺病変に対する術前CTガイド下マーキングや喀血症例に対する気管支動脈塞栓術を、病理部では通常の診断以外に術中迅速診断や免疫染色などの特殊診断を施行しています。全身麻酔下手術の大部分を胸腔鏡手術で行っており、低侵襲治療を心がけ実践しています。さらに低侵襲化を進め、肺癌に対するダヴィンチシステムを用いたロボット支援手術も行っています。
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7心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患-下肢静脈瘤手術等 15 2.93 2.66 0.00% 70.13 110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-動脈形成術、吻合術 その他の動脈等-処置2:なし-副病:なし - - 7.38 - - 050161xx01x1xx 大動脈解離-大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等-処置2:1あり - - 29.35 - - 050161xx9901xx 大動脈解離-手術なし-処置1:なし-処置2:1あり - - 19.87 - - 050163xx9900xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤-手術なし-処置1:なし-処置2:なし - - 7.58 - - 冠動脈手術は質の高い吻合を行うため、人工心肺を使用した冠動脈バイパス手術を基本としていますが、近年は高齢者の増加に伴い、人工心肺を用いないOPCABも行っています。心臓弁膜症も高齢化に伴い大動脈弁狭窄症が増加しています。非虚血性の僧帽弁閉鎖不全症に対しては積極的に弁形成術を行っており、最近では全例に形成術を完遂できています。弁膜症に伴う心房細動に対して積極的に高周波デバイスによるメイズ手術も行っています。胸部大動脈瘤では、急性大動脈解離や真性瘤に対する手術を行っています。腹部大動脈瘤は基本的に開腹手術を行っています。現在、より低侵襲で動脈瘤治療が可能なステントグラフト治療を行っています。末梢血管病変に対してはバイパス術や内膜剥離術を行っています。また、下肢静脈瘤に対しては、症状のひどい患者さんにのみ局所麻酔による観血的手術やレーザー治療を行っています。
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8産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍-卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 16 6.25 5.97 0.00% 37.69 110050xx99x0xx 後腹膜疾患-手術なし-処置2:なし 10 7.00 10.69 10.00% 89.20 120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍-子宮全摘術等 - - 9.20 - - 120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍-手術なし-処置2:5あり-副病:なし - - 3.96 - - 120260x001xxxx 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満)-子宮破裂手術等 - - 9.34 - - 卵巣のう腫、後腹膜疾患、子宮筋腫、卵巣がんの手術の症例が上位となっています。10年以上前から、他院に先駆けて腹腔鏡下の手術を開始し、今日では良性腫瘍、子宮外妊娠の80%以上を腹腔鏡下に行い、低侵襲の手術を行っています。悪性腫瘍に関しては再発リスクを下げるため、国内では癌センターなど先進医療施設が行っている積極的リンパ節郭清術を早期癌にも行い治療成績を上げています。
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9眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患-手術あり-片眼 114 2.82 2.49 0.00% 76.15 020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患-手術あり-両眼 87 4.87 4.29 0.00% 78.17 020220xx97xxx0 緑内障-その他の手術あり-片眼 10 3.20 4.52 0.00% 75.80 020240xx97xxx0 硝子体疾患-手術あり-片眼 - - 4.83 - - 180035xxxxxxxx その他の真菌感染症 - - 29.22 - - 入院では、白内障手術、緑内障手術、また、網膜硝子体疾患(網膜前膜、硝子体出血、糖尿病網膜症、黄斑円孔、眼内レンズ脱臼など)の手術を行っています。
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10耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 030400xx99xxxx 前庭機能障害-手術なし 39 3.56 4.67 0.00% 69.38 030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎-手術なし 23 6.30 5.63 0.00% 39.96 030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 17 2.35 5.84 0.00% 54.88 030428xxxxx0xx 突発性難聴-処置2:なし 11 7.55 8.21 0.00% 66.27 030240xx01xx0x 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎-扁桃周囲膿瘍切開術等-副病:なし - - 7.65 - - めまい、扁桃周囲膿瘍、副鼻腔炎による入院が上位となっています。耳領域では、突発性難聴 ・加齢性難聴 ・めまい ・中耳炎等、鼻領域では、アレルギー性鼻炎 ・慢性副鼻腔炎 ・好酸球性副鼻腔炎 ・歯性上顎洞炎 ・鼻副鼻腔腫瘍 ・鼻骨骨折等、咽喉頭領域では、扁桃炎 ・咽頭炎 ・喉頭炎 ・咽喉頭腫瘍等、その他、唾液腺腫瘍 ・甲状腺腫瘍 ・嚥下障害等、様々な疾患がありますが、薬などの内科的治療から、手術などの外科的な治療まで一貫して行っており、一つの科で診断・治療が完結しています。特に当院では副鼻腔炎疾患に関して、内視鏡下鼻副鼻腔手術による日帰り〜短期滞在手術を積極的に行っています。
