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ワンポイントフィットネス

毎日のちょっとした運動で、皆様の健康な生活をサポートいたします。 さあ、生き生きライフを目指して、体を動かしましょう!

※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点のものであり、現在は変わっている可能性があります。

2016.03.01 歩くスピードは第6のバイタルサイン/たけだ通信109号より

医仁会武田総合病院  疾病予防センター  科長代理 黒瀬 聖司

 「人は足から老いる」という言葉を耳にしたことがありますか?加齢とともに足腰が弱くなると、歩き方に以下のような特徴が出てきます。

  • 歩幅が狭くなる
  • すり足になる
  • 片足で立っている時間が短くなる
  • 前傾姿勢になる
  • 腕の振りが小さくなる
  • 左右の足幅が開いてくる

 1m/秒以上の速さで歩いている方は、入院の可能性や傷害リスクが低く、ADLも自立している方が多いのですが、1m/秒未満になると転倒リスクが高くなります。一般的に青信号の内に横断歩道を渡り切れる速さは約1m/秒といわれていますが、皆さんは渡り切れていますか?

 バイタルサインとは、血圧、脈拍、呼吸、体温、意識レベルなどの人間が生きている状態であることを示すものです。近年、健康科学の分野では歩くスピード(歩行速度)が「第6のバイタルサイン」として考えられるようになってきました。人は二本足歩行で、動いて生命活動を維持します。すなわち、人間である以上、「歩く」ことが生きる上での重要な指標になるのです。

 当センターで運動療法を継続している65歳以上の高齢者の歩行速度を測定したところ、上肢・下肢筋力、バランス能力、柔軟性などの多くの体力要素や日頃の歩数と関連していました。その中でも、強い関連があったのが、下肢筋力とバランス能力でした。つまり、歩くスピードが速い方は、下肢筋力とバランス能力が高いということです。そこで、今回は膝が痛い方でもできる下肢筋力のトレーニングとバランストレーニングを紹介します。

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