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2019.02.28 京都新聞朝刊 医療のページ 宇治武田病院 副院長 宮嶋 敬「逆流性食道炎」

※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。


逆流性食道炎

高脂肪食を控え腹八分目で

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宇治武田病院 副院長 宮嶋 敬

 

原因と症状は。

逆流性食道炎とは、胃酸や食べ物が逆流することで食道粘膜が炎症を起こす病気です。原因は食生活の欧米化、暴飲暴食、肥満、食べた後すぐに横になることなどが挙げられ、若い世代でも発症します。高齢者は食道裂孔ヘルニアといって食道のつなぎ目が緩くなったり、姿勢が悪く腰が曲がったりすることで酸の逆流が生じやすくなります。また、ピロリ菌を除菌した後に発症することもあります。一方で、近年は若い方のピロリ菌の感染率が減り、その分、胃酸の分泌量が多くなることで罹患(りかん)が増えています。症状はむかむかするといった胸焼けや胃酸が上がってくる呑酸(どんさん)があります。まれに胸痛を訴える方もいます。

診断と治療について。

診断は内視鏡検査で食道がただれていないか確認します。ただれていなくても症状があることもあり、その場合は胃食道逆流症と診断します。治療としては、まずは食べたものや酸が逆流しないよう腹八分目と、食べてすぐに寝転ばないよう気を付けてもらいます。また1日1、2回、胃酸を抑えるプロトンポンプ阻害薬(PPI)を服用してもらいます。それでも症状が改善しない場合、外科手術を行います。保険適用外ですが、最近は施設によっては内視鏡治療が可能です。

日頃気を付けることは。

夕食は寝る2時間以上前に取るようにしましょう。環境因子が大きく関わっているので、生活習慣などを改善しないと再発する可能性が高いです。酸の逆流が原因で呼吸器や耳鼻科領域への影響が出ることがあります。また逆流を繰り返すことで食道が傷み、腺がんを発症する場合もあります。高脂肪食を控え、腹八分目で暴飲暴食をしないよう心掛けることが大切です。

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