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臨床研修医募集臨床研修医募集

総合診療科(内科)

はじめに

最近は「総合診療科」という言葉をよく耳にするようになりましたが、このページをご覧になっている皆さまは「総合診療科」についてどのようなイメージをお持ちでしょうか。

日本の医師が目指す方向性として専門医志向という言葉がよく言われますが、近年は、あまりにも専門化・細分化しすぎた現代医療の中で、全人的に人間を捉え、 特定の臓器・疾患に限定せず多角的に診療を行う医師が求められるようになってきました。また、CTやMRIなどの高度な検査機器が広く普及し、数多くの検査機器を用いた過剰な検査で器質的疾患の診断と除外だけしか行わない専門診療が広まり、 外来初診の「症状」や「身体所見」に基づいた適切な診断に向けてのマネージメントを行える医師が求められるようになってきました。

このような時代背景をもとに、新しく設立された日本専門医機構では、総合診療医を新たな専門医と位置づけ、総合診療専門医を「主に地域を支える診療所や病院において、 他の領域別専門医、一般の医師、歯科医師、医療や健康に関わるその他の職種などと連携し、地域の医療、介護、保健など様々な分野でリーダーシップを発揮しつつ、多様な医療サービスを包括的かつ柔軟に提供する医師」と定義し、 この総合診療専門医に求められるコアコンピテンシー(核となる能力)として、①人間中心の医療・ケア、②包括的統合アプローチ、③連携重視のマネジメント、④地域志向アプローチ、⑤公益に資する職業規範、⑥診療の場の多様性、の6つを提示致しました。

医仁会武田総合病院では早くから総合診療科の必要性を理解して1997年12月に設立され、上記のコア・コンピテンシーを実践して院内の専門診療科や地域医療を支えるとともに、2004年に研修医制度が始まってからは研修医教育の中核的役割を担ってまいりました。 当院総合診療科には、専門診療科での一定の経験を積んだのちにさらに多角的診療能力の修練を目指して来られる医師や、初期研修を終えた後に地域医療でプライマリ・ケアを実践する医師になることを目指して来られる医師、中規模病院での病院総合診療医としてのやりがいを求めてこられる医師など、 数多くの医師が集まってきています。私たちにとって総合診療科は、深い知的好奇心を刺激してくれるとともに多くの医師やコメディカルから頼られてやりがいを感じさせてくれる診療科です。私たちは、チームワークと自由で活発なディスカッションを重視して、総合診療能力を高めるために日々研鑽を続けています。

Q&A特集

Q1. 大学医局との関係はありますか。どのような医師が集まっていますか。
大学医局との関係はありません。土井部長(循環器系)、松原医師(消化器系)、中前医師(内分泌・代謝系)、寺本医師(循環器系)が互いの専門分野を生かして協力体制で診療を行っています。また、後期研修医として1〜2名の専攻医が所属しています。
Q2. どのような患者さんが来られますか。
外来ではCommon diseaseを中心とした全科的医療を行うとともに、予防医療の実践や、専門医との密接な関係を重視して様々な相談の窓口としての役割を担うなどのプライマリーケアの実践を行い、また他科や他院から紹介された診断困難な症例の診療にあたっています。入院患者については、様々な基礎疾患を有する高齢者の診療、原因不明疾患の精査・加療、重症患者の管理や各専門科診療の手助けを中心に、研修医教育の実践をしております。
Q3. どのような診断・治療機器がありますか。
総合診療科では問診や身体所見から診断を絞り込み、必要最小限の検査で診断し、エビデンスに基づいて最適な治療を行う技術を磨くようにしています。
Q4. 症例件数はどのくらいですか。初期・後期研修医の受け持ち患者数(1日当たり・年間)は何名程度ですか。
季節性はありますが、外来では平均1日40-50名の診療を行っています。入院患者は平均30〜35名で、初期研修医には一人当たり10-20名ほどの研修医を受け持ってもらっています。専攻医は指導医の先生と同じく、主治医として研修医とともに患者を受け持ってもらっています。指導医・専攻医ともに5-10名程度の患者の主治医をしております。入院患者数は年間800-1000名ほどで、研修医は8週間のローテーション中に40-60名ほどの入院患者を担当し、専攻医は1年間で150-200名ほどの入院患者を主治医として受け持ちます。また、専攻医は週に1回以上の内科外来診療と週1回程度の当直業務を担当します。
Q5. 初期・後期研修医の教育活動・評価はどのように行っていますか。
研修医は、診療の中心に立って主治医とともに患者の治療行為に携わっていただきます。患者さんからの病状聴取、身体所見、検査の指示を行い、主治医とともに病状を把握して治療方針を作成し実践します。専攻医は主治医として、研修医とともに診療のすべてを実践していただきます。専攻医は総合診療科での研修に限定せず、循環器内科や消化器内科、呼吸器内科、救命救急センターといった基本診療科や希望診療科での研修ローテートも推奨しています。また、研修医には症例報告などの学会報告を指導しております。研修医の評価は、厚生労働省が定めた評価項目および提出レポートについてEPOCシステムを用いて評価を行っています(レポートについては紙ベースで運用しています)。専攻医については、年度初めに研修到達目標を設定していただき、受け持ち症例を記録していただきます。受け持ち症例記録やサマリーをもとに研修目標達成についての形成的評価を1年に4回行い、研修到達度をフィードバックいたします。また毎月1回カンファレンス中に研修の振り返りを行って研修の目標と研修状況を確認します。年度末には研修到達目標を達成できたかどうか、専攻医と担当指導医がともに評価し次年度の研修目標の立案と達成を支援します。
Q6. どのような資格が取れますか。
当科では積極的に研修中の資格取得を推奨しています。ICLSは院内で定期的に開催しています。他にBLS、ACLS、PALS、JATECなどの資格、興味がある方は産業医資格の取得も可能かと思います。また、現在、内科認定医、専門医の資格取得が可能ですが、2017年度から始まる総合内科専門医の資格取得に向けても準備中です。
Q7. 後期研修医終了後の進路はどうですか。
そのまま当院総合診療科スタッフとして職務を継続され後に開業された先生や、他院の総合診療科に転勤された先生などがおられます。

