外来化学療法
外来化学療法とは
抗がん薬を投与する薬物療法は、手術療法、放射線療法と並ぶ有効ながんの治療方法です。
近年抗がん薬の副作用を和らげる薬が進歩し、がん薬物療法を外来(通院)でも受けていただけるようになってきました。
このように、外来で受けるがん薬物療法を外来化学療法と呼びます。
外来で化学療法が受けられるように、主治医・薬剤師・看護師が中心に安全・確実な治療を提供することで患者さんはQOL(生活の質)や自分のライフスタイルを保ちながらがん治療を行うことができます。
外来化学療法室の概要
当院の外来化学療法室は、2021年3月に改築し、8床にて運用しています。 ベッド2床、リクライニングチェア6台を用意、それぞれにテレビを設置しているため、治療中も快適にお過ごしいただけます。
サポート体制
外来化学療法室内にはがん薬物療法に精通した、がん薬物療法認定薬剤師も在籍しており、投与する抗がん薬の投与量や点滴の方法が正しく予定されているか確認した上で、安全キャビネットで抗がん薬の調製を行い、安全ながん薬物療法の提供に努めています。さらに、分かりやすく薬剤の情報提供や丁寧な副作用の聞き取りにも取り込み、安全な治療環境の提供に努めています。
また外来化学療法室内にはがん薬物療法看護認定看護師を含む専門性の高い看護師5名が在籍し、日常生活の過ごし方や副作用の対処法など、さまざまなご相談に対応し、安全で安心できる治療・看護の提供に努めています。
外来化学療法のメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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メリット |
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デメリット |
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上記を踏まえ、外来化学療法が可能となる患者さんの条件として、
1)化学療法の必要性を理解していること
2)患者さんの全身状態が良く、問題なく通院できること
3)予測される有害事象(副作用)への対応が、外来および自宅で対処可能である
などの要件が必要となります。
チームによる医療
がん薬物療法の適正使用を目的としたプロトコール審査委員会などを通して、外来化学療法室を利用する診療科や副作用のサポートを行う診療科と連携しています。
体調のことや生活のことなど、治療を受けるうえでさまざまな気がかりがあると思います。
安心して治療を受けていただけるようさまざまな職種や医療チームと連携しながら、皆さまの療養生活をサポートしてまいります。
副作用
がんの治療に使われる薬は、がん細胞だけでなく正常な細胞にも影響をあたえるため、どうしても副作用が現れます。
副作用は早めに対応することによって軽減することができますし、症状が重くなるのを防ぐことができます。
治療後、以下の症状がみられる場合はお早めに受診してください。
- 37.5℃以上の発熱が持続する
- 吐き気や嘔吐があり、24時間何も食べられない
- 口内炎の痛みで、24時間何も食べられない
- 普段より下痢の回数が1日4回以上多いとき
- 出血が止まらない
- 日常生活に必要な活動ができない
- 点滴をした部位の痛み・腫れ
- 我慢できない苦痛症状
電話相談
治療を受けられた方やご家族が安心して自宅で過ごしていただけるように、看護師が電話相談の対応をさせていただきます。
・治療後、日常生活が送れないほどの症状が出現しているとき
・自分や家族では判断できない苦痛症状が出現した際に、様子をみてよいか、受診をするか迷ったとき など
お問い合わせ先
「診察番号・外来化学療法室で治療を受けている○○(氏名)です」とお伝えください。
電話番号 医仁会武田総合病院 代表 |
受付担当 外来化学療法室スタッフ |
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受付時間 月~土曜日 8:30~17:00 |
時間外 日・祝日・時間外(17:00~翌8:30) |