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11神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 010060xx99x40x 脳梗塞-手術なし-処置2:4あり-副病:なし 62 22.26 16.89 1.61% 77.16 010230xx99x00x てんかん-手術なし-処置2:なし-副病:なし 14 6.14 6.89 0.00% 62.86 010060xx99x41x 脳梗塞-手術なし-処置2:4あり-副病:あり 12 36.50 29.66 25.00% 79.83 030400xx99xxxx 前庭機能障害-手術なし 12 4.08 4.67 0.00% 69.50 010160xx99x00x パーキンソン病-手術なし-処置2:なし-副病:なし 10 16.60 17.95 20.00% 76.70 脳梗塞、てんかん、前庭機能障害、慢性炎症性脱髄性多発神経炎、パーキンソン病の入院が上位となっています。脳神経内科では、脳梗塞や脳出血などの脳卒中、パーキンソン病、認知症、脳脊髄膜炎、片頭痛、めまい、けいれん発作、意識障害などが挙げられ、救急を要す病気から慢性的な病気まで幅広く対応しており、脳神経内科として地域の中核をなしており、脳神経内科全般についての超急性期治療を含む専門診療を行うことにより地域医療に貢献しています。特に超急性期の治療が後遺症に大きく関与する脳卒中(脳梗塞や脳出血)については、脳卒中治療専用の病棟である「脳卒中ケアユニット(SCU)」で早期から専門的な治療を行なっています。また、理学療法、作業療法、言語療法のリハビリテーション・スタッフも充実しており、早期社会復帰を目指すため、SCUに入室している時点から適切なリハビリを実施しています。
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12皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 080010xxxx0xxx 膿皮症-処置1:なし 22 10.09 12.98 0.00% 73.23 080020xxxxxxxx 帯状疱疹 11 7.73 9.33 0.00% 68.82 080030xxxxxxxx 疱疹(帯状疱疹を除く。)、その類症 - - 7.67 - - 080190xxxxxxxx 脱毛症 - - 3.29 - - 080250xx9701xx 褥瘡潰瘍-手術あり-処置1:なし-処置2:あり - - 42.84 - - 蜂巣炎、帯状疱疹の入院が上位となっています。皮膚科の主な治療には、一般的な薬剤による加療、光線治療(ナローバンドUVB/半身型・TARNAV )、外来での処置(液体窒素処置、鶏眼・胼胝処置、切開処置、熱傷処置、褥瘡処置ほか)、重症乾癬、重症アトピー性皮膚炎へ生物学的製剤の使用、水疱症患者さんへのγグロブリン製剤使用、持続陰圧閉鎖療法、外科治療(腫瘍摘出術ほか)、巻き爪のワイヤー法、男性型脱毛(AGE)治療等があります。
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13泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 11012xxx02xx0x 上部尿路疾患-経尿道的尿路結石除去術-副病:なし 161 6.55 5.16 19.88% 66.59 110070xx03x0xx 膀胱腫瘍-膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術-処置2:なし 70 5.74 6.81 0.00% 78.36 110310xx01xxxx 腎臓又は尿路の感染症-経尿道的尿管ステント留置術 54 14.43 13.58 55.56% 75.57 11013xxx02xxxx 下部尿路疾患-尿道狭窄内視鏡手術等 33 6.33 5.49 21.21% 73.67 110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症-手術なし 31 12.42 13.66 12.90% 74.45 腎結石・尿管結石の上部尿路疾患の手術症例、膀胱悪性腫瘍の経尿道的手術症例が上位となっています。泌尿器科では、負担の少ない治療を常に目指しており、特に結石、悪性腫瘍、尿路感染症、機能温存治療(尿失禁、排尿障害、小児泌尿器科)の4本柱に力を入れています。また、超高齢者への泌尿器治療にも積極的に取り組んでいます。尿路悪性腫瘍に関しては、ほとんどの手術で低侵襲の腹腔鏡手術を行っています。さらに、患者負担の低減につながる手術支援ロボットダヴィンチを使用した手術も行っています。また、手術だけでなく抗がん剤や免疫療法などの薬物治療も積極的に行っており、放射線治療もグループ病院の宇治武田病院と連携して行っています。
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14呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)-手術なし-処置2:なし 92 16.34 16.40 5.43% 83.86 040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:あり-処置2:なし 64 2.00 3.03 0.00% 71.67 040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎-手術なし-処置2:なし 50 19.98 20.78 22.00% 87.94 040110xxxx00xx 間質性肺炎-処置1:なし-処置2:なし 32 22.38 18.68 12.50% 78.97 0400802299x000 肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満)-手術なし-処置2:なし-副病:なし-A-DROP スコア0 25 9.40 8.13 4.00% 42.08 高齢者の肺炎、気管支鏡検査、肺がんの化学療法の入院が上位となっています。高齢化社会を背景に増加している各種呼吸器疾患に対し、病病、病診連携を生かした地域密着型の医療を行っています。急性呼吸不全、気管支喘息重積発作、慢性呼吸不全急性増悪、などの急性期はもとより、COPD、特発性間質性肺炎、肺結核後遺症などの慢性呼吸不全疾患に対し、クリニカルパスを使用した包括的呼吸リハビリテーションを取り入れた呼吸ケア、在宅酸素療法、在宅非侵襲的陽圧呼吸療法(NPPV)、悪性疾患のターミナルケアに至るまで、十分なインフォームドコンセントのもとに各患者さんのQOLを第一に考え、全人的視野に立ち診療に当たることを信条としています。
