ナーシングメッセージ

i-padを使用した「つながっtel」面会

日本緩和医療学会等が発表した新型コロナウイルス感染関連の調査結果によると、全国の緩和ケア病棟の98%で「面会制限」が行われていました。当院も面会による感染リスクを低減するために必要な措置であると判断し、4月から「面会制限」に踏み切りました。
これは緩和ケア病棟に勤務して5年目の私にとっても初めての経験です。患者さんの「家族に会えない辛さ」を目のあたりにし、面会制限を行っていることに苦悩しながら日々のケアを行っていました。

そうしたなか、直接面会なしにコミュニケーションを支援する取り組みとして、i-pad を使用しての「つながっtel」面会を患者支援室が中心となって開始しました。


80代の患者さんは、見たこともない画面から現われたご家族の笑顔に驚かれながらも安堵の笑みを浮かべられ
ました。ご長男さんから初任給でのお花のプレゼントを贈られた50歳代の患者さんは、タブレット画面に映るご長男さんから「お父さんありがとう!」と言葉をかけられて大粒の涙を流されました。とりわけ、「人生の最終段階」を患者さんとご家族が一緒に過ごすことはとても大切です。直接、お会いできない中ではありましたが、何とか患者さんとご家族をつないで同じ時を過ごしていただく取り組みとなりました。


1ヶ月で約50件の面会をご支援し、ご活用された患者さん・ご家族皆さんに喜んで頂きました。
私たちにとっても、患者さんの笑顔や喜びの涙は何よりの癒しのプレゼントとなりました。

今後も訪れるであろう、第2波・第3波に備え、直接ご面会ができない状況であっても患者さんとご家族が可能な限り繋がることができるよう、私たちも努力しながら関わってまいります。

稲荷山武田病院 緩和ケア病棟 看護師
羽生 奈緒子

 

たけだ通信116号より(たけだ通信をみる

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