Q8. カンファレンス、その他の勉強会はしていますか。
毎週月曜日と木曜日午前10時半から12時頃に症例カンファレンスをしています。また、月曜日は8時15分から30分間救命救急センターとの合同カンファレンスをしています。また、木曜日の12時から13時に最新の医療情報の勉強会(ランチタイムセッション)をしています。
Q9. どのような研究活動、学会発表、治験などを行っていますか。
2008年からのアンチバイオグラムデータに基づく有効抗菌薬の検討と学会発表や、DICに対する各種治療の有効性の検討と学会発表、症例発表や抗生剤の有効性に関する治験などを行っています。
Q10. 将来、どのような計画がありますか。
当院は研修医を受け入れる研修指定病院であり、総合診療科は研修医教育の中核を担う役割を果たすものとして教育力を常に高めていきたいと考えております。特に2014年からは当院に救急医療センターが開設されましたので、救急医療センターと連携して総合的診断能力や救急対応能力を研修医に指導していきたいと考えております。また、当院は専門各科が非常に高いレベルで充実しておりますので、各診療科と互いに知識を共有しあいより一層総合的診療能力を高めていくとともに、各科をサポートする専門科としての役割を果たしていきたいと考えています。
Q11. 勤務時間はどの程度ありますか。余暇はどのように過ごされていますか。
初期研修医は7時半〜8時頃に出勤し、午後6時〜7時半頃まで働いています。指導医・専攻医は朝8時〜9時に出勤し、午後5時半〜7時半ごろに帰宅しております。夜間に呼び出されることは月に1回未満と多くなく、研修医であっても夜間の受け持ち患者の急変で呼ばれることはありません。研修医・専攻医は病院の就労規則により一定日数の夏季休暇や有給休暇がとれます。他の医師との調整はありますが、学会活動の参加や休暇の取得は原則に自由に取得できます。
Q12. 女医でも就職できますか。
総合診療科で学びたいという気持ちさえあれば、性別は全く関係ありません。夜間や休日の急変に際しても当直体制が支えておりますので、病院に来る必要はほとんどありません。平日日中の急な対応が必要になった場合には、指導医が100%のバックアップを行いますのでご安心ください。その他、出産・育児休暇・時間短縮業務などもご自由にお取りいただいて構いません。もちろん当直の免除も可能です。また、当院施設内の武田保育所は急な託児依頼や時間延長があっても親切にご対応いただけますので非常に助かります。また病児保育もあり何かあれば小児科受診もできますので本当に安心です。女医の先生には本当に働きやすい環境だと自信をもってお薦め出来ます。
Q13. その他、科の「売り」など、自由にアピールをお願いします。
当院総合診療科は、院内専門科や地域医療を支えながら内科外来での総合診療を実践し、これまで当院の優秀な研修医・専攻医を育成するために大きな役割を果たしてきたと自負しております。特に研修医でありながら診療の主体を担っていただき、重症感染症やICU入室中の循環・呼吸管理などについても指導医が手厚くバックアップをとる体制をとりながら診療を行い、研修医は2年間の初期研修の中で重症患者の管理から原因不明の疾患に対する系統的診療能力、そして退院のためのサポートの方法まで実践的に学んでいくことが出来ます。また、専攻医は経験豊富な指導医から質の高い指導を受けることができるとともに、総合病院として専門各科と協力して最新の専門診療に接することができ、今後、勤務医としても開業医となるにしても役に立つ実践的な知識が身に付きます。総合的診療能力を磨きたいと思う方、復職に際して全身管理を学びなおしたい方、後輩の指導が好きな方などに最適な診療科と考えております。医仁会武田総合病院、総合診療科で一緒に働ける方をお待ちしています!
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