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京都新聞週間Iru miru 健康通信 百万遍クリニック 院長 重富 博之 「PCR検査」

2021/03/29 メディア 武田病院グループ

※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。


整形外科 重富博之部長01_採用.jpg百万遍クリニック 院長 重富 博之 「PCR検査」

 PCRってなに?

 PCR検査のPCRとはPolymerase Chain Reactionの頭文字を取ったもので、「ポリメラーゼ連鎖反応」という意味の言葉です。ポリメラーゼとは、身体の中にあるDNAもしくはRNAという遺伝子が増幅する時に働く酵素のことです。

 どんな検査なの?

 具体的にはまず準備としてDNAを検体(唾、鼻腔粘液)から分離します。

①検体となるDNAを含んだチューブを90°C以上に加熱すると、2本鎖だったDNAが変性し、1本ずつの鎖に分かれる

②今度はチューブを60℃ほどにまで急速冷却し、1本鎖のDNAとプライマー(複製したい配列と対になる配列を持った、人工的な20塩基ほどの鎖のこと)を結合させる

③プライマーが分離せず、かつ、DNAポリメラーゼが化学反応を起こしやすい温度まで再度加熱する(60℃〜72℃ほど)

④DNAが合成されるまで、温度を保つ(1〜2分ほど)

⑤ ①から④までを1つのサイクルとして、これを通常は最高で35サイクルほど行い、DNAの断片を増幅させる

 ざっくりいうと、増やしたいDNAをバラバラにして、その半分と人工的に作ったプライマーを結合させることで倍々にDNAを増やしていく、という感じです。2本鎖のDNAを分離させて1本鎖にするので、1本鎖が2本になります。プライマーがそれぞれの1本鎖を補うように結合すると、2本鎖のDNAが2つできることになります。上記のサイクルを繰り返していくことで1が2に、2が4にと倍々に増やすことができます。これを35回行えば2の35乗となり、その数は約343億ととてつもない数になります。

 ウイルスの培養というと、シャーレや試験管の中で生きたウイルスを研究者や専門家が研究室に閉じ籠もって数日や数週間など、長い時間をかけて増やしていくようなイメージがありますが、PCRではそのような長い時間はかかりません。新型コロナウイルス感染症の検査の場合も、増やしたDNAの中に新型コロナウイルスがいれば陽性、いなければ陰性という結果になります。

 当院では別棟の検査室にてPCR検査を行うことができます。検体採取(唾、鼻腔粘液)も別室で感染管理に注意を払って行っているために安全で早期に感染の有無を確認することができます。