武田病院グループについて

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ヴィラ稲荷山

令和6年度事業計画

1.基本理念

 武田病院グループの経営理念である「思いやりの心」をもって、常にサービスを受ける側の立場に立った“手のぬくもりのある介護”を提供するとともに、「利用者に信頼されるヴィラ稲荷山」、「地域社会に信頼されるヴィラ稲荷山」、「職員相互が信頼し合うヴィラ稲荷山」の実現に向け、行動できる人財の確保および育成と定着率の向上を目指す。

また、「その人らしい暮らし」の充実のため、各専門職の質をさらに高める研修機会の確保と実践に即した人財育成を計画的に行い、働きやすい職場づくりの推進のため、AIやICT機器のさらなる活用、超過勤務時間5時間未満への削減や有給休暇取得率70%以上を達成させるなど先進的な取組みを継続的に進める。また、感染症予防対策の徹底、介護事故や交通事故などの重度事故防止に向けた対応力の強化により、各専門職が専門性を最大限に発揮し、多職種協働のチームで迅速かつ適切な切れ目のないケアを行うことで質の高いサービス提供を継続していく。

“地域社会に信頼されるヴィラ稲荷山”として、今年度も引き続き地域住民への集いの場の提供や地域のイベントへの参加等、”顔の見える関係づくり”を重視し、高齢者の買い物支援などの地域のニーズの把握と地域関係者などとの柔軟な連携、実践を進めていく。

(1)法令遵守を徹底し、安定した事業活動を展開する。

(2)人財の確保と育成・定着を目的とした“働きがいのある職場づくり”を目指す。

(3)“地域に根ざした施設づくり”を目指し、地域社会における高齢者福祉サービスの大規模多機能な拠点として地域福祉の向上に役立ち、地域住民の期待に応えられる施設運営を推進する。

(4)利用者の個別性を重視し、その方に合った質の高いサービスを提供する。

(5)危機管理意識をもち、集団感染・介護事故・交通事故を未然に防止するとともに、安心・安全な施設運営に努める。

 

【中期計画】

  • (令和6年度から令和8年度)
  • (1)有事の際に備えたBCPシミュレーション訓練およびブラッシュアップに向けて取り組む。

(2)施設の特色を活かした介護人財の確保(介護福祉士率80%以上)および部署間の連携による育成と定着率の向上。

(3)眠りSCANの活用による事故発生率の低減と、ハナスト(通信機器)の活用による業務負担の軽減。

  • (4)施設設備・備品の計画的な更新。
  • (5)福祉施設でできる新たなSDGsに取り組む。

【長期計画】

(令和3年度から令和8年度)

(1)感染症や災害への対応力・連携力強化の推進。

(2)次世代を担う介護人財の確保および中堅職員の育成と定着。

(3)AIやICTテクノロジーの活用を通じた業務効率化、業務負担軽減の推進。

(4)買い物支援など地域のニーズに応じた事業の継続(買い物支援バスこんこん)。

(5)老朽化する施設の保全整備と省エネルギーの推進。

2.事業種別利用者数値目標

特養 短期 通所介護 居宅介護支援 訪問介護
年間平均感動率 97.5% 90.0% 44.0件/1人 常勤換算値
×4.5人
1日平均入所(利用)者数 117.0人 31.5人

3.事業種別事業計画

【特別養護老人ホーム】

□ 基本方針

 その人らしい暮らしの実現に向け、“わたしらしく~ともに歩んでいく~”のテーマのもと、多職種協働でのチームケアを強化し、いかに入居者や家族の思いを尊重し、かつ安全面に配慮した生活支援を実践するのかを専門職間で検討することで、個別ケアの実践と質の高いサービス提供を目指す。

