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すこやか健康相談 医仁会武田総合病院 神経内科 副院長 神田 益太郎 「むずむず脚症候群について」

2017/10/11 インフォメーション 武田病院グループ

※医師やスタッフの肩書き/氏名は放送時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。


むずむず脚症候群について

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医仁会武田総合病院 神経内科 副院長 神田 益太郎



むずむず脚症候群はどんな病気ですか?

多くの場合はお布団に入っている時、あるいは、椅子に座っている時など、脚を動かさないでじっとしていると脚に"むずむず"とする不快な感覚がでてくる病気です。ひとによっては"むずむず"ではなく、"だるい"、"火照る"、"ちくちくする"、など、いろいろな不快な感覚で表現されることがあります。

むずむず脚症候群はどのような特徴がありますか?

脚の不快な感覚は安静時に出現しますが、歩くなどの動作によって症状が消え、歩行にはまったく支障がないことが大きな特徴です。手足の神経に異常があれば動作や歩行に支障がでると思いますが、むずむず脚症候群では真逆です。その他、症状は午前中よりも夕方から夜にかけて強くなること、不快感のため脚を動かしたいという強い欲求がでてくることです。

むずむず脚症候群で困ることは何ですか?

脚を動かしたいという強い欲求は、日中であれば脚を動かしたり歩いたりすることで改善しますが、お布団にはいってから脚を動かしていては眠れませんので、不眠で悩むことになります。

むずむず脚症候群になりやすい人はありますか?

高齢者が多いのですが、若い人の場合は遺伝もあるようです。鉄分が欠乏すると症状が出やすくなると言われており、特に女性は生理の関係で鉄欠乏性貧血になりやすいため多いようです。その他、パーキンソン病や人工透析をしている人に症状がでやすいようです。

むずむず脚症候群はどうしておきるのですか?

むずむず脚症候群はエックボーンが1945年にレストレスレッグス、すなわち、静止しない脚としてまとめました。その後研究が進み、脳の中の神経の興奮を伝えるドーパミンという物質が足りないために症状がでるのではと考えられるようになりました。そのような理由からパーキンソン病の人、あるいはパーキンソン病予備軍の人になりやすいことが理解できます。また、ドーパミンに鉄が関係していることから、鉄欠乏性貧血もなりやすい原因と考えられています。

むずむず脚症候群の治療はできますか?

鉄分不足が原因となっていると考えられる人には鉄分を補充します。そうでない場合、主に抗パーキンソン病薬と抗てんかん薬の2つの系統のお薬が有効です。室内環境を過ごしやすい状態に保つこと、就寝前の脚のストレッチやマッサージ、ウォーキング、また、テレビ鑑賞や読書の際のエアロバイクも治療的効果があります。

最後にリスナーさんへむずむず脚症候群についてまとめ的にお願いします。

むずむず脚症候群は、医師の中にも病気自体があまり知られていません。MRIなどの検査をしても異常が認められないため、ドクターショッピングされることもまれではありません。あるいは、多くの場合、症状が軽いため病院へ行っていない「隠れむずむず脚症候群」の可能性があります。"脚が"むずむず"してじっとしていられない。"、"夜、寝床に入っている時に症状が起きやすい。"、"歩いたりして脚を動かすと症状が治まる。"、このような場合はむずむず脚症候群を疑って下さい。むずむず脚症候群は、筋肉や皮膚の病気ではありません。脳や脊髄に関係する病気ですから、神経内科医あるいは睡眠専門医に相談するようにしましょう。