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2017年「武田病院グループ物故者法要」が行われました

2017/10/27 インフォメーション 武田病院グループ

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2017年度の武田病院グループ物故者追悼法要

1205名の御霊に安かれと祈りを捧げる


 武田病院グループ9病院の入院患者さん、特別養護老人ホームなど施設の入所者や各職場職員・家族で、ここ一年の間に逝去された方々の合同慰霊祭『武田病院グループ物故者追悼法要』が10月25日、京都市伏見区醍醐の真言宗醍醐派総本山醍醐寺金堂で厳かに営まれ、1205名の御霊に対して、心からの哀悼の意を捧げました。



 武田病院グループの武田隆男会長をはじめ理事者、9病院の院長や医師、看護師、青谷福祉会、悠仁福祉会、特別養護老人ホームの施設長ら110人が列席。入堂に先だって仲田順和百三世醍醐寺座主を御導師として金堂に向って御一礼、12人の職衆(しきしゅう)が経を唱えながら入堂後端坐され、本尊の薬師如来、日光菩薩、月光菩薩三尊の御宝前において法要が始まりました。

座主が打ち鳴らす鉦の音が堂内に響き渡り、職衆による物故者全員の御霊を安寧の世界にお見送りする理趣経(りしゅきょう)が読誦されました。御霊への和讃が堂内に満ちていく中を、武田隆男会長、武田隆久理事長ら理事者の焼香に続いて、各病院長、医師らも御霊に向って礼拝とともに香を手向け、物故者への追悼の誠を捧げました。



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 グループ全施設の物故者を読み上げる物故者廻向文と後讃、座主による親水が捧げられた後、武田隆久理事長が列席者を代表して御霊に深々と一礼。「本日、不幸にしてお亡くなりになられました1205名の御霊に対して、慎んで追悼の言葉を捧げます。病気の回復を願ってグループ各施設で養生をつくされたにもかかわらず、ご他界されました御霊に対しましては、医療に携わる者として誠に痛根の極みです。これからも研鑽を積み精進を続け、より良い医療を提供し続けてまいる決意を新たにしています。どうか安らかにお眠りください」と、深甚なる追悼の言葉を述べました。

 三祖宝号、廻向を詠じ終えられた仲田座主が、恒例となっている法話をされました。冒頭座主は、亡くなられた市川団十郎さんの後を受けて「全国骨髄バンク推進連絡協議会」の会長に就任されたエピソードを交えながら、「骨髄移植をして治った人が、『なぜ自殺をするのだろう』との問いかけに担当医が、『私は残念に思います』と、涙ながらに一人称で訴えていたのが印象的でした。武田病院グループの先生方も、一人称で患者さんや周囲の人々に呼びかけ、心を向けると患者さんはより安心し、信頼を一層深めていただけるでしょう。価値判断の難しい社会の中ですが、世の中の無責任な発言に惑わされることなく医療に邁進されんことを願っております」と話され列席者に法施されました。