□ 重点項目

  • (1)健全で安定した事業活動の展開

新たにICT推進委員会を設置し、介護ロボットやICT等の機器活用(ハナスト記録による入居者との寄り添う時間の創出、眠りSCAN<睡眠や健康状態の把握・分析・生活改善>による転倒・転落の重度事故予防と成功事例の他施設展開、摂食嚥下機能評価による口腔機能改善と肺炎防止、移動・移乗支援型機器スカイリフトによる安心で快適な介護の提供)により生産性の向上につなげる。

  • (2)ケアの質と利用者満足度の向上

安全・安心な生活環境の提供と、外出や行事企画等の推進による楽しみの充実。

(3)人財の育成と定着

働きやすい職場環境の推進(有休取得率70%以上、離職率8%未満、新人および中堅職員の定着と後進育成)、上位認証制度取得によるイメージアップと、魅力発信による職場環境改善から見える化の推進(京都府福祉職場組織活性化プログラムのキャリアパスと人財育成のポイント向上)。

(4)危機管理の徹底

感染拡大防止による標準予防策の徹底と推進。リスクマネジメント能力の向上、原因不明な骨折の防止。

  • (5)連携重視(地域・医療・職員)

地域住民との交流機会の促進(各種イベント活動の再開と積極的参加)。

 

【短期入所生活介護・介護予防短期入所生活介護】

□ 基本方針  

 介護が必要になっても、住み慣れた地域で365日安心して暮らせる「京都式地域包括ケアシステム」の一環として、在宅での生活が継続できるための介護者の負担軽減といった短期入所生活介護の役割、目的を認識し、利用者および家族の多様なニーズに応えられる質の高いサービス提供を目指す。

□ 重点項目

(1)ケアの質と利用者満足度の向上

利用者・家族のニーズに沿った個別ケアの実践および外出や行事企画等の推進による、利用者の活気ある生活と楽しみの充実。

(2)人財の育成と定着

働きやすい職場環境の推進(有休取得率70%以上、離職率8%未満、新人および中堅職員の定着)およびICT機器(眠りSCANやハナスト記録)の活用による業務の効率化。

(3)危機管理の徹底

感染拡大防止による標準予防策の徹底および重度事故を未然に防ぐための、”ほっ”と報告書やインシデントの再発防止対策の周知徹底。

(4)連携重視(地域・医療・職員)

柔軟な受入体制の強化および居宅介護支援事業所との連携を強化。

【通所介護・通所介護相当サービス】

□ 基本方針

 利用者が在宅生活を継続できるよう、利用者個々のニーズやADL(日常生活動作)およびIADL(手段的日常生活動作)の向上を目指す。そのために、日々の生活を利用者、家族、ケアマネジャーや関係サービス機関と連携を図り、利用者の情報を適宜共有できるように努める。また、利用者の暮らしに寄り添った個別機能訓練を提案し実践する。

 

□ 重点項目

  • (1)健全(法令遵守)で安定した事業活動の展開

年間平均稼働率90.0%を目指し、毎月の居宅介護支援事業所への営業活動の実施およびSNSを活用した効果的で魅力が伝わる情報の発信。

(2)人財の育成と定着(働きがいのある職場づくり)および連携重視

中堅職員の定着(超過勤務5時間以内、所属長・各職員が、正規の勤務時間内にデスク業務が行えるよう勤務を調整)

業務改善の実施と評価、それに伴うカンファレンスの実施およびデイサービス会議内での認知症・感染症などの勉強会を開催。

(3)危機管理の徹底(予防および発災後の事業継続)

交通事故0件に向け、適正な運行管理と年2回の運転講習の実施。

(4)ケアの質と利用者満足度の向上

利用者個々の目標をより具体的なものとし、ADL維持加算(Ⅱ)の算定の継続を目指す。また、利用者の生活環境を把握するため、利用者宅の危険箇所等の写真撮影を行い、ケアカルテ内で情報を共有し、日々の介護に活かす。

