11月27日(木)、医仁会圏域の医療・介護スタッフが一堂に会し、医療と介護の連携強化を目的とした交流会を開催しました。
今回の交流会では、「終末期における医療介護連携の課題」に焦点を当て、特に「本人・家族の思いと揺らぎへの対応」について深く議論しました。96歳男性の事例を基にしたグループディスカッションでは、早期からの意向確認の重要性、そして病院と施設の間での情報共有と共通認識の醸成が不可欠であるという意見が多数を占めました。特に、老健での看取り介護の経験値や、病院と施設の役割の違いを家族に分かりやすく説明することの重要性が指摘されました。
さらに、医療と介護の間で、忌憚のない意見交換や情報共有を密に行うことで、患者さんやご家族にとって最適な支援を提供できる体制を構築していく必要性が確認されました。
今回の交流会を通じて、患者さんやご家族の意向を早期に、そして継続的に確認する仕組みを強化すること、また、医療と介護それぞれの専門性を理解し、互いの役割を尊重した上で、より密な情報共有と連携を図っていくことが求められます。
武田総合病院では、今後もこのような交流会を継続的に開催し、医療と介護の連携をさらに深め、地域住民の皆様が安心して暮らせる社会の実現に貢献してまいります。