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15循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患-経皮的冠動脈形成術等-処置1:なし、1,2あり-処置2:なし 142 3.22 4.18 0.00% 73.42 050130xx9900x0 心不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-他の病院・診療所の病棟からの転院以外 127 14.28 17.33 1.57% 83.73 050070xx03x0xx 頻脈性不整脈-経皮的カテーテル心筋焼灼術-処置2:なし 90 5.04 4.47 0.00% 69.96 050170xx03000x 閉塞性動脈疾患-動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等-処置1:なし、1あり-処置2:なし-副病:なし 69 4.22 5.15 2.90% 76.42 050210xx97000x 徐脈性不整脈-手術あり-処置1:なし、1,3あり-処置2:なし-副病:なし 67 8.21 9.59 0.00% 81.33 狭心症、心筋梗塞などのカテーテル治療・検査、心不全、下肢閉塞性動脈硬化症の入院が上位となっています。当院では24時間常に循環器内科医が院内に常駐しています。特に、急性心筋梗塞を含む急性冠症候群では、緊急でのカテーテル治療が必要となりますが、遅延なく対応できる体制をとっており、不整脈科、心臓血管外科との連携の下に、救急疾患の多い循環器疾患に対していつでも対応可能な診療体制ととっています。さらに、健康運動指導士と協力してスポーツを取り入れた心臓リハビリテーションを施行しており、早期の社会復帰および慢性期のQOL改善にも力を注いでいます。
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16糖尿病科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)-処置2:1あり 123 10.89 13.77 0.81% 71.46 100120xx99xxxx 肥満症-手術なし 18 10.83 13.35 0.00% 51.17 10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)-処置2:なし 14 9.50 10.46 0.00% 67.79 10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)-処置2:1あり - - 12.60 - - 100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡-処置2:なし-副病:なし - - 13.07 - - 日本人の糖尿病の患者さんは年々増加しています。その中で、地域の中核病院として、糖尿病の診断、治療を中心に診療しております。治療は、食事療法、運動療法及び薬物療法が基本になります。また、医師を中心に、日本糖尿病療養指導士、京都府糖尿病療養指導士を含むメディカルスタッフ(看護師、管理栄養士、薬剤師、健康運動指導士、心理士など)と共にチーム医療に取り組んでおります。また、最新の治療法も積極的に取り入れる努力をしております。
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17血液透析科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし 16 7.69 11.35 6.25% 78.06 110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:なし-処置2:1あり - - 13.75 - - 050130xx9900x0 心不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-他の病院・診療所の病棟からの転院以外 - - 17.33 - - 050130xx97000x 心不全-その他の手術あり-処置1:なし、1あり-処置2:なし-副病:なし - - 21.55 - - 070560xxxxx01x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患-処置2:なし-副病:あり - - 24.07 - - (1)慢性腎臓病(CKD)、急性腎障害(AKI)の管理および治療、(2)透析療法を有する各科手術患者の管理、(3)急性血液浄化療法を行っています。そして必要時にはLDLコレステロール吸着療法や血漿交換等の血液浄化療法を行っております。また当院では透析患者の6割が下肢閉塞性動脈硬化症を有しておりますので、看護師と臨床工学技士による透析日の下肢観察を行い、皮膚血流をSPPにより頻回に測定し、すこしでも異常あれば下肢動脈ECHOあるいはMRIによる精査をするなど早期発見に努めております。本症に合併した重症虚血肢に対しては総合病院のメリットを活かして、皮膚科、形成外科、循環器科と合同で血管内治療を含めた管理治療を行ってADLの改善を図っております。また腎不全以外にも急性血液浄化療法を必要とする場合には病態に応じてサイトカイン吸着膜を使用しており、エンドトキシン吸着療法(PMX-DHP)、血漿交換療法なども積極的に実施しております。
