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TAKEDAInformationNews医療法人財団康生会武田病院新たな不整脈治療「パルスフィールドアブレーション」を導入しました不整脈治療において、従来の熱を利用したアブレーションは標的である心臓組織を変性させるのみならず、その周囲にある食道や横隔神経、肺静脈などを損傷してしまう合併症リスクがあります。こうしたことから、熱が発生しない「パルスフィールドアブレーション(PFA)」が注目を集めています。PFAはカテーテル電極に電圧をかけることで電場(パルスフィールド)を形成し、この電場が細胞に作用してアブレーション創(リージョン)を形成し、不整脈を抑えます。当院ではいち早くこのPFAを導入し、良好な結果を得ています。この他にも当院では、高周波やレーザーバルーンによる焼灼アブレーション、冷凍バルーンによるアブレーションはもとより、ペースメーカー/CRT-Pの植え込みや交換、リード抜去など、症例に応じた幅広い不整脈治療を行っています。術後数週間でしっかりと踵(かかと)をつけて歩く様子PulseSelectPFALoopカテーテル手技のイメージ提供:日本メドトロニック株式会社宇治武田病院脳性麻痺の児童を救う治療「SDR」を京都で初めて実施しました当院では、「治せる小児を救い、笑顔にしたい」という思いから2024年9月、脳性麻痺児の選択的脊髄後根切断術(SDR)を導入しました。SDRは20年程前から世界標準とされる治療ですが、日本では実施数・実施施設が非常に少なく、京都で初の試みとなりました。脳性麻痺で問題となるのが絶え間ない筋肉の緊張です。SDRは異常な興奮が伝わる神経のルートだけを選択しカットすることでこの緊張状態を解除します。術後は筋緊張が解け、足関節がやわらかくなり、踵(かかと)が地面に着くようになります。詳細は当院までお問い合わせください。宇治武田病院0774-25-2500(代表)05123TAKEDA