武田病院グループ:保険・医療・福祉のトータルケアを提供する京都の病院

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たけだ通信 No.92 (6月発行)

武田病院グループ理事長 武田隆久

武田病院グループ 〜地域の皆様の健康的な毎日の実現に向けた 予防・健診分野における武田病院グループの役割〜

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武田病院グループ 理事長
 武田 隆久

武田病院グループ
地域の皆様の健康的な毎日の実現に向けた
予防・健診分野における武田病院グループの役割

「Bridge The Gaps(橋をかけよう)」を基本方針に掲げ、地域の皆さまの健康を多方向から見据えた、総合的な医療を展開している武田病院グループ。
「健康づくり」という視点から、疾病の予防・早期発見に向けたさまざまな機能の整備にも力を入れています。

医療崩壊を防ぐカギは機能分担と連携の促進

この4月に診療報酬の改定が行われました。医師の技術料など医療サービスにあたる「本体部分」は0.38%のプラスとなったものの、薬や医療材料など「薬価部分」を含めた全体では0.82%の引き下げと、4回連続のマイナス改定になりました。その詳しい中身については割愛いたしますが、史上最大のマイナス改定となった前回と同様、医療関係者には大きな衝撃を与える内容となっています。

診療報酬の相次ぐマイナス改定や医師の不足、就労環境の悪化――など、医療を取り巻く環境は年を追うごとに厳しさを増してきています。こうした状況下にあって、地域医療を支えていくためには、今まで以上に質の高い保健・医療・介護サービスを効率的に提供できるシステムを構築していくことが不可欠となります。そのカギを握るのは、各施設間の役割分担と有機的な連携の推進にほかなりません。

武田病院グループでは、従前から医師や看護師、コ・メディカルといわれる医療専門職者がお互いの専門性を持ち寄ることで、効率的に質の高い医療を実現するチーム医療に積極的に取り組むとともに、各施設間に特徴を持たせたうえで機能の分化および地域連携に力を入れてきました。今後も「思いやりの心」という経営理念のもと、各施設それぞれの機能の充実を図ることはもとより、異なる専門分野を持つ複数の施設が有機的に連携していくことで、地域の皆様方の健康をサポートしていくための機能の整備、システムの構築に取り組んでいく所存です。


4月からはじまる

特定健診・特定保健指導

t-tsushin92.riji1.gifさて4月からは、新しく「特定健康診査(特定健診)・特定保健指導制度」もはじまりました。同制度は簡単に説明すると、健診によってメタボリックシンドロームおよび、その予備軍を見つけだし、該当する人たちに食事や運動といった保健指導を行うことによって、生活習慣病の発症を予防しようというもの。これにはメタボリックシンドロームを予防・解消することで、将来の生活習慣病を減らすと同時に、増大し続ける医療費を抑制するという狙いも含まれています。

武田病院グループでは、特定健診を医仁会武田総合病院・宇治武田病院・東山武田病院・精華町国民健康保険病院・宮津武田病院・城北病院・武田病院健診センター・柳馬場武田クリニック・ラクト健診センター(関連施設)の9施設、特定保健指導を宇治武田病院・東山武田病院・精華町国民健康保険病院・武田病院健診センター・ラクト健診センター(関連施設)の5施設で実施しています。
早期発見を実現する
健診部門の充実

"予防に勝る治療なし"と言われるように、病気は罹患しないに越したことはありません。また罹患した場合には、早期の治療が重要になります。この予防・早期発見・早期治療を実現するために武田病院グループでは、さまざまな活動に取り組んでいます。

そのひとつが健診部門の充実です。健診に関しては現在、前述の特定健診のほか、高度な医療・最新の技術を駆使して、人間ドックや定期健診等はもとより、PETに代表されるがん検診などを実施しています。もちろん疾病が発見された際には、グループ内はもちろん、他の医療機関とも連携するなど万全のバックアップ体制を敷いています。

このほか予防に関しては、医療法42条運動施設である疾病予防センターにおける運動指導と生活指導の実施や生活習慣病の発症原因となる栄養学や遺伝子などの基礎研究を通して、疾病予防と健康増進に役立つ情報を発信するタケダライフサイエンス・リサーチセンターの運営など幅広い活動を行っています。

地域医療をトータルに支えていくうえで、予防への取り組みは不可欠なもの。武田病院グループでは今後も地域の方々の健康への貢献という視点から、病気になる人を減らすための取り組みを推進していく方針です。
今後ともご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

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