Q.どのような治療法ですか?
経尿道的腎尿管砕石術(TUL)は、腎や尿管の結石に対して、尿道から尿の通り道を逆に進み、内視鏡で結石を確認しながら直接レーザーや空気圧縮装置といった破砕装置で結石を破砕し、体の外へ摘出する治療法です。当院では、年間200例の治療を行う主要手術であり、有効性、安全性ともに良好な成績です。

内視鏡で確認しながら破砕した結石を取り出すことができる
Q.どのような利点がありますか?
砕いた後に結石を体の外へ摘出するので、一気に結石の除去が可能です。
Q.欠点はありますか?
後述いたしますが、入院・麻酔が必要です。また、手術1週間前に、あらかじめ尿管ステントという管を尿管内に埋め込むひと手間が必要ですが、この手技を行うことで手術の安全性が高まります。
Q.適応となる結石は?
大きさは直径5mmから20mmまでの結石が適応しています。破砕装置は硬い結石でも十分対応可能です。20mm以上の結石でも行うことは可能ですが、2、3回に分けての治療となることがあります。
Q.手術時間はどれくらいですか?
合併症が少ないとされる1時間30分以内を目安に行います。
Q.麻酔は必要ですか?
基本、全身麻酔で行います。
Q.外来でも施行可能ですか?
入院で施行いたします。

次回は経皮的腎結石破砕術(PNL)について、
詳しくお話いたします。