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18血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫-手術なし-処置2:4あり 20 11.70 8.65 0.00% 78.95 130060xx99x4xx 骨髄異形成症候群-手術なし-処置2:4あり 19 9.26 9.72 0.00% 82.11 130030xx99xcxx 非ホジキンリンパ腫-手術なし-処置2:Cあり 18 12.00 10.60 5.56% 65.06 130060xx97x40x 骨髄異形成症候群-手術あり-処置2:4あり-副病:なし 17 14.82 18.57 0.00% 80.71 130030xx99x7xx 非ホジキンリンパ腫-手術なし-処置2:7あり 13 13.54 12.54 0.00% 84.00 悪性リンパ腫、骨髄異形性症候群が上位となっています。血液内科は急性・慢性の各種白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群などの造血器腫瘍をはじめ自己免疫性溶血性貧血、再生不良性貧血、赤芽球癆などの難治性貧血や特発性血小板減少性紫斑病、血友病などの出血性疾患を扱います。近年、分子標的療法剤、抗体療法剤などが血液疾患の治療に用いられるようになり、血液疾患の予後が改善してきています。多発性骨髄腫・白血病・悪性リンパ腫などは血液のガンと呼ばれ、通常の内臓系の悪性腫瘍よりも専門性が求められています。診療できる病院も限られており、多くの患者様を紹介いただいています。当院では、看護部門・薬剤部・検査部・リハビリテーション部門・栄養部門・緩和チームなど院内各専門スタッフと密に協力し、チームで診療しています。
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19消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)平均
在院日数
(全国)転院率 平均年齢 患者用パス 060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)-内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 106 2.60 2.57 0.00% 74.51 060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎-限局性腹腔膿瘍手術等-処置2:なし-副病:なし 62 8.98 8.88 12.90% 78.82 060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎-処置2:なし 47 5.06 5.55 0.00% 52.98 060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患-手術なし 41 7.34 7.60 2.44% 65.68 060190xx99x0xx 虚血性腸炎-手術なし-処置2:なし 20 5.90 8.51 0.00% 68.25 大腸ポリープの内視鏡的切除術、総胆管結石・胆管炎の内視鏡的手術の入院が上位となっています。消化器センター(消化器内科)では、食道・胃・腸・肝臓・胆嚢(たんのう)・膵臓(すいぞう)などの病気を診断し、治療を行います。主な疾患では、悪性疾患(癌)やポリープ、潰瘍など。さらには腸炎、肝炎、肝硬変、対象となる病気は、お腹の臓器の悪性疾患(がん)、ポリープ、潰瘍、腸炎、肝炎・肝硬変、胆石など。最近では、逆流性食道炎(胃食道逆流症)の治療も増えています。いずれにしましても、多様化する消化器疾患に対し最新の治療をご提供しています。
3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類基準(※) | 版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | - | - | 20 | 17 | 46 | 13 | 1 | 8 |
大腸癌 | - | - | 26 | 25 | 123 | 24 | 2 | 9 |
乳癌 | - | - | - | - | 53 | - | 1 | 8 |
肺癌 | 43 | 21 | 21 | 59 | 125 | 11 | 1 | 8 |
肝癌 | - | - | - | - | 21 | - | 2 | 6 |
※1:UICC TNM分類, 2:癌取扱い規約
肺癌症例が最も多く、次いで大腸癌、胃癌の順になっています。
4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 47 | 7.85 | 48.85 |
中等症 | 182 | 16.29 | 82.68 |
重症 | - | - | - |
超重症 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
全体の78%が中等症です。高齢になるほど肺炎の重症度および在院日数が上がっていく傾向にあります。
5. 脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 172 | 30.38 | 78.50 | 14.58% |
その他 | 20 | 24.00 | 77.45 | 1.04% |
当院では、脳梗塞発症から3日以内の入院が、90%あります。脳梗塞については、専門治療病床SCU(脳卒中ケアユニット)6床を有し、24時間対応しており、超急性期の血栓融解剤治療にも対応しています。
6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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1外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 166 0.28 4.51 4.22% 66.71 K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 78 0.77 2.54 1.28% 72.04 K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 40 0.40 3.75 0.00% 42.88 K7432 痔核手術(脱肛を含む)(硬化療法(四段階注射法)) 35 0.00 0.00 0.00% 66.23 K6111 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(開腹) 27 1.00 2.07 0.00% 57.30 外科は、胆のう摘出術が最も多く、次いで鼠径ヘルニア手術であり、いずれも腹腔鏡手術です。その他、腹腔鏡下虫垂切除術、痔核手術などが上位になっています。
