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2019.01.31 京都新聞朝刊 医療のページ 十条武田リハビリテーション病院 手外科センター長 河野 茂「橈骨遠位端骨折」

※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。


橈骨遠位端骨折

近年開発の手術で固定力上がる

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十条武田リハビリテーション病院 手外科センター長 河野 茂

 

橈骨遠位端骨折とは。

橈骨(とうこつ)とは手首にある2本の骨のうち、太い方を指します。運動中の転倒や交通事故、骨粗しょう症の方が転倒して手を突いたときに折れることが多いです。すべての骨折の6分の1を占めています。

治療は。

以前は骨に穴を開けて金属のプレートをねじの圧迫で固定する手術を行っていましたが、骨粗しょう症だと骨が弱いため術後にねじが抜けてプレートがずれることがありました。その後、ロッキングプレートというねじが抜けない2種類のタイプのものが用いられるようになりました。一つは一方向にねじを固定するタイプ、もう一つはねじを自由な角度で固定できるタイプです。しかしそれぞれ欠点があり、固定式は決まった方向にしかねじを固定できないという制限があり、自由式はねじ同士がぶつかる可能性があり手術が難しく、固定力が弱いものでした。そこで近年、開発したのが「ハイブリッドロッキングプレート」です。固定式のねじと接触しない範囲で角度を変えられるねじの両方を取り入れたプレートで、スムーズに手術ができ固定力も上がりました。また橈骨に合わせた形状なので、プレートが親指を動かす腱に当たって腱断裂を起こす合併症を予防できるようになりました。

予後は。

手術後は手首が固くなるので、リハビリを行います。手専門の作業療法士もいるので、正しいリハビリをすることで回復が早くなります。半年から1年で骨が完全についた後は、プレートは抜き取ることが多いです。軽度の骨折の場合は気付かずに放置してしまい、骨が変形することがあります。変形すると予後が悪くなるので、違和感があれば一度病院を受診してください。

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