金属アレルギーMETAL ALLERGY

金属アレルギー

アクセサリーや時計、ベルトのバックル、⻭科治療による詰め物などでアレルギー反応が起こる⾦属接触⽪膚炎の⽅に⾦属アレルギー検査を⾏っています。⾦属試薬を含ませたシール状のパッチを直接⽪膚に貼り、アレルギー反応が⽣じるかどうかを調べる検査です。
アレルギーの原因となる成分を⻑時間⽪膚につけ、意図的にかぶれを起こすことで、アレルゲンを特定することができます。

当院で⾏っている⾦属アレルギー検査は、15項⽬の⾦属に対するアレルギー検査を⾏うことができる、⿃居薬品株式会社の⾦属アレルギー検査試薬を使⽤しています。
結果はその⽇にわかるものではなく、判定に48時間後72時間後の診察が必要ですので、検査ができる⽇程を診察時に相談させていただきます。
その他パッチパネルS(佐藤製薬)を使った24項⽬のアレルゲンパッチテストも⾏っております。

金属アレルギー検査の項目

1 塩化アルミニウム 9 四塩化イリジウム
2 塩化コバルト 10 臭化銀
3 塩化第二スズ 11 重クロム酸カリウム
4 塩化第二鉄 12 硫酸ニッケル
5 ヘキサクロロ白金酸 13 塩化亜鉛
6 塩化パラジウム 14 テトラクロロ金酸
7 塩化マンガン 15 硫酸銅
8 三塩化インジウム

引⽤:『パッチテスト試薬⾦属』添付⽂書、⿃居薬品株式会社より

アレルゲンパッチテストについて

パッチテストパネル(S)は⽇本⼈で陽性になることが多い物質をチョイスしてシール状の製剤にした商品です。
ニッケル、ラノリンアルコール、フラジオマイシン硫酸塩、重クロム酸カリウム、カインミックス、⾹料ミックス、ロジン、ペルーバルサム、⾦チオ硫酸ナトリウム、塩化コバルト、p-tert-ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂、エポキシ樹脂、カルバミックス、黒⾊ゴムミックス、イソチアゾリノンミックス、メルカプトベンゾチアノールパラフェニルレンジアミン、ホルムアルデヒド、チメロサール、チウラムミックスの24項⽬を調べることができます。

保険適応

パッチテスト 21箇所以下の場合 1箇所につき16点
22箇所以上の場合 350点
薬剤費 パッチテストパネル(S)というものを使⽤した場合1,588点加算されます。

料⾦(健康保険⾃⼰負担割合3割の⽅)

5,810円(税込)

※初診料、再診料は別途頂戴いたします。

パッチテストの流れ

  • STEP01

    診察

    お悩みの症状をうかがいます。どのような症状で、どの部分にいつごろから発症しているかなどをお聞かせください。その上で、パッチテストのご予約をお取りいたします。

  • STEP02

    パッチテスト

    背中もしくは上腕に材料をのせたシートを貼ります。
    材料の準備にお時間がかかることが多いので、お時間に余裕を持っていただくようお願いいたします。

  • STEP03

    2⽇後判定(48時間後)

    パッチテストを⾏った2⽇後に改めて診察を⾏い、まず1回⽬の判定を⾏います。

  • STEP04

    3⽇後判定(72時間後)

    さらに3⽇後に診察を⾏い、最終的なアレルギー判定を⾏います。ただしアレルギーの出⽅には個⼈差があるため、異なるスケジュールでテストを⾏う場合もあります。あらかじめご了承ください。

  • STEP05

    7⽇後(3回⽬判定)

    ⾦属アレルギーは時間が経ってから発症することもあるため、7⽇後にもご来院いただき、最後の判定を⾏う場合があります。
    パッチを貼った部分の炎症、かぶれ状態から、アレルゲンとなる⾦属を特定します。