外科では1990年7月より全国で2番目の施設として腹腔鏡下胆嚢摘出術を開始しており現在までに約7000例の経験があります。当初胆石症の治療として始まった腹腔鏡手術はその後急速に適応が広がり現在では様々な良性悪性疾患に広く行われております。当科では癌治療においても腹腔鏡手術の導入に力を入れており、現在胃癌、大腸直腸癌手術の大部分は腹腔鏡下手術で行われており良好な成績をあげています。また肝臓癌、膵癌の一部でも腹腔鏡下手術が可能となっています。良性疾患としては虫垂炎や鼠径ヘルニア手術は現在では大部分が腹腔鏡手術となっていますが、これらの疾患では術後の美容的に優れているといわれる単孔式手術(臍部の小さい傷1か所で行う手術)が導入されています。 -
2整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K0461 骨折観血的手術(大腿) etc. 92 2.45 31.01 16.30% 84.30 K0811 人工骨頭挿入術(股) 52 2.67 37.58 15.38% 84.94 K0462 骨折観血的手術(前腕) etc. 45 2.04 8.44 2.22% 61.82 K0463 骨折観血的手術(鎖骨) etc. 30 2.00 5.10 3.33% 56.60 K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕) etc. 26 1.19 1.73 0.00% 53.19 整形外科は、大腿骨近位部の骨折、股関節、前腕の骨折の手術の症例が上位となっています。
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3脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) 63 2.65 20.32 1.59% 70.46 K142-8 顕微鏡下腰部脊柱管拡大減圧術 58 2.45 17.17 0.00% 73.95 K142-4 経皮的椎体形成術 46 5.96 20.44 8.70% 82.33 K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 etc. 41 1.32 17.90 19.51% 80.93 K1342 椎間板摘出術(後方摘出術) 27 1.93 10.11 0.00% 61.33 脳神経外科は、腰部脊柱管狭窄症の椎弓形成(切除)術、顕微鏡下腰部脊柱管拡大減圧術、胸椎・腰椎圧迫骨折の経皮的椎体形成術等が上位となっています。当院の脳神経外科では、開頭外科的手術、脊椎・脊髄と末梢神経の手術、そしてカテーテルを使用した血管内治療を3本の柱として、疾患と患者さんの状況にあった適切な治療の提供につとめています。
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4呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 38 1.71 7.11 0.00% 70.55 K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) etc. 25 1.60 7.96 0.00% 69.92 K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) etc. 18 1.44 7.11 0.00% 72.61 K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 12 5.08 8.00 0.00% 54.50 K931 超音波凝固切開装置等加算 12 1.67 15.33 0.00% 62.58 呼吸器外科は肺がん手術、気胸の手術症例が上位になっています。手術の大部分を胸腔鏡手術で行っており、低侵襲治療を心がけ実践しています。
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5心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K617-6 下肢静脈瘤血管内塞栓術 10 0.70 1.00 0.00% 67.40 K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) - - - - - K5603ニ 大動脈瘤切除術(上行・弓部同時)(その他) - - - - - K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) - - - - - K560-22ニ オープン型ステントグラフト内挿術(上行・弓部同時、その他) - - - - - 胸部・腹部大動脈瘤に対して、より低侵襲で動脈瘤治療が可能なステントグラフト治療を行っています。ステントグラフト手術とは、ステントと人工血管(グラフト)を組み合わせた器具(ステントグラフト)を用いて、カテーテル操作によって、動脈瘤を血管の内側から治療する手術法のことです。腹部では大きく切開することなく、また、胸部では、肋骨を切らずに、体外循環(人工心肺)を使用しないで治療できますので、患者さんにとっては体に優しい治療法と言えます。心臓(冠動脈)のステントと異なり、大動脈瘤のステントグラフトはシース(挿入するための管、鞘)が6-9ミリ強と太いので、通常、ソケイ部を外科的に切開して実施します。また、ステントグラフトで治療可能な動脈瘤には、それに適した形、部位がありますので、血管外科医とご相談下さい。
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6産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 21 0.76 4.91 0.00% 40.57 K877 子宮全摘術 13 1.08 8.31 0.00% 55.15 K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) - - - - - K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) - - - - - K8654 子宮脱手術(腟壁形成手術及び子宮全摘術)(腟式、腹式) - - - - - 産婦人科は子宮筋腫、卵巣のう腫等の手術が上位となっています。良性腫瘍については、腹腔鏡下による低侵襲の手術を中心に行っています。
