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第27回武田病院グループ糖尿病市民公開講座が開催されました

2019/03/26 インフォメーション 武田病院

第27回武田病院グループ糖尿病市民公開講座
「糖尿病は、なぜこわい?」を開催

2019.3.28tbs003.jpg■合併症とその予防について クイズ形式で楽しく学ぶ




 第27回武田病院グループ糖尿病市民公開講座「糖尿病は、なぜこわい?」(共催:武田病院グループ、日本イーライリリー株式会社)が3月17日、京都市下京区のメルパルク京都で開催され、124人の参加者が合併症とその予防について楽しく学びました。




 開会挨拶で武田病院グループ糖尿病医療連携会議の葛谷英嗣代表(武田病院内分泌・糖尿病内科顧問)は、「当会は、糖尿病の皆さんに正しい糖尿病の知識を持っていただきたいとの趣旨で10年以上前にはじめました。やはり重要なのは、正しい自己管理であり、そのためにも正しい糖尿病の知識が必要です。今回のテーマである合併症は非常に大切なことですから、しっかりと学んでいただきたい。さらに別会場では、血糖値測定やフットケア、運動、患者会活動など様々な催しもありますので、こちらもお願いします」と、幅広い知識を得られる機会であることを強調しました。

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2019.3.28tbs004.jpg 第Ⅰ部は「糖尿病の合併症をよく知ろう!」と題し、康生会武田病院の武田純院長が講演を行いました。
 武田院長は、『康生会"平安病院"糖尿病内科』とユーモアを交えて平安時代の病院カルテをスライドで紹介。「藤原道長が『目が見えにくい』と訴えて病院に来られました。家族も糖尿病であり、道長もしきりに水を飲んだりしています。やがて狭心症となり、高血糖昏睡のために意識不明で亡くなりました」と経過を説明すると、会場は驚きの声で包まれました。さらに、「道長は手にとったものぐらいしか見えなくなっています。これは恐らく重い網膜症だろうと思います。遺伝性が強く、生活をきちっとしていないと合併症がどんどん進んでいくという例ですね」と糖尿病の進行過程を印象深く説明しました。


 武田院長は、糖尿病の仕組みや、脳梗塞や網膜症など血管合併症について丁寧に解説し、「糖尿病と上手に暮らしていくためには、早期の診断と治療に加えて、適切な食事、運動のある生活が大事です。そして、医師・看護師・薬剤師・栄養士・健康運動指導士など、多くの職種に相談しながらチームで対応していくことが大事だと思います」と講演を締め括りました。

2019.3.28tbs005.jpg 講演の後はインターバルとして鈴木喜也健康運動指導士が「リラックス体操」を披露。軽妙なトークに乗って、参加者全員が笑顔で身体を動かしました。

 第Ⅱ部は、クイズ形式で合併症の理解を深める企画「クイズで学ぼう~合併症を防ぐ上手な生活~」が行われました。
 康生会武田病院の専門職から問題が出題されると、参加者はそれぞれ『〇』と『×』のカードを掲げて回答。そのたびに大きな歓声があがったり、ため息が響くなど、会場一体となって"楽しく学ぶ"ムードが盛り上がりました。



 閉会にあたり、米田紘子部長(康生会武田病院糖尿病内科)は、第Ⅱ部で登壇した栄養科、薬局、リハビリテーション科、看護部、それぞれの活動を紹介しながら、「私たち康会武田病院では、1人の患者さんに様々な専門職がかかわり、情報を共有しながらきめ細かい治療を提供しています。末永く合併症を出さず、良いコントールを維持することはなかなか難しいですが、私たちは、患者さんに質の高い健康生活を送って頂くためにチーム医療を行っています」と思いを語りました。

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