患者サポートセンターだより2025年8月号を発行しました。
地域医療連携特集(整形外科)ほか
患者さんの声を大切に、専門的な整形外科治療で地域に貢献
当院の整形外科は、新体制で地域医療への貢献を目指します。大学病院での研鑽を積んだ医師たちが、骨折などの外傷から慢性疾患まで幅広く対応。救急医療も担いながら、専門性を活かした高度な治療を提供します。
- 専門分野を生かし、堅実で幅広い整形外科治療を提供
整形外科の疾患は外傷、関節疾患、脊椎疾患、骨軟部腫瘍、神経障害など多岐にわたり、各分野での専門的な治療が求められます。近年は特に人工関節をはじめとする技術が急速に進化しています。
新しい技術を積極的に取り入れ、整形外科の治療に広く対応していきたい。
- 股関節の専門性を軸に、術式選択も柔軟に対応
股関節の専門医が、人工関節手術や骨折治療など、状態に合わせた適切な術式を選択します。患者さんの年齢や活動性、既往歴などを考慮し、柔軟に対応します。
ナビゲーションシステムも導入し、より安全で正確な手術を目指します。
- 肩関節と外傷に対応、地域との連携で確かな診療を
当院は2次救急を担っており、転倒による股関節・上肢・下肢・肩の骨折など、一般的な外傷に幅広く対応しています。常に患者さん一人ひとりと丁寧に向き合い、堅実で誠実な治療を心がけています。
- 早期診断と適切な治療で、患者さんのQOL向上に寄与
地域の整形外科の先生から、MRIやCT検査のみをご依頼いただくケースも多く、かかりつけ医制度のもとで、検査から治療までを含めた連携を今後さらに強化していきたいと考えています。
また、運動療法や薬物療法では症状の改善が難しく、手術を検討される患者さんもご紹介いただいております。慢性疾患の場合、手術の必要性は患者さんの生活スタイルやニーズによって異なりますので、患者さん側の求めるものを的確に把握し、それを満たすような治療方針を提示したいと考えております。
- 医師と患者の“対話”が信頼と安心につながる
医師と患者さんの対話を重視し、信頼関係を築きながら安心して治療を受けていただけるよう努めています。
- グループ病院・大学と連携し、診療体制をさらに強化
武田グループには、当院のほかにも康生会武田病院、宇治武田病院、十条武田リハビリテーション病院といった主要施設があり、いずれの病院においても充実した整形外科受診を行っています。
このネットワークを活用することで、ほとんどの整形外科疾患に対応できる体制が整っています。さらに、京都府立医科大学附属病院とも連携し、専門的な疾患への対応や人材交流を通じて診療の質の向上を図っています。
地域の先生方からのご紹介やご相談に真摯に対応し、患者さんにとって適切な医療を提供できるよう尽力してまいります。今後も、地域の医療機関との連携を大切にしながら、地域全体の医療の質向上に貢献して参りたいと考えています。