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認知症の人が地域で安心して暮らせる「共生社会」の実現を目指す活動武田病院グループ本部福祉介護部小林啓治認知症基本法が施行され2年が経過し、「新しい認知症観」が着実に浸透しつつあるのを感じます。行政においては、単なるサービス提供の計画づくりに留まらず、「認知症の人の声を起点」として施策を立案・評価する「本人参画」の姿勢が強調されるようになりました。特に変化があったのは事業者です。診断直後の「空白の期間(第一の入口問題)」を埋めるための伴走型支援や、多職種が連携する「地域包括ケアシステム」の深化が進んでいます。また、京都府では「認知症にやさしい異業種連携共同宣言」を策定。様々な業種の企業が賛同(令和7年10月23日現在149企業)し、認知機能の低下に備える社会づくりなど、幅広い活動が行われています。私たちは、認知症を「人生の終わり」ではなく、「新たな希望を持って暮らし続けるプロセス」であると捉える社会を目指します。京都認知症総合センターによるワンストップ支援1階にある認知症専門の「京都認知症総合センタークリニック」で診断を受けた直後に、同じ建物の2階にある認知症カフェにつなぐことで、当事者やご家族が「診断はついたが、何をすればよいかわからない」と立ち止まってしまう「空白の期間(ケアの空白)」が発生することを防いでいます。専門職が常駐し、初期段階から切れ目ない相談・交流の場を提供する伴奏支援を行っているのが大きな特徴です。具体的な3つの柱となる活動認知症カフェでは趣味やサークル活動(手芸、カラオケ、麻雀など)に加え、専門的なプログラムを定期開催しています。オレンジドアノックノックれもん(本人・家族相談窓口)取組み認知症本人と家族が自ら相談員となり、同じ悩みを持つ人たちの声に耳を傾けるピアサポート活動です。実績2018年10月から月2回の開催を継続しており、これまでに40名以上の認知症本人が参画し、延べ参加人数は500名を超えています。作業工房ほうおう取組み若年性認知症の人を中心に、社会参加と就労支援を目的としたものづくり活動です。実績オーダーメイドの木工作品などを企業や介護事業所から受注・納品しており、活動を通じて対価(謝礼)を得る仕組みを構築しています。認知症本人・家族・支援者教室取組み2021年4月から開始され、専門医や多職種も交えて、認知症への正しい理解を深める学びの場を提供しています。12TAKEDA