呼吸器外科
概要
当科は、インフォームド・コンセントEBMに基づく治療を行います。
診療方針
インフォームド・コンセント(納得医療)とエビデンスに基づくコンセンサスの得られたスタンダードな治療を行うことを信条としています。その実現のためにチーム医療の強化・充実、他科とのスムーズな連携に努めています。呼吸器内科との連携はもちろんのこと、放射線科には画像診断のみならず、微小肺病変に対する術前CTガイド下マーキングや喀血症例に対する気管支動脈塞栓術を、病理部には通常の診断以外に術中迅速診断や免疫染色などの特殊診断を施行していただいております。また手術においても膿胸に対する大網充填術では消化器外科と、浸潤型胸腺腫などで大血管に浸潤している場合は心臓血管外科と合同で手術を施行しています。気道狭窄に対するYステント挿入時の補助循環使用時も心臓血管外科との合同手術となります。また術前術後の呼吸リハビリでは理学療法部にお世話になっております。
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診療体制
専門性
呼吸器外科の対象となる疾患は肺癌・気胸を代表とする肺疾患にとどまらず、縦隔、胸壁を含む心臓大血管系以外の胸腔内臓器全てを対象としています。特殊なものでは手掌多汗症に対する胸部交感神経遮断術や重症筋無力症に対する胸腺摘出術などがあります。救急医療においては外傷性血気胸などの胸部外傷時の呼吸管理や手術を担当しています。
手術以外にも特殊技術を要する手技として気道狭窄に対するステント留置術、気道病変に対するレーザー焼灼術、気道異物の除去術などを行っています。
診療実績
令和2年度 | 全身麻酔下手術109例(原発性肺癌52例)、胸腔鏡使用(胸腔鏡下手術)94例 |
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令和元年度 | 全身麻酔下手術93例(原発性肺癌46例)、胸腔鏡使用(胸腔鏡下手術)83例 |
平成30年度 | 全身麻酔下手術98例(原発性肺癌48例)、胸腔鏡使用(胸腔鏡下手術)81例 |
平成29年度 | 全身麻酔下手術101例(原発性肺癌47例)、胸腔鏡使用(胸腔鏡下手術)80例 |
平成28年度 | 全身麻酔下手術121例(原発性肺癌51例)、胸腔鏡使用(胸腔鏡下手術)102例 |
平成27年度 | 全身麻酔下手術110例(原発性肺癌34例)、胸腔鏡使用(胸腔鏡下手術)94例 |
平成26年度 | 全身麻酔下手術123例(原発性肺癌33例)、胸腔鏡使用(胸腔鏡下手術)91例 |
平成25年度 | 全身麻酔下手術94例(原発性肺癌35例)、胸腔鏡使用(胸腔鏡下手術)82例 |
平成24年度 | 全身麻酔下手術96例(原発性肺癌32例)、胸腔鏡使用(胸腔鏡下手術)71例 |
平成23年度 | 全身麻酔下手術124例(原発性肺癌46例)、胸腔鏡使用(胸腔鏡下手術)113例 |
診療内容の評価
最新のコンセンサスを求め積極的に学会・研究会に参加しています。
臨床研究
胸腔鏡手術においてはCO2送気下胸腺摘出術、1 window下肺部分切除術など技術の向上に努めております。
縦隔鏡検査においては、神経損傷のない出血量の少ない、より郭清に近い縦隔鏡下縦隔リンパ節生検を目指しています。
将来計画
健診の充実と病診連携・病病連携の強化をはかり肺癌の早期発見に努め肺癌の治癒率の向上を目指しています。
クリティカルパス
No. | 疾患・術名 |
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外来診療表
※都合により外来担当医等が変更している場合がございますので、以下の◎休診・代診情報をご覧頂くか、或いは直接お電話にてお問合わせの上ご確認頂きますようお願い致します。