【居宅介護支援】

□ 基本方針

自立支援、介護予防の視点を持ち、利用者個々の目標を明確にした質の高いケアプラン作成を継続して目指す。伏見区深草支所管内においては、イベント参加や認知症サポーターを増やす、対象者には個別避難計画の策定、買い物支援などの地域貢献ができるよう、施設と共に取り組んでいく。また、事業の実施地域のメリットを活かし、伏見区深草支所管内のみならず、東山区・南区・下京区における医療機関、介護サービス事業者、地域包括支援センターと顔の見える関係を構築するため、事業所連絡会、地域ケア会議、事例検討会等に参加する。 

□ 重点項目

(1)人財の育成と定着

有休休暇取得(取得率70%以上)を奨励し、リフレッシュできる職場環境づくりに努めるとともに、一人当たり年間3回以上の外部研修に参加し、知識の向上を図る。

(2)ケアの質と利用者満足度の向上

参加した研修内容を他職員に伝達し、ケアマネジメントの質の向上を図るとともに、日々のモニタリングや顧客満足度調査を実施することにより利用者満足度向上に努める。

(3)連携重視(地域・医療・職員)

行政、地域包括支援センター、施設との連携による買い物支援バスを活用する。    

(4)健全で安定した事業活動の展開

目標給付管理件数達成のため、近隣の地域包括支援センターへの受け入れ可能状況を伝え、連携を図る。   

(5)危機管理の徹底

居宅訪問による交通事故・違反を防止するための資料、”ほっ”と報告書を作成するとともに、災害に備えた事業運営ができるようBCP訓練、研修の参加、対象者の個別避難計画を作成する。

【訪問介護・訪問介護相当サービス】

□ 基本方針               

 利用者の意見、意思を尊重し、尊厳と思いやりの心をもって、利用者の立場に立った訪問介護サービスを行う。また、サービスの提供に当たっては、住み慣れた地域でいきいきと安心して暮らすことができるよう、関係機関と手を携えながらしっかりと取り組むことで、利用者の心の支えとなり、日常生活を維持および改善できるよう要介護・要支援状態の軽減若しくは悪化の防止に努める。

  災害、感染症発生時にもBCPに沿って事業運営を継続し、利用者の普段どおりの暮らしの維持に努める。

□ 重点項目

  • (1)健全(法令遵守)で安定した事業活動の展開

在宅生活が継続できるよう重度要介護者の受入を積極的に行い、カンファレンスを実施し、 個々のサービスの質および満足度の向上を図る(特定事業所加算Ⅰ算定)。

1日平均訪問件数(一人当たり)4.5件以上を確保するため、関係機関との連携強化を図り、新規利用者および臨時や振替利用の獲得など柔軟な対応に努める。

地域のニーズに合わせ、土曜日の営業を開始し、新たな利用者の獲得を目指す。

(2)危機管理の徹底

 “ほっ”と報告書を活用し、事故予防および業務改善、利用者の生活環境改善に努める。

 感染症等の発生に対しては、利用者および職員の命と健康を守ることを最優先に、感染予防対策を徹底し、自らの体調管理にも努めるなど危機管理意識の向上を図るとともに、BCPに基づき、施設内および関係機関とも連携の上、迅速、適切に初動対応等を行い、利用者の普段どおりの暮らしの維持に努める。

(3)ケアの質と利用者満足度の向上

併設の特別養護老人ホームとの連携によるケアの質の向上に努めるとともに、利用者満足度アンケートから課題を分析し、改善を行い、満足度向上につなげる。

(4)人財の確保・育成および定着(働きがいのある職場づくり)

キャリアパス(ステップアップシート)を活用し、介護技術・知識の向上を図るとともに、部署内研修の実施や外部研修の積極的な参加により、統一したサービスの提供と情報共有に努める。また、働き方改革を踏まえ、有給休暇取得の促進および超過勤務時間の削減に努め、心身のリフレッシュやモチベーションの維持向上ができる働きやすい職場環境づくりを行う他、施設内の経験豊富な介護職員の中から新たな訪問介護員を発掘し、人財確保に努める。

 

※また詳細は添付の「令和6年度 ヴィラ稲荷山事業計画」をご覧ください。