武田病院グループ年報 2023 第35巻
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573Dマッピングシステム武田病院武田総合病院J&J Biosense Webster CARTO 3 システムGEヘルスケアジャパン 超音波診断装置 Vivid q 平成27年3月アブレーション治療において最も重要なことは、全てのカテーテルを正確に視覚化すること、そして心臓の解剖を迅速に視覚化し不整脈の機序・基質を明確に視覚化することです。このシステムは磁気センサー付カテーテルを利用し位置の検知を行うだけでなく、GPSシステムを応用し3次元で絶対位置を同定することが出来る不整脈治療の新しいイメージングシステムです。予め撮影した左房CTデータと超音波診断装置のデータを合成することで、環境に左右されない平均誤差1mm以内の精度を実現しています。磁気を利用することにより、手技中に被曝するX線量の軽減が期待されます。脊椎外科手術用装置武田病院ダネック 脊椎内視鏡下手術システム/MED (Microendoscopic discectomy) METRxシステム 平成28年1月中等度以上の椎間板ヘルニアや軽度の腰部脊柱管狭窄症の患者さんに使用します。全身麻酔下で患部に約2㎝弱の円筒状の器具を設置しこの円筒内から、骨 ・ 靭帯 ・ 椎間板ヘルニア等の処置や神経の癒着剥離操作を行います。筋肉組織への損傷が少なく術後の疼痛が少ないことから、約1週間の入院で対応が可能です。この手術には安全性を高めるため顕微鏡を併用したり、内視鏡用に開発された神経を刺激しにくい専用の手術器材を使用します。 武田病院ウィノバジャパン 経皮的椎間板摘出術システム/PED(percutaneous endoscopic discectomy) Wolf System 平成27年10月PED(経皮的内視鏡下椎間板摘出術)は、最小低侵襲の腰椎椎間板ヘルニア摘出術です。この手術は局所麻酔により内視鏡を用いた手術のため神経に触れることなく安全な手術が可能です。出血量が少ない、感染のリスクが低い、呼吸器系の合併症も少ないなど多くのメリットがあります。また傷口は6mm〜8mm程にとどまり、手術時間も1時間ほどで行いますので手術当日に歩行を開始し、翌日には退院可能です。ADLの保持、社会復帰が早期に行えます。武田病院ニューベイシブジャパン 神経モニターシステム NVM5 平成27年10月脊椎や腰部など繊細な手術を行う際、神経損傷などのリスクを回避するために使用します。この装置は自発的、意図的、または刺激によって誘発される生体電位を導出及び解析し、音 ・ 色 ・ 数値 などで視聴覚的に判断できる情報を術者に提供することが出来る装置で、手術の安全性をより高めることが出来ます。宇治武田病院メドトロニック 脊椎外科手術用ナビゲーションシステム Stealth Station S7 平成26月10月術中の外科用X線装置からの画像を基に、ナビゲーションを行い椎弓根スクリュー等の進入度などの情報を、リアルタイムに認識することができる器械です。これにより、術者が目視出来ない或いは、部位のポジションが判断しにくい術野での正確な目的病巣へのアプローチを助けるほか、手術時間の短縮、最小侵襲手術も可能になります。※キヤノンメディカルシステムズへの社名変更前の導入機器については、東芝にて記載しています。腎盂・膀胱ファイバースコープシステム武田病院オリンパス 腎盂・膀胱ファイバースコープシステム VISERA ELITE 令和5年4月明るさアップによるNBI観察の視認性向上、安定した色再現性と低ノイズ化を実現しております。軟性膀胱鏡CYF-VHAは、HD画像で高精細な画像を提供することで外来における膀胱鏡検査に大きく貢献致します。また先端部の照明レンズを斜めに配置し、テーパー面を滑らかにする事でスコープの挿入性の更なる向上と、低侵襲化にも貢献致します。消化器内視鏡システム武田病院オリンパス 消化器内視鏡システム X1 令和4年9月消化器内視鏡検査を行う際はより鮮明な画像が求められ、本装置は従来からあるNBI・AFIに加え、診断及び治療で有用と考えられるTXI、RDIの2つの観察機能を搭載し、拾い上げから治療まで幅広くサポートすることが可能となっております。今回のシステムは5LEDを採用することにより色再現性が向上しており、またランプ交換が不要になっている事から環境にも優しい機器となっております。微小循環障害評価システム武田病院アボットジャパン COROFLOWカーディオバスキュラーシステム 令和5年2月本システムとPressureWire Xにより、FFRだけではなくCFRやIMRといった包括的な冠動脈の機能的評価によって、これまで診断することが難しかった微小循環障害に関連する「胸の痛み」の原因を明らかにし、医師の臨床判断を支援することが期待されます。2023年にはJCSガイドラインフォーカスアップデート版が発表され、侵襲的なアプローチでのCMD診断がクラスⅡa、レベルBとして推奨され、現時点で唯一、ワイヤーベースによるCMD診断が可能なツールとなっております。

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