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7眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 205 0.87 1.84 0.00% 76.86 K2682イ 緑内障手術(流出路再建術)(眼内法) - - - - - K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) - - - - - K2683 緑内障手術(濾過手術) - - - - - K2687 緑内障手術(濾過胞再建術)(needle法) - - - - - 水晶体再建術とは、白内障に対して行われている白内障手術の術式です。主に、加齢が原因によって濁った水晶体を眼内レンズに置き換える手術です。当院では片眼2泊3日、両眼4泊5日の入院で行っています。また、緑内障手術では、マイクロフックトラベクロトミー2泊3日、トラベクレクトミー約1週間の入院で行っています。
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8耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 11 0.09 8.00 0.00% 26.09 K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) - - - - - K368 扁桃周囲膿瘍切開術 - - - - - K4631 甲状腺悪性腫瘍手術(切除)(頸部外側区域郭清を伴わない) - - - - - K340-4 内視鏡下鼻・副鼻腔手術2型(副鼻腔単洞手術) - - - - - 耳鼻咽喉科は、扁桃炎、慢性副鼻腔炎、扁桃周囲膿瘍の切開術の手術が上位となっています。
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9泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 151 1.43 4.52 22.52% 66.99 K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 85 0.33 11.40 47.06% 78.11 K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 57 0.91 3.98 0.00% 78.26 K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) etc. 39 1.33 4.15 23.08% 72.97 K764 経皮的尿路結石除去術(経皮的腎瘻造設術を含む) 18 1.22 9.22 5.56% 62.17 腎結石・尿管結石の上部尿路疾患の手術症例、膀胱悪性腫瘍の経尿道的手術症例が上位となっています。前立腺悪性腫瘍等には、患者負担の低減につながる手術支援ロボットダヴィンチを使用した手術を行っています。
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10循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 127 1.77 2.65 1.57% 73.89 K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 95 1.65 3.22 5.26% 78.33 K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 78 1.14 4.15 1.28% 70.90 K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 40 1.48 7.40 2.50% 79.28 K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 39 1.44 1.44 0.00% 76.31 狭心症、心筋梗塞などの経皮的冠動脈ステント留置術、下肢閉塞性動脈硬化症の血管拡張術・血栓除去術、心房細動に対するカテーテルアブレーション手術、ペースメーカー移植術が上位となっています。当院では、循環器内科医が24時間常駐しており、急性心筋梗塞を含む急性冠症候群の緊急カテーテル治療に遅延なく対応できる体制をとっています。
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11血液内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 14 17.50 5.71 0.00% 72.86 K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - - K9212ロ 造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)(自家移植) - - - - - K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - - K6261 リンパ節摘出術(長径3cm未満) - - - - - 外来化学療法を導入する前は、一旦入院していただき、抗がん剤を投与するための血管の入口を作る手術を行っています。
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12消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数平均
術後日数転院率 平均年齢 患者用パス K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 110 0.99 2.23 0.00% 75.36 K688 内視鏡的胆道ステント留置術 36 0.69 10.69 11.11% 79.39 K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 30 0.30 1.97 0.00% 74.40 K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 18 0.94 5.72 0.00% 72.94 K6852 内視鏡的胆道結石除去術(その他) 18 1.39 7.89 22.22% 79.33 消化器内科は、大腸ポリープ切除術がもっとも多く、また内視鏡的胆道ステント留置術も多く行っています。
