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京都新聞週間Iru miru 健康通信 武田病院 心不全センター長 木下 法之 「心不全」

2021/04/19 メディア 武田病院グループ

※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。


takeda_kinoshitadr.jpgのサムネイル画像武田病院 心不全センター長 木下 法之 「心不全」

 心不全って?

 心不全は、心臓の動きや機能に異常が生じることで全身の血液循環が滞ってしまう状態のことで、急性心筋梗塞や過度のストレスで急激に心臓の働きが低下する急性心不全と、心不全の状態が長期的に続く慢性心不全に分けられます。症状は、原因や重症度によって異なりますが、息切れや呼吸困難などの強い症状が突然現れる一方、動作時の息切れや動悸など少しずつ現れます。

 なぜ心不全は大問題なの?

 現在、心不全は心臓病の最大且つ最終的な大問題になっています。その要因として、①日本人の高齢化(75歳以上の高齢者から多く発症するため)②心不全の原因となる数多くの心臓病があること③心不全を誘発する病因が、心臓病以外の疾病が関係していること④心不全を誘発する要因に生活習慣、食事、運動、仕事、住まいといった日々の生活に関わる社会的要因・項目がふくまれ、徐々に身体活動が低下すること⑤心不全を繰り返し、入退院を繰り返すこと が挙げられます。特に高齢の心不全患者さんは、再び心不全を起こして入院するたびに全身状態が徐々に低下し、入院前の状態に回復することが非常に困難となります。

 チーム医療の必要性

 以前は、心不全の患者さんは絶対安静だと言われていましたが、最近は心不全で入院した患者さんが寝たきりにならないように、一日でも早く心臓リハビリテーションを開始します。また、回復期や退院後も適度な運動を続けることで、心不全悪化による再入院を防ぐことができます。心臓の機能回復や維持を目的とするほか、医師や看護師、薬剤師、健康運動指導士、管理栄養士、臨床工学技士、ソーシャルワーカーなどの専門職が「チーム医療」で介入することで、一人で管理しづらい患者さんをサポートします。武田病院でも2021年4月より「心不全センター」を開設し、多職種が一つのチームとなって心不全の急性期治療の迅速化、あるいは、開業医の先生方や病院との病診・病病連携の充実、心不全の予防活動に取り組んでいます。多職種のスタッフが包括的なアプローチを行い、患者さん一人ひとりに寄り添いながら積極的に支援をしていきたいと思っています。