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形成外科

診療科指針

1.形成外科は体表面に関係した、手術を中心とした治療再建外科的な面があります。当科は『よりきれいに』『より機能的に良好に』『より安全に』がモットーです。

2.形成外科は、もともとQOL中心の科です。治療に際しては、インフォームド・コンセントを徹底し、患者様が『もし自分の家族や自分自身だったら』どうして欲しいかと考えて治療にあたります。

3.形成外科は新しい科で、多くの新しい技術や方法が報告されていますが、それらから『その患者様にとって最良のもの』を選択し、またそのような情報の発信源に成れるように努めています。(『最近の主な論文発表』をご参照下さい)。また、当科では痛みの少ない局所麻酔で手術しています。

4.他科との併診・協力を通じて総合病院の形成外科としての特色や利点を生かした診療を行っており、それを進めます。

診療体制

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外来担当表はこちら

前田 健志
部長
陳 貴史
医長

形成外科で扱う疾患

形成外科の内容は、おおむね以下のように分類できます。

  • a) 顔面外傷
  • b) 悪性腫瘍切除(乳ガンなど)後や外傷後等の再建
  • c) 手足や顔面,躯幹など体表面のからんだ先天異常
  • d) 切断指等の手足の外傷
  • e) 微小血管外科手技を用いた遊離組織移植
  • f) 皮膚・皮下腫瘍や皮膚損傷(外傷・熱傷など)
  • g) 瘢痕拘縮・ケロイド
  • h) あざ・しみ
  • i) 美容外科

その他、日本形成外科のホームページにも形成外科に関する説明などがございます。

専門性

当科では、皮膚腫瘍・皮下腫瘍(良性および悪性)の治療、顔面外傷、眼瞼下垂、ケロイド・瘢痕拘縮などを多く手がけています。

顔面外傷に関しては、(2000年~の医仁会武田総合病院時代から)武田グループのすべてと近隣の医院・病院様、地域の患者様に対応してきましたので、京都府トップレベルの治療実績です。

当院は、幸い頭部、顔面領域に関しては脳外科・眼科・耳鼻科・口腔外科や、すぐれた常勤医が揃った総合病院であり、顔面外傷に広く対応可能です。

皮膚がんや皮膚潰瘍などの再建手術に関しては、全ての種類の皮膚移植のエキスパートで、皮弁移植も熟練しています。(最も柔らかく厚みがあり、術後の縮みがなく色素沈着も少ないPSVN植皮:含皮下血管網全層植皮 から~ 皮膚採取部への負担が最も少ない、極薄パッチグラフトまで。)

皮弁移植に関しては、局所皮弁、動脈皮弁の経験が豊富です。(個別の経験数は『診療実績』をご参照下さい。)

又、手術・処置の繊細な切開や焼灼に、早くから高周波メスを使用し、より組織に愛護的な手技、より美しい治療結果をめざしています。

外来担当表

前田部長・陳医長が、火曜午後と木曜午後、土曜午前。(外来診察日は「診察」を行っており、手術は診察した上での予約制になります。)

診療実績

宇治武田病院形成外科は、医仁会武田総合病院形成外科から移転して日が浅い('08年10月現在で半年)ですので、医仁会武田総合病院形成外科での診療実績を記載します。(2005~2007年、前田部長の執刀・指導のもとに主な手術が行われておりました。その点に関しては「医者がすすめる専門病院」兵庫京都滋賀版ライフ企画 刊をご参照下さい)

年間初診患者数約1000人、年間手術件数約600例

顔面骨折手術例は年間約20例。高速64列マルチスライスCT等を用い、3方向の断面および3次元像を描出し、診療の説明にも用いています。プレートや人工骨による硬組織再建を行い、咬合(噛み合せ)が問題となるときは歯科口腔外科と連携して治療しています。

皮膚軟部悪性腫瘍は年間約30例、基本的に術中迅速検査も併用し、フォローアップを行い、取り残し・再発は殆どみとめていません。必要に応じセンチネルリンパ節生検も施行しています。

瘢痕拘縮・肥厚性瘢痕・ケロイドは、Z形成術などの瘢痕拘縮形成術・薬物療法・装具による治療などを適宜併用。年間手術症例は約20例。

褥創は、チームでの褥瘡回診を行いながら診療。難治製潰瘍は極力患肢温存をめざし、皮弁・植皮による創閉鎖に努めています。年間手術件数30例前後。

植皮術は含皮下血管網全層植皮を中心として、全層・分層・パッチ・メッシュの全種類を目的に応じ使い分けています。

最近の主な発表(論文など)

(1)深部から生じる褥瘡 臨床例とポケット形成に関する考察
褥瘡会誌8(2):195~202, 2006 前田健志   
日本で最初にdeep tissue injury の臨床例を詳細に報告・考察し、褥瘡予防~診療に一石を投じた論文
(2)Le Fort 型骨折を合併した多発顔面骨折症例の検討
京都医学会雑誌 55(1):109~114, 2008 葛西洋介 前田健志 他
‘01~07年で手術を要した76例の顔面骨折のうち、最も重傷であったLe Fort型骨折12例を分析し、その中でも最重症の2例の治療過程を報告・検討した。
この報告は’08京都府医学会・学術奨励新人賞
(3)最小の瘢痕での粉瘤の摘出術
京都医学会雑誌 55(2):71~73,2008 前田健志 葛西洋介
ほくろと共に最もよくみられる皮膚の腫瘍(出来物)である粉瘤を、いかに小さいきれいな傷跡で早く治すか、を追求した9年間146例の工夫

診療内容の評価・教育・研修

各人、年5回~8回程度の学会や研究会への出席、年2回以上の学会発表を行い、知識の整理・研鑽・意見交換に努めています。

又、学会発表を更に考察して論文発表を行い、診療の検証と情報の発信にも努めています。

ちなみに'08年9月30日現在('08年4月~9月の半年間)では、学会発表は2人でのべ6題(うち全国学会2題)、学会・講習会出席は11回、論文発表1篇(受賞)、院内講演会1回、病棟、外来勉強会が2回、と院外・院内とも積極的に情報交換しています。

当科は、'10年から協力型臨床研修施設(医仁会武田総合病院の)です。

教育方針

基本姿勢として、一人一人の患者様を大切にし、患者様の立場に立って考えられるように指導しています。

技術的には、プロとして基本技術を常に重視し、その上に、応用及び、より洗練された技術を修得できるように、また各種の治療法を比較検討できるだけの知識と経験を身に付けられるよう、手術・回診を通じ指導しています。

将来計画

常に医療・形成外科の原点を見失わず、少しでも患者様のQOL向上の手助けができるよう、地域の病院・医院・医師会等との連係も深め、又総合病院の中の形成外科という点を生かしつつ、診療の質を維持・向上していきたいと思います。

大学病院とはまた違った意味で、良質な診療をめざし、情報の発信源になれるよう努めます。
治療の仕上げにこだわり、よりきれいな治療結果を追求し続ける事で、より患者様に喜んで頂けるように努めたいと思います。

京都南部には今まで形成外科を常勤として備えた基幹病院が無かったようですので、地域の形成外科診療の拠点としてがんばっていければと思います。

2008年秋 記  ’10 4月改訂


宇治武田病院 TEL:0774-25-2500(代) FAX:0774-25-2353
〒611-0021 京都府宇治市宇治里尻36-26

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