7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | 10 | 0.12% | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 19 | 0.23% |
異なる | 42 | 0.51% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - |
手術後の術後合併症の発生率については、医療の質の指標にもなっており、当院も積極的にデータを提供し、また全国的データとベンチマークを行い、自院の改善につなげています。
1.リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) | 分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) | リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率 |
---|---|---|
1,128 | 1,071 | 94.95% |
実施率は94.95%です。引き続き実施率の向上に向けて,周術期肺血栓塞栓リスクの評価システム改訂の取組みを行っています。
2.血液培養2セット実施率
血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数(分子) | 血液培養2セット実施率 |
---|---|---|
2,402 | 1,706 | 71.02% |
実施率は71.02%でしたが、その後感染対策の取り組みで、ASTのラウンド、医師への声かけ、病院全体の研修実施、啓発活動を継続し、現在実施率は85%まで上昇しています。引き続き実施率の向上に向けて取り組みを継続していきます。
3.広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数(分母) | 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数(分子) | 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率 |
---|---|---|
546 | 485 | 88.83% |
実施率は88.83%でしたが、その後感染対策の取り組みで、ASTのラウンド、医師への声かけ、病院全体の研修実施、啓発活動を継続し、現在実施率は上昇傾向にあります。引き続き実施率の向上に向けて取り組みを継続していきます。
4.転倒・転落発生率
退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数(分母) |
退院患者に発生した転倒・転落件数 (分子) |
転倒・転落発生率 |
---|---|---|
- | - | - |
※上記の表には数値が表示されていませんが、転倒・転落発生率は、4.16‰です。
状況に応じたアセスメントにより、適切な離床センサーや薬剤等の選択、認知症看護認定看護師との連携、看護補助者との協同により、発生率および損傷度の低減を目指します。
5.転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数(分母) |
退院患者に発生したインシデント 影響度分類レベル3b以上の 転倒・転落の発生件数(分子) |
転倒転落によるインシデント影響度 分類レベル3b以上の発生率 |
---|---|---|
- | - | - |
※上記の表には数値が表示されていませんが、転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率は、0.48‰です。
状況に応じたアセスメントにより、適切な離床センサーや薬剤等の選択、認知症看護認定看護師との連携、看護補助者との協同により、発生率および損傷度の低減を目指します。
6.手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
全身麻酔手術で、 予防的抗菌薬投与が実施された 手術件数(分母) |
分母のうち、手術開始前 1時間以内に予防的抗菌薬が 投与開始された手術件数(分子) |
手術開始前1時間以内の 予防的抗菌薬投与率 |
---|---|---|
1,675 | 1,674 | 99.94% |
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率は、99.94%です。
7.d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
退院患者の在院日数の総和もしくは 除外条件に該当する患者を除いた 入院患者延べ数(分母) |
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上 の褥瘡)の発生患者数(分子) |
d2(真皮までの損傷)以上の 褥瘡発生率 |
---|---|---|
- | - | - |
※上記の表に数値が表示されていませんが、d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率は、0.094%です。
8.65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
65歳以上の退院患者数 (分母) |
分母のうち、入院後48時間以内に 栄養アセスメントが実施された 患者数(分子) |
65歳以上の患者の入院早期の 栄養アセスメント実施割合 |
---|---|---|
5,889 | 892 | 15.15% |
※上記の表では15.15%ですが、現在の65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合は、94.24%となっています。
入院当日に栄養スクリーニングを実施し、翌日には訪床、聞き取りを行い、栄養アセスメントを実施、48時間以内の早期介入を目指しています。
9.身体的拘束の実施率
退院患者の在院日数の総和 (分母) |
分母のうち、身体的拘束日数の総和 (分子) |
身体的拘束の実施率 |
---|---|---|
- | - | - |
※上記の表には数値が表示されていませんが、身体的拘束の実施率は、9.30%です。
委員会メンバーでのラウンド、チェックリストによる評価を行い、病棟にフィードバックしています。今後、看護部メンバーとともにラウンドを行い、各病棟で行われている身体拘束解除に向けたカンファレンスに参加し、身体拘束実施率の最小化を目指します。
- 更新履歴
- 2025/9/25 病院指標公開しました